概要
CV:三木眞一郎(コミックCD版レヴァリアース) / 野島健児(OVA版刻の大地)
勇者に選ばれた人物で、僅か7歳で邪神竜ディアボロスを倒したオッツ・キイムの英雄。
4993年、復活したディアボロスの元へ再び赴くが、帰らぬ人となる。享年18歳。
言葉を話す純白の大きな鳥を従えていた。
素性がほとんど分からない人物。家族は義妹のイリア以外不明。
親しい友人もカイぐらいしか判明していない。どこで生まれたのかもわからず、イリアや魔物とファンエティレネと呼ぶ地方の森で暮らしていた。
ちなみにイリアを引き取った時ザードはわずか11歳。
無口で口べたで目つきの鋭い人。カイは初対面時(当時カイ4歳、ザード6歳)ビービー泣いたという。言葉足らずでもあり、カイに「魔物と仲良くなるにはどうしたらいいんだ」と聞かれた時など、「できてナイ、知ると思うコト、知る入口」と、非常に断片的でものすごく分かりづらい回答をしている。詳細を求めれば「本当は知らない、でも望む」と、これまた理解に苦しむ返答だったという。ちなみにカイは後にこの言葉を「理解できるわけではない、でも知りたいと望むコトが、理解への第一歩」と言う意味なのかと解釈した。
「魔物がいなくなった世界が平和というわけではない、人間と魔物が共存することが本当の平和」
という考えを持っており、これはイリアにも受け継がれている。
カイは彼の言葉が真実であるかを知りたくて旅に出た。
だがその言葉とは裏腹に、ある僧侶姉妹を助けた時は魔物を倒していること、
ディアボロスのことは話し合いで説得したわけではなさそうなことが判明していて、今なお彼の行動と言葉の真実が不明である。
しかし森でイリアと暮らしていた時は魔物と一緒にいたなど、魔物と心を通わせることができるのは本当のようだ。
普段は本当に謎めいた行動をする人で、「リズムをとっている」と言って木に頭を打ち付けたり、
あまり身なりを気遣わない、穴を掘ってはまた埋める、前触れなく突然歌い出す、歩きながら眠る、
などなど、変人の一言。成長しても泥遊びをやめなかったらしい。カイ曰く「大きな子供みたいなヤツ」。天然な部分もあり、怪しい商人にひっかかっておかしな土産物を買ったりと、英雄らしからぬ行動をする人。
好物は漬物。「夜麻みゆきのほん」では旅立つザードを引き留めようとしたシオンが「たくさん用意したのに。今度はいつ来るんだ」とつぶやくのを聞いて明日と言ったり、来訪時にはアドビス中の漬物が買い占められるほど目がないなど、人間味のある部分も垣間見える。
ちなみにイリアも漬物を作れるようなことが判明している(お土産の壊れた石像が漬物石にぴったりというセリフから)。
料理もするそうだが「炭のようにこげた目玉焼き」が得意料理というあたり、あまり上手ではなかった様子。
その代わりにイリアが料理上手になったと思われる(ザードも褒めている)。
このほかネーミングセンスも独特で、レヴァリアースでイリアの友達だった魔物が登場したが、
その名前が「メルリン」と言って、思わずシオンがズッコケ「ごっつーオシャレな名前」と引きつった顔でツッコミをいれた。
このように謎な人物だが優しい人でもあり、家族を亡くしたイリアを引き取り妹として育てたり、即興のお話を作ってはイリアに聞かせたり、
法力を持たず生まれたシオンの心を開き、外の世界へ出るキッカケを与えるなどしている。
その聡明さと優しさゆえ、それに救われたシオンも「敵わない」と認めたほど。
オッツ・キイムシリーズの重要人物の一人で、
関係性が判明しているイリア、シオン、カイ、イールズオーブァ以外の主要キャラとも接触しているかのような描写がある。
ジェンド・・・・・・・・・第1部スリカロマノアにてザードらしき人物が登場している。
ナドゥ・・・・・・・・・詳しい状況は不明だが、言葉を交わしたかのような描写がある
ザード語録
「お前は、知ることを知るために学んでいるのだな」
「できてナイ、知ると思うこと、知る入口」
「炎に対し水で消すほかに、風で回避したり、土嚢で防御したりできる。このまま剣の道のみ信じ続けると、カイ、お前の一番大切にしているものを忘れてしまう」
「・・・学んだ・・・は人の話・・・書物から得た知識のみ。血の臭い、空気の冷たさまでは学べない」
「嬉しい、悲しい、辛い。痛い、心地よい、楽しい、愛しい。足跡数えるのも、足跡消すのも自由・・・」
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