ウェウェテオトル

うぇうぇておとる

アステカ神話に登場する年老いた知恵の神にして火の神。

概要

アステカ神話に登場する年老いた知恵の神にして火神。

紀元前1200～400年頃から崇拝されてきた古き神で、その名はナワトル語で「年老いた神」を意味するとされる。

頭上に大きな儀式用の香炉を乗せた、足を組んで座り、手を膝に載せた老人の姿で表され、老人らしく顔には皺があり、歯は下の歯が二本だけ見え、背が曲がっていることが多い。

また創生神、時の神、宇宙創造神などと多くのものを司るその多面性から、時にはアステカの暦の「1のヘビ」「1のウサギ」のトレセーナを支配する、夜の九王の一柱であるシウテクトリと同一視される事もあるが、図像状、両者は全く異なる神である。

尚、ウェウェテオトルの祭りは1年、4年、8年、及びカレンダー・ラウンドの一周に当たる52年という期間に関係しており、いくつかの農耕儀礼でも崇拝されているが、これは種まき前に畑を焼く習慣に由来しているといわれている。

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