概要
フエダイ科の魚は基本的に海水魚だが、本種とその仲間は淡水に適応していることが知られている。特に本種は淡水傾向が強く、一生を淡水で過ごす。
稚魚のうちはやや海水性傾向があり、汽水域で成長する。その後成長するにつれて川を遡っていくと考えられるが、汽水域には成魚もみられるため、遡ったのちそのまま生活するわけではないと思われる。
本種は「パプアンバス」とも呼ばれ、釣魚として知られる。但し、日本に生息しているウラウチフエダイは保護されていて釣り等が禁止されているため、釣るためにはニューギニアまで行く必要がある。
体は非常に筋肉質なため力強い引きが特徴で、プロの釣り人でもかなり苦戦する。
熱帯魚としての流通もあり、保護される前に出回った所謂「ウラウチフエダイ」と新しく輸入され始めた「パプアンバス」の2系統に分かれている。
「ウラウチフエダイ」タイプのものは繁殖が進まなかったため現時点ではほぼ手に入らないが、「パプアンバス」は高額ではあるが流通量的には買うのは難しくはない。
この2系統には体色、体高、食性等に差異が見られるという。