概要
レヴァリアース
主人公ウリックの本当の姿。
兄ザードの仇を討つため男装し、ディアボロスを倒す旅をしていた。序盤から女であることは明かされているが、シオン、レムに自身が女であると明かしたのは冒険終盤。
ディアボロス復活の真実と、ザードを殺した真犯人が赤い仮面を被る魔法使い「イールズオーブァ」であることを知る。
そしてイールズオーブァとの死闘、シオンの死を経て、彼女の旅は一度、幕を下ろした。
刻の大地
「レヴァリアース」から3年後、男装をやめてレムと共に旅を続けていた。15歳。
だが本名の「イリア」を名乗ることはなく、名前を聞かれた時は「なんて名前だと思いますか」と問いかけ、相手が答えた名前を、自分の名前としていた。
これはおそらく「自分のことを許せたなら、イリアに戻れ」というシオンの言葉を覚えていて、今も尚、自分から「イリア」と名乗れるほど自分を許せていないためと思われる。
以前訪れたシアンベルブでは「リミル」、僧侶たちに保護された時は「リオメイ」と名乗ったが、十六夜は本名と「ウリック」「リミル」のほかに「メイシャ」「ニュール」「ハスキ」「ティンクラル」「フォルミナ」「アナナミ」と、直感でこれまで彼女が名乗っていた偽名を言い当てた。十六夜からは「お姉さん」と呼ばれている。
レムも彼女の心情を気遣ってか、人前ではできるだけイリアと呼ばないようにしている。
クセが抜けないのか、現在も一人称は「ボク」のまま。
3年前のことがトラウマとなっているのか、思い出そうとすると体が震える後遺症を負ってしまっている。彼女の旅は現在「イビスの丘の物語」という歌で語り継がれている。
異世界への入り口となった「イビスの丘」の魔法陣は現在も残っていて、調査班が駐屯している。
シオン、レムと攻略した基盤の神殿も、警備兵が駐屯している。なお3年前にイリア達が聖石を入手したあとに魔法使いたちが攻めてきたため、以前より警備が厳しくなっている。
シオンのことはワガママに振り回されたりもしたが、「兄さんと同じくらい大好き」と今も強く信頼している。故に、自分の目的にシオンを巻き込み、彼を死なせてしまったと後悔している。
ザードの友人であるカイとは幾度か会ったことはあるが、物覚えが悪いため、「いつも飴をくれたお兄さん」としか覚えていなかった。あとカイが右目を隠していたせいもある。
イールズオーブァを倒しても魔物が大人しくならないため、イールズオーブァが生きているのではと考えており、十六夜達と同様に北を目指して旅をしていた。
十六夜、カイ、ジェンドの旅の目的であるディアボロス復活の真相を知り、加えてマンフロイ率いる「晦の魔法使い」が持つアイテム「沈黙の炎」に映し出される人物であるため、作品のキーパーソンを担っている。
助けてくれた「霧の調べ」の僧侶たちを守るため、自らマンフロイの元へ下り、幽閉の身となる。しかし大人しく捕まっているわけはなく、持ち前の運動神経ですいすいと塔の外壁部分を伝って部屋から脱出、救出にやってきたカイ達と再会するが魔法使いに追いつかれ、今度は十六夜と共に再び幽閉の身となった。が、やっぱり大人しくしているわけはなく、十六夜を連れて何度も塔からの脱出を試みている(作中で5回ほど実行している)。
脱出の度に入れられる部屋を変更されているのだが、めげずに力技で突破している。
鉄球をつけられて、鉄格子の牢屋に入れられてもなんのその、自分の鉄球をぶつけて鉄格子を破壊し(この時イリアの鉄球は割れている)、十六夜は鉄球をつけたまま彼女が抱えることで一緒に行動していた。
霧の調べでの戦いと塔からの脱出を試みるうちに、双子の魔法使いイサラとリヴと親しくなり、彼女たちから3年前の旅が現在魔法使いにとってどのようなものになっているかを教わる。
また、塔内部で宿敵イールズオーブァと再会しているのだが、当時彼が着けていた仮面の色が赤であること、服装が違うこと、素顔を知らないせいか、本人と気付かずに取り逃がしてしまっている。
十六夜の方も名前を知りつつも「おじちゃん」としか呼ばなかったので、尚のこと気付けなかったと思われる。
だがそのイールズオーブァの誘導で、自身の気持ちにある程度の整理がつけられたことは、皮肉と言えよう。ちなみにまた会ったなら「ボコボコにする!」と意気込みを見せている。同時に何故あのとき泣いたのかも知りたいらしい。