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アラジン ブルーフレームヒーター(Aladdin Blue Flame Heater)はイギリスのアラジンが手掛けている石油ストーブ。

概要編集

灯油を燃料とするストーブであるが、かなりの歴史(70年とも80年とも)を誇るロングセラーである。

淡い緑色で細身の胴、中庸であたたかみのあるデザインとレトロな雰囲気のあの形は、創作作品の題材(或いは脇役の小道具)として度々用いられている。


ストーブとしても優秀で、灯油を完全燃焼させるため、石油ストーブに有りがちなムッとする嫌な臭いは殆ど生じず、一酸化炭素中毒の可能性も低く(無いとは言えないが)、ごく単純な構造であるため充分なメンテナンスをしてやれば故障の可能性は低い。

  • モデル名のブルーフレーム(Blue Flame)は日本語に訳すと青火のこと。赤色の炎(赤火)は、燃料が完全に燃焼しきれておらず、煤や不快な臭いを生ずるが、燃料を完全燃焼させると本機やガスコンロのように炎が青(青火)となる。

反面、原型が戦前にも遡る古い構造であるため点火装置などは付いておらず、点火するには長い胴体を倒してマッチライターで火をつけてやる必要がある。

また、燃焼がかなり緩やかでファンヒーターや電気ストーブと比べると点火させてから部屋が温まるまではかなり時間が掛かるため、頻繁な点火→消火→点火の繰り返しは不向きである。

先に充分なメンテナンスを~と述べたが、給油以外に必要なメンテナンスは芯の整形で、芯の部分が焦げて変形すると赤火と臭いの原因となり、元々臭いが少ない機種であるためかなり気になるようになる。これを防ぐには、付属の道具で頻繁に芯を削り取って整形してやる必要があるが、ストーブや手が油臭い芯の燃えカスで汚れる作業であるため忙しい人には億劫な作業である。


総じて現在の日本では、後に登場したファンヒーターや電気ストーブに比べると消費者の選択肢に入り辛く、また購入したものの他のストーブに買い換える人も少なくないという。


とはいえ、長く使っている家庭や熱心な愛好家が居る事も事実で、クラシックカーやクラシックカメラと同じく独特な魅力があるストーブである。

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