曖昧さ回避
- 自動を意味する英語。
- ピクサー作品「WALL-E」に登場する自動操縦のコンピューター。本記事で解説。
意味としてのオート
英語で自動を意味するAuto、フランス語で上を意味するHauteのカタカナ表記。
ピクサー作品のオート
「植物ヲ、渡シナサイ」
WALL-Eに登場するディズニーヴィランズで、巨大宇宙船アクシオムの自動操縦装置。
操舵輪のような姿をしており、実際に回すとアクシオムが傾く。艦長に代わり、アクシオムの操縦から艦内のシステム管理まで、実質的にそのほとんどをコントロールしている。
武器としては、相手に致命的なダメージを与える程強力なスタンガンを武装している。
赤い目のデザインはHAL 9000に敬意を表した物である。
実は、アクシオムを決して地球に帰還させないと言う極秘任務を700年前から与えられていた。
理由としては、本来アクシオムは数十年程地球を離れ宇宙旅行をしている間に、お掃除ロボットのWALL-Eにゴミ掃除させることで環境を回復させ、植物が生育できる環境にまで戻った段階で帰還する計画であったが、離陸の直前「例え植物が生育できる環境にまで戻ったとしても人間の生きられる環境にまでは戻らない」という結論が出され、しかし「いつか戻れる」という宣伝を打っている以上アクシオムを戻すわけには行かなくなってしまう。
そのため、仮に植物を発見したとしても秘密裏に処分して「まだ環境が戻っていない」事にし、永遠に宇宙を飛び続ける事を決めたのである。
EVEが持ち帰って来た植物を、部下のGOPHERとともに極秘任務のコードネーム『A113』に従いながら徹底的に処分しようとするも、艦長との激闘の末にスイッチを自動から手動に切り替えられため、人工知能としてのオートは停止し、ただの舵となった。
地球に戻ろうとするWALL-E達の前に最後まで立ちはだかり続けた存在で、艦長もオートの事を「不具合が生じた」などと言っていたが、オート自身はあくまでも上位の存在の命令に従い続けただけである。目に見えた故障を起こした描写もなく、機械としてはかなり優秀ではある反面、それ故にWALL-E達のように自分自身で考えて動くことができなかった(WALL-Eに関してはたまたまそうなっただけだが)。オートを含めたアクシオムは最低でも700年前の機械であり、作中の時間軸では仕事を与えられつつも自分なりに考えて動くロボットも多かったため、優秀さゆえに目立たなかっただけで、オートのようなタイプの機械は既に時代遅れとなっていたのかもしれない。
ちなみに原語版のみ声優がおらず、Macに搭載されていた自動合成音声「マッキントーク」(今で言うゆっくりボイスのようなもの)が用いられている。
関連タグ
通信衛星アーク:見た目が酷似している。