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センシティブな作品

恋する衝動が世界を壊す

概要

2023年9月15日に公開の日本のアニメーション映画。岡田麿里が原作・脚本・監督を担当するオリジナル作品。公開に先駆けて6月13日より角川文庫から小説が出版された。岡田麿里が原作小説を書き下ろすのは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』以来10年ぶりとなる。

製鉄所の爆発事故により時が止まり、「変化」が禁じられた街を舞台に、少年少女達の緊迫した青春を描く。

主題歌は中島みゆきが歌う『心音』。中島にとっては初のアニメソングである。中島のファンでもある岡田麿里がダメ元でオファーしたところ、台本を読んだ中島はその内容に惚れ込み、引き受けたという経緯がある。

第78回毎日映画コンクールアニメーション映画賞と、第2回新潟国際アニメーション映画祭の長編部門傾奇賞を受賞した。

登場人物

菊入正宗

CV - 榎木淳弥

本作品の主人公。中学3年生の2月26日生まれ(早生まれ)の14歳。趣味は絵を描くことで、イラストレーターになる願望を抱くようになる。外見が女性ぽいと自他ともに認めている。「自分確認票」に記入はしても(園部裕子が消えたときには「自分のせいで」とその悔恨を綴った)、1度も提出せず、全員への返却時に教師から「お前が正しかったのかもな」と言われている。オートスナックで売られているホットサンドが好物で、五実にも買い与えた。現実世界では同じ自宅に住んでいるが職業などは明らかにされていない。

佐上睦実

センシティブな作品

CV - 上田麗奈

正宗のクラスメート。嘘をつくと自称し、正宗に対しては自分の名前が「六つの罪と書いてむつみ」と話したこともある。父である佐上衛とは別の場所に住んでおり、自身の述懐では母が自分を連れ子に跡取りを望んだ衛と結婚したが、その後まもなく母は死去し、時間が進まない世界になって衛に家から追い出されたという。衛から「神の女に男が触れてはならない」という理由で五実の世話を押しつけられ、現実の自分の娘と気付いて「近づいたら好きになってしまう」とあえて突き放した態度を取っていた。現実世界では、盆祭の夜店で買い物をねだった沙希(=五実)をわざと突き放して置き去りにしたふりをし、その結果、沙希がいなくなってしまったことを後悔している。

五実

CV - 久野美咲

睦実によく似た容姿の少女。製鉄所の第五高炉に幽閉されている。年恰好は正宗たちとあまり変わらないが、幼児語程度しか喋ることができず、無垢で奔放。名前は「第五高炉」から正宗がつけた。

実は現実世界の正宗と睦実の娘で、本来の名前は「菊入沙希」。まぼろし世界にやってきたとき身につけていた名札には、「2005.6.15」の日付の書かれた家族写真が付けられていた。現実世界で失踪した時点の年齢は睦実の台詞によると5歳である。

笹倉大輔

CV - 八代拓

正宗のクラスメート。男女関係などへの興味が強い。

新田篤史

CV - 畠中祐

正宗のクラスメート。原から告白されて受け入れる。その関係を利用して、五実を原から奪い返した。

仙波康成

CV - 小林大紀

正宗のクラスメート。作中、ディスクジョッキーになりたいという願望を抱くが、世界の正体がわかった後、その事実に疑問を抱いて神機狼によって消された。

園部裕子

CV - 齋藤彩夏

睦実に近い女子生徒。ぽっちゃりとした体形。上履きがなくなり、正宗は睦実から「園部が自分の上履きを取ったから履いた」という話をされる。正宗の車の助手席に乗ったことで好意を持ち、肝試しの企画に女子では最初に賛同した。

原陽菜

CV - 河瀬茉希

睦実に近い女子生徒。周囲の女子生徒からは「原ちん」と呼ばれている。小説版によるとクラスの「女子のリーダー格」。気が強そうだが、「自分確認票」の将来目標を「好きな人のお嫁さん」と記す「乙女」。五実の脱出作戦の折、(五実が現実に帰ると)新田と「両思い」の世界が終わると考え、五実を騙して自分の車に乗せたが、新田の計略に敗れる。

安見玲奈

CV - 藤井ゆきよ

睦実に近い女子生徒。原から新田への好意を「スイートペイン」と聞かされて「マゾ」だと大笑いした。

佐上衛

CV - 佐藤せつじ

睦実の義父で製鉄所従業員。見伏神社の社家も兼ねる。「変わり者」と評され、この世界の「掟」を決めた人物。小説版によると、爆発事故後に製鉄所長となる。昭宗、時宗のことを「昭宗氏」「時宗君」と呼ぶ。最後まで五実を「神の女」として留め置くことを望んだ。

菊入昭宗

CV - 瀬戸康史

正宗の父。製鉄所従業員。爆発事故が起きた夜現場にいた。美里とのなれそめは時宗の下宿を訪れたことがきっかけだった。大学を中退後に、自分を追ってきた美里と結婚する。残した日記の最後には、正宗の絵の上達を喜びながら、沙希が変わる可能性を奪い、自分が正宗のように変われなかったことを悔やむ記述があった。

菊入時宗

CV - 林遣都

正宗の叔父で、昭宗の弟。製鉄所従業員で喫煙者。日頃はバイクに乗って正宗の家にも顔を出す。

美里とは大学の同窓で、美里に恋慕を残しており、神機狼を再生させたのもそれが理由だった。そのことで正宗からは「色ボケジジイ」といわれている。

菊入美里

CV - 行成とあ

正宗の母。終盤の時宗からのアプローチには「ちゃんといい母ちゃんで終わる」と相手にしなかった。

菊入宗司

CV - 多田野曜平

正宗の祖父。かつて製鉄所の従業員(機関士)だった。

ラジオ番組のDJ

CV - 吉田尚記

声のみ登場。

スタッフ

原作・脚本・監督岡田麿里
副監督平松禎史
キャラクターデザイン石井百合子
美術監督東地和生
音楽横山克
制作MAPPA
配給ワーナー・ブラザース映画

関連動画

本予告(2023/7/27公開)

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  • さよなら、いつみ

    アリスとテレスのまぼろし工場、とても心に残る作品でした。 映画とノベライズを読んで、この作品を書きました。 お父さんとママ呼びしているのは、ちょっと不自然に感じられるかもしれませんが、そこはノベライズに準拠させていただいております。 ラストシーン、どんな想いで沙希はあの工場を訪れたのか、そこに焦点を当てたお話です。 列車に乗っていつみが泣き叫ぶシーンが心に焼き付いて離れず、彼女主観のお話を書きました。
  • 【全年齢向け】「アリスとテレスのまぼろし工場」感想

    「アリスとテレスのまぼろし工場」感想です。感想は全年齢向けですが、これ+その後の要素を含むR18版を別途投稿予定です。
  • ペリ・プシュケース

    霊魂論

    「アリスとテレスのまぼろし工場」、あの世界は結局なんなんだ+消えた人たちはどうなったんだという話です。 本格的にアリストテレスに責任を取らせます。 タイトルはやっぱりアリストテレスの「ペリ・プシュケース」の日本語訳の一つです。
  • 妄想のssと感想

    キモオタの妄想と感想です。
  • 恋する衝動のお話

    どうも駄文使いです。本日、滑り込みで映画『アリスとテレスのまぼろし工場』を見てきました。どんな時でもどんなにダメと言われても、恋する気持ちは抑えられない。たとえ、それで世界が滅びる事になったとしても、『今』という一瞬を全力で生きられれば後悔はない。そんな風に思わせてくれる映画でした。割とイチャラブが多い駄文使いの駄文にも大きな影響を与えてくれた映画でした。なので、グリユニの二大カップルにそのテイストをブチ込んでみました(笑)。
  • ペリ・プシュケース

    心とは何か

    「アリスとテレスのまぼろし工場」で本編ラストの後、正宗視点です。 あっちの世界はあのあとどうなったかな、という話です。 たぶん何も解決せずそのままで、でも何かは変わっているのだろうという気持ちを込めました。 タイトルはアリストテレスの「ペリ・プシュケース」の日本語訳の一つです。
  • ディライト【アリスとテレスのまぼろし工場】

    映画とノベライズを見ました。 物語のラストに刻まれた、ある美しさについて掘り下げて書いてみたものです。 いろいろすごくてうまく言葉にならないままですが、感想をまとめる代わりに綴った、自分なりの希望が入った二次創作小説です。 この世界の空気感を写せていますように。 核心の内容が含まれますので、本編をご覧になった上でお読みください。
  • 遠くを覗いた少女

    注意書き ・二次創作作品です。公式、およびその関係者様とはなんの関わりもない、一視聴者の妄想です。 ・映画の内容、ネタバレが含まれます。 ・モブキャラ視点のお話です。モブに名前がついています。 ・キャラの口調や思考、習慣や風習、思想などは個人の解釈・妄想です。この妄想の都合上、設定に一部想像を広げております。原作・公式、また、他者の解釈や妄想、それにより生まれた呟きや作品を否定するものではありません。あくまでも一個人の妄想ととらえていただきますよう。 こちらのことが、苦手な方、また、読み進めるうちに得意としない個所がございました方々は即座にバックスペースを推奨いたします。注意書きまでお読みいただき誠にありがとうございます。  あちらからこちらに戻ってきた少女が、あちらの父親と母親に会うところを想像したものです。また、彼の『変わらなかった』父親に、一つの救いのような解釈を想像したくて書きました。  映画、ひたすらに綺麗でした。美しい作品をありがとうございます。
    10,363文字pixiv小説作品
  • 白いカイト

    ご無沙汰してました。久しぶりに二次創作を書いてみました。 今回は『アリスとテレスのまぼろし工場』です。 本編の終盤も終盤の幕間的なお話ですが、after的なお話です。 本編を観ていないと、分からない描写がありますので、本編をご覧になられてから読んで頂けたら幸いです。 本編主人公、正宗視点のお話です。
  • こたえのかわりに、曲をかける

    映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の二次創作です。前半は仙波康成、後半は菊入正宗と佐上睦実の「その後」の物語です。 消えてしまった者達をただのバッドエンドにしたくないあまり、非常に安易な力技になってしまいました。 オリ要素・捏造だらけですので苦手な方はご注意ください。特に仙波については人生を捏造しすぎなのと、あまりに安直すぎるのですがご容赦ください。扱いがひどいのは自覚しています。 前半パートは、書いている本人がずっと「ありえんやろ…」とツッコミながら書いていたので、読むほうはなおさら「ありえんやろ…」と感じるのではないかと思います。ただ、話のテーマ上、あえて「ありえんやろ…」を突き詰めることにしました。合わない方にはすみません。 件の界隈は完全に素人なので間違いがあったらご指摘下さい。1991年の世相・習俗・時代考証も怪しい部分があります。 コメント・感想・批評、ブクマ/すき、いいね、マシュマロ、SNSシェアなど、頂けるとうれしいです! 本当に励みになります。 以下、本作ネタバレ込みの「あとがき」(補足)です。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・「ゾンターク」「ゲンヤとエネル」「愛知学」は映画に出てきましたが「シュプリンゲン」はさすがに創作です。サンデーに対してのジャンプということで。 ・バンドの番組は『三宅裕司のいかすバンド天国』を想定しました。司会の三宅裕司さんや前説の岸谷五朗さんは当時のAMラジオ(在京キー局)の平日22時台のDJでもあります。 ・映画にも登場する『神様が降りてくる夜』は当時のバラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』で使われており、「神様ダンス」というものが流行ったそうです:https://www.youtube.com/watch?v=blLTSwoF0xw ・地名等は一応原作準拠のつもりです。 ・そのべーは完全に力量不足で自分には描けませんでしたが、彼女の想いも報われていてほしいです。 ・この「こたえ」は唯一解ではないと思っています。白状しますが、仙波の暗い半生は作劇を優先した二次創作者のエゴです。完全に自分のスキル不足なので、申し訳ないことをしたなと。仙波君、力及ばず、すみません。本当はもっと良い人生送っている世界がどこかにあってほしいと思わずにいられません。 ハーメルンにも同時投稿しています: https://syosetu.org/novel/329213/1.html (2023.11.9)今回もsshさん、todさんにご紹介いただき閲覧数が約10倍に跳ね上がりました。しかも過分な評価まで頂き恐悦至極です。ブクマ・すき、いいねも増えて、震えてます。下さった方々、本当にありがとうございます。原動力になります。これからも精進します。
    21,616文字pixiv小説作品
  • バレンタイン

    映画ラスト後の世界を生きる。 菊入正宗と佐上睦実のバレンタインデーです。

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アリスとテレスのまぼろし工場
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