CV:沢城みゆき
概要
日本・有明に本社を置く外資系ゲーム会社「ノーデンス・エンタープライゼス」のCEO。
赤髪で糸目、年齢不詳、フルーツは生派、力自慢、かなり大食いの模様。ウラニアやナギリ共々スタイルはかなり良い。
このノーデンス社は元は15年前に存在した弱小会社だったものをアリーが買い取り大企業へと育て上げたものだが、やっぱりおいそれとは軌道に乗らず、買い取った時点で私財を使い果たすわ泣かず飛ばずで倒産寸前になるわしたようで経歴的にはなかなかの苦労人だったり。ちなみにノーデンス社の株価は時価500億円相当らしい。
一見かなり楽しそうないい職場に見えるが、その実労基法スレスレのデスマーチだの連日貫徹・不眠不休でマトモに休めない状態だのが常態化しており、さらに研究資金を使い込みすぎて子会社が3つほど犠牲になったりとブラックな一面もザラ。ナガミミは「労連がないからってヒト使いが荒くてコキ使われてる」とこぼしていたりもする。
そのせいなのか法令違反は3ケタ越えらしい。
ボイスでもしばしば聞けるが「オケ(オケオケ)」、「オツオツー☆」、「んふふー!」など独特の口調と人懐っこい性格が特徴的で、一人称は「アリー」(ただし終盤は「私」に変化)。
セリフのテキストでは語尾に「☆」とつくことも多い。
ある意味そんな性格通りというべきか、相手が誰であっても(=相手の地位・年齢・性別を問わず)態度を変えることがない、裏表のない人物。
観察力や決断力にも優れており、ゲーム「セブンスエンカウント」で高い潜在能力を見せた主人公の「竜を狩る者」としての素質にいち早く気付いている。
ジェリエッタとナガミミと共に、来るべき第7真竜の誕生に備えた対抗計画「Code:VFD」を進行している。
その中で主人公一行(13班)の現地人材確保やアトランティスからの避難民をすんなり受け入れたりなど、広い懐の持ち主。
その一方で何故か「Code:VFD」の計画の停止だけは極端に嫌う傾向を見せる。
ネタバレ注意!!
ここからは終盤のネタバレとなっております
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5体の真竜の検体を集めた13班。
まだ出現すらしていない第7真竜を除くと残りの真竜が1体となった時、彼女の恐るべき正体が判明する。
その正体は第2真竜 ノーデンス。
シリーズ第1作「セブンスドラゴン」の隠しボス・「母なる竜 ND」そのものである。
本編ではNDで通しているが、その最期に自らノーデンスと名乗っている事から「ND」は通称にすぎないようだ。
ちなみに正体を明かしてからは普通に目を開いており、糸目なのは演技だったと思われる(それでも割と細目寄り)。
正体を現した際洗礼と称する攻撃で複数人の主要人物を即死(ゲーム等で使われる戦闘不能の意味ではなく、文字通りの即死である)させ、更に竜斑病を蔓延させて結果的に地球上の生命体をほぼ全滅させるという、ゲーム史上でも類を見ない大惨事を引き起こした。
この一件で生き残ったのは、後述するフロワロの特性に適応した主人公(及び13班メンバー)、竜斑病のワクチンを投与していたミオ・ジュリエッタ・ナグモ博士、そして真竜5体のデータをインストールした結果暴走したユウマのみ。
ただし地球規模のパンデミックにまで発展した竜斑病に対してワクチンは延命措置にしかならず、最終的に13班メンバーとユウマ以外の3人も命を落とす事になる。
ここまでのストーリーで真竜の正体は大方判明しており、「進化の極みに達した種族」がひとつの意思によって統合され、より高位の生命体へと変化したもの(要するに極限まで進化した生物)であることがよりはっきりするが、更にここでアリーの口からは「人類こそが他6体の真竜を喰らって全宇宙の生命を統合し、新たな宇宙を創造する役目を持った第7の真竜の正体である」という衝撃的な事実が明かされる。
つまり「Code:VFD」とは竜を狩り続けた結果、竜の頂点に立った人間を第7真竜 セブンスドラゴンへと覚醒させるというもので、第7真竜を討つという前述の名目とはまるで反対のものであった。
その為に「資質のない者を死に至らしめ、資質のある者はその能力を爆発的に増大させる」性質を持った独自のフロワロで人類を強制的に進化させようとしており、事実その影響を最も強く受けた主人公は異常な成長速度で並み居る真竜を撃破している。
竜斑病は「地球に蓄積された竜の瘴気によるもの」とされていたのもでっち上げ。アリーのフロワロが放つ瘴気こそが竜斑病の原因なのだから。
ちなみに第7真竜が覚醒した場合、その瞬間世界そのものと統合されて現在の世界(宇宙)は終焉を迎える。
そして新たなる「第1真竜」となったその者が新たな世界を創り、宇宙に生命の種を撒き、様々な種族や他の真竜が生まれる。
最終的に全ての生命が統合されて生まれた第7真竜がすべてを統合し、新たな宇宙の第1真竜となる……というサイクルを自然の摂理として肯定している。
その為他者を喰らうことにも自分が喰われることにも一切の躊躇や抵抗がなく、真竜としての正体を明かした後もどちらかと言うと主人公を試す言動が多い。
また、あえてチカとリッカの正体(竜殺剣「コノハナチルヒメ」と「コノハナサクヒメ」)を明かし、自らを殺させる事で計画を完遂しようとしている。
ストーリー中「人類は各個人のレベルでは意識していないが、集合無意識のレベルではより強い力を求めて真竜に進化することを望んでいる」と語られる場面があるが、
真竜であるアリーもまたこの集合無意識に近い立ち位置であることが窺える。
人類に対して敵意や見下しの感情があるわけではない(そのことは主人公も理解しているのか、エンディングでもまだアリーを「友達」と評している場面がある)が、統合意思を拒否して「自分たちの意思」で未来を切り開こうとする主人公達とはやはり相容れない存在といえる。
千鳥ヶ淵で13班との戦闘の末、望み通り「コノハナチルヒメ」と「コノハナサクヒメ」を携えた主人公に討たれる。そして自らの心臓を主人公に渡し、最期に「よろこびはいま 新たなる ドラゴンの 生まれ出ずる 時をして」と詠んで散り去った。
しかし主人公達は第7真竜となる運命に抗うことを選び、彼女の計画は前述の通り何とか生き延びていたナグモ博士とジュリエッタの手によって曲げられる事になる。
このように死去したはずのアリーであったが、ラスボスであるVFDを撃破した後、DLCクエスト「アリーのデスマーチ」にて、最終決戦の拠点として創られた仮初の東京に何故か彼女本人が出現。『越えてきた13班』の強さを確認すべく、国会議事堂に強力すぎるドラゴンを多数集めての連戦を挑む。
終盤ではVFDすら引っ張り出し、それすらも倒されると半ば興奮しきった様子で『母なる竜ノーデンス』に変身。正真正銘の最終決戦に挑む。
13班の強さを検証しきった後は、満足気な顔でどこか(別の紡ぎにある世界とのことなので初代セブンスドラゴンの隠しダンジョンの最深部である影世界と思われる)へと去って行った。
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日暈ナツメ:2020のキャラ。『主人公と協力関係後に敵対』『担当声優がキャラメイクで選択可能』という共通点があるが、各々が抱える信念、その最期は真逆である。