「エクサール騎士団(ライエノーツ)」とは、若木未生によるファンタジー小説である。挿絵担当は漫画家の羽音こうき。
作品解説
来生あきらは10歳の時に事故で親と記憶を失って以来、三人の兄の衛・閃・貢とともに、おじの世話になっている少女。しかし4年後───14歳のある日、自分と兄たちが別の世界(=琅月界)から、この世界(=炯月界)にやってきた、巫女(エクサール)とその守護者(ライエス)であることを、兄たちから聞かされて・・・。
主要登場人物
※ 名前は、日本名/真名で表記
来生あきら/レア
本編の主人公で、その正体は、琅月界を支える巫女(エクサール)。10歳以前の記憶がなく、真実を知らされるまでは、三人の兄たちの妹だと信じていた・・・ようで、実は全員が違う血液型だったことから、ある程度は自分たちの関係を疑っていたらしい。ちなみに血液型はO型。
来生衛/ライア
来生家の長男で19歳。普段はショートの黒髪に眼鏡をかけている。自他ともに認めるエゴイスト。琅月界では、巫女の守護者(ライエス)筆頭・光使のライア。あきらには「えーちゃん」と呼ばれており、血液型はA型。
来生閃/イオ
来生家の次男で17歳。褐色の肌にストレートの金髪という外見。話下手だが、傍目には寡黙な性格と思われている。琅月界では、巫女の守護者(ライエス)・風使のイオ。あきらには「せんちゃん」、弟の貢には「ひらめ」と呼ばれており、血液型はB型。
来生貢/ユーマ
来生家の三男で16歳。中性的な容姿に、焦げ茶色のくせ毛も相まって、年より幼く見られがちなのを逆手に取り、歯に衣着せぬ言動が多い。琅月界では、巫女の守護者(ライエス)・水使のユーマ。あきらには「みっちゃん」と呼ばれており、血液型はAB型。
来生芳秋
喫茶店「海」のマスター。異世界から渡ってきた四人の「おじ」として、彼らに日本名をつけ、保護者役を務める。「甥」たちからは愛と敬意を込めて、「親父様」と呼ばれている。
葉月奏太/アスヴァル
第1巻で、あきらが事故から助けた小学生。しかしその正体は、琅月界を破滅に追いやった、礼神官・アスヴァルであり、あきらたちの正体にも気づいていた。
ソニー・W・エクセル/ガディス
2巻から登場する、鉄錆色の髪と朱色の目をした、20歳の青年。琅月界では、巫女の守護者(ライエス)・炎使のガディス。かつての仲間相手だろうと非常に口が悪いのは、他の仲間たちと違い、たった独り、見知らぬ異世界で四年も生きてきたせい、だけではない・・・。
シリーズ一覧
エクサール騎士団(ライエノーツ)1 〜新世界〜
エクサール騎士団(ライエノーツ)2 〜界峡戦闘〜
エクサール騎士団(ライエノーツ)3 〜叛罪の空域〜
エクサール騎士団(ライエノーツ) 翠玉の王
エクサール騎士団(ライエノーツ) 詩篇69
※ コバルト文庫より、上記5巻が刊行されているが、2016年3月現在、未完である。