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漫画『ダンジョン飯』に登場するキャラクター、カブルーとライオスのBLカップリング。


関連タグ編集

ダン飯【腐】 これはいいカブライ 至高のカブライ



概要編集



※本編とワールドガイドの内容を含みます。




カブルー(kabru):トールマンの黒髪・褐色肌・青い瞳の22歳。身長170cm前後、BMI21。冒険者。エルフの養母を持つ。ショートソードや隠しナイフを使用。対人に特化すればかなりの戦闘力を持つが、経験が浅い。好物はトマト。苦手なものはエルフのケーキ。本名の欄が【不明】と記載されている。多少魔術を使うことが可能。



ライオス・トーデン(Laios・Touden):主人公。トールマンの薄茶髪・白い肌・琥珀の瞳をもつ26歳。身長185cm前後、BMI26。冒険者。初登場時は盾を持ちタンクも担っていた。父、母、妹がいる。好物は牛の乳製品(本編内ではチーズケーキが好きと答えている)苦手なものは頭足類。本編内でマルシルに魔術を習い使用が可能となった。



名前カブルーライオス・トーデン
種族トールマントールマン
髪色黒髪薄茶髪
肌の色褐色肌白い肌
瞳の色青い瞳琥珀の瞳
身長170cm前後身長185cm前後
BMI2126
その他冒険者。エルフの養母を持つ。冒険者。



関係性編集


※本編終了、ワールドガイドのネタバレあり。


対照的な二人編集

ビジュアルや物語上の設定が対比されていると思われる要素を多く持つカップリングである。


カブルーライオス※備考
体格トールマンの平均より小柄大柄で骨太カブルーは迷宮で蘇生を繰り返しているためほっそりしている。ライオスは寒冷地の出身のため、脂肪がつきやすいものと思われる
髪の色薄茶
肌の色褐色肌白い肌
瞳の色青系黄系アンバー(琥珀)の反対色はロイヤルブルーである
故郷西方大陸の砂漠の多い土地北方大陸の雪深い土地
興味の対象人間好き魔物好きカブルーが故郷を迷宮から溢れた魔物に滅ぼされている一方、ライオスは故郷を魔物に滅ぼしてほしいという願望を持ったこともあり、魔物になりたいとう欲望を持っている
得意・不得意魔物が苦手で対人コミュニケーションが得意魔物の知識が豊富で対人コミュニケーションが苦手
誕生日5月28日11月26日365日表記とした場合、2人の誕生日は真反対になっており、1年をちょうど半分にした日付が設定されている

その一方で、興味の対象に対する鋭い観察眼などかえって似通っている一面もある。


互いを補い合える相性編集

興味の対象や得意分野、生まれ育ちが真逆であるということは、互いの知識や経験を活かして助け合える二人であるということでもある。

実際に作中でも二人のうち一方がもう一方の助けになっている場面がいくつも存在する。

  • 魔物への対処に失敗し迷宮攻略中行き倒れていたカブルーたちを、ライオス一行は二度にわたり助けている
  • ミスルンとともに迷宮の下層に転落した際、カブルーは救助が来るまで食いつなぐためにライオスの魔物知識を嫌々ながら駆使している
  • シスルの家でファリンを倒す際ライオスはある方法を思いつくが、これは最初のキメラファリンとの戦闘時にカブルーがファリンの人体としての急所を攻撃したことがヒントになっている
  • カブルーが夢魔に見せられた夢に出てきたライオスの蜃気楼が、シスルの出したドラゴンの群れとの戦闘時にライオスの窮地を救っている
  • ライオスのパーティーとカナリア隊との初めての接触時、カブルーはライオスに彼らを警戒するよう伝えている etc.

原作完結後も、王様として会談に出席するも議論が理解できず困っていたライオスに話の解説をしてやるなど、カブルーがライオスの苦手なコミュニケーションや駆け引きの面でサポートしている様子が窺える。また、ライオスは翼獅子から魔物を近づけさせない呪いを受けたため、魔物嫌いのカブルーにとってライオスの傍はある意味ぴったりの居場所になったのかもしれない。







本編中編集


注:この項目では最終回までの内容に触れています。


第10話(単行本2巻)編集

ライオスとカブルーが初めて本編で接触した。カブルーのパーティが宝虫で気絶している際にライオスたちが彼らを助けている。

第15話(単行本3巻)編集

魚人にやられてまたも気絶したカブルーたちをライオス一行が助ける。その際カブルーの顔に見覚えがないかと聞かれたライオスは「ない」と断言しており、一度見たはずのカブルーの顔を全く覚えていない(コボルトであるクロの顔は覚えている)

第32話(単行本5巻)編集

カブルーのパーティーが再登場し、カブルーがパーティーメンバーにトーデン兄妹のパーティーに関して語るシーンがある。気絶していた自分たちに霊避けの魔術を施した魔術師がトーデン兄妹のパーティーの魔術師(マルシル)かもしれないとわかると急激にそわそわし始めるカブルーの姿や、彼がライオスたちパーティーの内情に関してかなり詳しいことが窺える。またカブルーはこのシーンでトーデン兄妹について「俺はずっと前からあいつらの化けの皮が剥がれる瞬間を待ってたんだ」とも語り、兄妹のことをある種危険視しているような態度も覗かせている。

第35話(単行本5巻)編集

最後のページで、ついに気絶していないカブルーとライオスが対面する。ライオスの存在に気付いた際、カブルーはライオスの方を凝視して、自分に話しかけてくる他の仲間の肩も押しのけてライオスに声をかけている。カブルーに「はじめまして」と返事をしたライオスに対して、カブルーはどこか不穏な笑みを浮かべる。この笑みの真意は後にわかることになる…。

第36~37話(単行本6巻)編集

カブルーがライオスと一緒に映っているコマにおいて事あるごとにライオスの顔をじっと見つめたり、軽いボディタッチをしている。

第37~38話(単行本6巻)編集

キメラファリンに襲撃され、カブルーとライオスが共闘する。ファリンを傷つけることを躊躇うライオスたちに対し「あれは『彼女』じゃない ただの魔物だ!」と一喝するカブルーと、それを受けて「躊躇して悪かった 君の言い分は正しい」と認めてファリンに立ち向かおうとするライオスの姿が見られる。

第38話(単行本6巻)編集

戦闘後にライオスがキメラファリンの分析をする中、カブルーは「瞳孔が開いてんなあ」と(自分もライオスと似たような目つきをしながら)ライオスのことを観察・分析している。

その後ライオスに食事に誘われたカブルーだったが、ハーピーの卵で作った卵焼きを出されて戦慄する。魔物嫌いのカブルーとしては絶対に口にしたくない代物で、ライオスのことを「今ここで殺すしか」とまで葛藤したが、最終的には口には入れた。なお、この時カブルーの魔物嫌いを知る仲間からは「人の懐に入るためならなんでもする男」と内心思われている。一方のライオスは魔物食に興味があると言って実食までしてくれたカブルーのことを「すごくいい人…」と感じたようだ。

この間ライオスは一貫してカブルーと初対面の態度だったが、第38話の最後にカブルーはライオスの手を(アニメでは明確に両手で)握って「僕の名前覚えてくれたんですよね」「次は忘れないでくださいね」と以前もライオスと接触したことがあることをほのめかす。

第45話(単行本7巻)編集

カブルーがトーデン兄妹のパーティーに興味を持った経緯が明かされる。かねてより、カブルーは実力ある冒険者であると同時に謎の多かったライオスと直接話し、彼が島の未来を託すのにふさわしい人物かを判断したいと考えていた。そのために以前からずっとライオスとの接触を図っていたが、ことごとくスルーされていたようである。また「なんとなくこの男が島の命運に大きく関わるのではないかと思った」など、兄妹二人ではなくライオス一人に特に着目しているかのようにもカブルーは語っている。

第55話(単行本8巻)編集

カブルーはカナリア隊による迷宮の制圧を阻止し、短命種の手で迷宮を攻略するため、ミスルンを道連れに地下1階から迷宮の下層へと転落する。決死の判断をしたその時、カブルーは「後は頼んだぞライオス」とモノローグでライオスに迷宮攻略と島の命運を託している。

また、第45話ではライオスのことを「こいつに島の未来を考えることはできないし託すべきではない」が「今トールマンの中で最も迷宮の中心に近づいているのはアイツ」だと仕方なしに評しているカブルーだったが、第55話でカナリア隊に迷宮を任せることに疑問を抱いた時のモノローグでは、カナリア隊に主導権を渡しては黒魔術に関わったライオスたちがエルフに捕まってしまうことも考慮に入れている。身を挺してミスルンを道連れにした判断の背景には短命種による迷宮攻略という大義名分だけでなく、ライオスたちを守ろうという意図もあったのかもしれない。

第62話(単行本9巻)編集

ミスルンの過去について情報を整理していたカブルーは、ミスルンに「お前にはこの話を聞かせたい誰かがいる」と指摘される。カブルーは無意識のうちにライオスに迷宮の秘密を聞かせるためにミスルンの話を整理していたのである。

この時カブルーはライオスに関して「とにかく魔物が大好き」な人物であることもミスルンに明かし、「(ライオスが迷宮の主に)なる前に殺した方がいいと思う」と言われて、もとは自分もライオスが迷宮の力を悪用するなら殺すべきだと考えていたにもかかわらず言葉を失っている。

また、シュローの鈴の音でライオスが近くにいることに気づいたシーンでは、ライオスに関して「金や名誉や人間に対してまったく興味がないように見えて不気味だった」「だからただの魔物好きだとわかった時は安心した」と思い返しており、魔物好きという趣味はともかくあくまで善良な人物としてライオスに好感を抱いていることが読み取れる。加えて「何か嫌な予感がする」というモノローグの背景には悪魔に誑かされているとも取れるライオスの姿が描かれており、この時点のカブルーはもうライオスが迷宮の力を悪用することというよりは、ライオス自身が悪魔に利用されることを案じているように見える。

第71話(単行本11巻)編集

ほぼ単体でシスル率いるドラゴン達との一戦を制したライオスは、その後シスルに煙幕代わりとして夢魔が吐いた蜃気楼を利用したと説明する。この時の夢魔が吐いた蜃気楼の絵にライオスが描かれているが、このライオスの絵に共通点(王冠、フォークとナイフ、表情等)が多く見られることから、この夢魔は9巻61話でカブルーが見た悪夢を食べていた夢魔と思われる。夢魔はシスルが多種のドラゴンを召喚した際に一緒に喚ばれたと考えられるが(夢魔は竜の一種)、奇しくも間接的にカブルーもシスル戦に加担する結果となった。余談ではあるがライオスがシスルにこの蜃気楼を吐いた夢魔について説明している際、「誰の夢を食べてたかは知らないが」と話している。

第73話(単行本11巻)編集

カブルーとライオスは再び邂逅する。以前「僕の名前覚えてくれたんですよね」と念押しされたにもかかわらず、出会い頭のライオスはカブルーの顔を見て名前を思い出せず、チルチャックに助け舟を出してもらってやっと思い出している。

第76話(単行本11巻)編集

カブルーは魔物料理を嫌々食べていたことをライオスたちの前でバラされてしまう。カブルーは嘘をついていたことを謝罪したうえで迷宮の力の危険性や自身が魔物が苦手になった事情を話そうとするが、ライオスたちは耳を傾ける余裕もなく迷宮の主になったマルシルを探しに行こうとする。「君は俺たちに何を伝えたかったんだ?」とライオスに問われ、カブルーはライオスに近づこうとした真の目的や、ウタヤで迷宮が引き起こした惨劇について伝えようとするもうまく言葉が出てこない。要領を得ない話ばかりのカブルーを置いて立ち去ろうとするライオスに対し、「こいつは人類の敵になりうる」「話に応じないのであれば殺すしかない」と葛藤するカブルー。「どうしたい!?」と自問して出た言葉は――


「俺は!あんたと友達になりたかったんです!!」


それを聞いたライオスは「さすがにその嘘は俺でもわかる」と呆れて笑ってしまう。なお、ライオスはこれまでにシュローとの友人関係で相手の本心を察することができなかったせいで一度失敗しており、この返事はそのトラウマからくる防衛反応とも取れる。これより少し前のやり取りでも、ライオスを引き留めようとしたカブルーの話を遮って「変なものを食べさせて悪かったよ もうしない 許してくれ」とやんわり突き放すようなことを口にしている。

ライオスのそんな心境を知る由もないカブルーは「ただの友達作りならもっと他に方法あるだろ」というライオスに強烈な右ストレートをお見舞いする。そしてついにライオスに近づいた本当の目的、ライオスが魔物を好きな理由を聞いてみたいと思っていることや、ライオスにも人間に興味を持ってほしいと思っていることを告白する(この間完全に蚊帳の外状態のセンシとチルチャックはドン引きしている)。

そうして本心をさらけ出して「ここに留まってくれ」と頼んだカブルーに結局ライオスは応えなかったが、代わりにある約束をした。


「俺はマルシルを連れて必ず戻ってくるから そしたら皆でいつか食事にでも行かないか もちろん魔物じゃなくて地上の飯屋で!」


そう言い残して崖から落ちたライオスをカブルーは「約束は果たせよ」と見送った。

第84話(単行本12巻)編集

迷宮の主となったマルシルを止める方法を考えているシーン。「俺は魔物には勝てないので」といったん話し合いの場に残ったカブルーにライオスが「自分をよくわかってて偉いな」と返したり、好きな食べ物を聞かれて答えたライオスにカブルーが「魔物じゃないのかよ」とつぶやいたり、以前より砕けたやりとりをしているように見える。

その後魔物の掃討に参加したカブルーだったが、戦況が不利になるにつれウタヤでの出来事を思い出して足がすくんでしまい、その場にいた炎竜に狙われる。絶体絶命のその時、ライオスたちが現れたことで魔物は頭を垂れて動きを止める。この時は単に魔物がマルシルが操られていたためにライオスたちを攻撃できなかったにすぎないが、のちにライオスが魔物を遠ざける呪いにかかり、カブルーがそのライオスを支える立場になったことを思うと、彼らの未来を暗示するかのような場面である。

第94話(単行本最終巻)編集

欲求を失って動けなくなったミスルンを説得するため「ほんの少し前にはなかった欲望」として「竜の肉はあまり食べたくない」「でも友人のため完食には協力したい」というものを挙げている。カブルーが第76話で「友達になりたかった」と告白して以降、彼とライオスが互いに同意の上で友人となったようなやりとりはないのだが、ここでカブルーの方はライオスのことをすでに「友人」と称している。

第95話(単行本最終巻)編集

また、カブルーは続く第95話でもヤアドとライオスたちの会話の輪に当たり前のような顔で入ってくる。一方、その時のライオスはカブルーの登場とあまりに自然な会話への参加ぶりにぎょっとしたような表情を浮かべている。

第96話(単行本最終巻)編集

似たようなシーンが第96話でも展開され、ここでも草むらから姿を現して(!?)話に参加してくるカブルーにライオスは驚いているように見える。

最終話(単行本最終巻)編集

エピローグでは悪食王となったライオスとカブルーが共にいる姿が描かれている。しかし前述のカブルーの言動への反応を見るに、もしかしてライオスはまだカブルーのことをそれほど距離の近い友人とは思っていないのではないか…。


彼らのその後の関係について知りたい人は「ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版」を読もう!!








本編終了後編集


注:この項目では本編終了まで、ワールドガイド、デイドリームアワーを含む内容に触れています。







ライオス → 冒険の末、海底から浮上した黄金城を受け取り、メリニの王となる。


カブルー → 迷宮消滅後もメリニに残り、ヤアドのもとで政治を学びながら宰相補佐となっている。(宰相とは、王を助け国政を補佐するものである)



本編エピローグでは、食中毒で倒れた王の側にマルシルやファリンと一緒に描かれている。


本誌掲載ではエピローグまでであったが、単行本で追加されたよもやま話14にて、1年後のカブルーは城で働いていることが明かされた。ライオスは「カブルーのほうがよほど向いてるよ 生き生きしてるし」と語り、マルシルからは「よしなよ ライオスのために色々手伝ってくれてるのに」とたしなめられている。



ワールドガイド(P150)にて一緒に食事をとりながら今後の国について話をしている。ライオスはカブルーに「きみの解説がなかったら 泣き出していた」と伝え、カブルーはライオスに「あなたは良い王になりますよ」と告げた。メリニ緑化計画(P163)ではマルシルと並びライオスの隣に立っている。呪いについて(P217)にて、カブルーはライオスの一番の願いを知り、泣いた。性別逆転(P233)では魔法の鏡の中でカブルー♀がライオスに迫っている図がある(ライオスは「だれだこの人……」と言っている)


余談編集

注:この項目では本編終了まで、ワールドガイド、デイドリームアワーを含む内容に触れています。

ワールドガイド描きおろし漫画(P60、P76)編集

P76の漫画でカブルーはミスルンに「誰彼構わず個人的な話をする必要はない」と語っている。しかしP60の漫画では、カブルーはライオスに自身の出自や幼少期の経験について語っており、鎧を身につけている二人の服装や背景の壁の描写からカブルーがライオスとそのやりとりとしているのは原作完結前の時間軸(迷宮内かファリゴン完食中?)である可能性が高い。つまりカブルーは「誰彼構わず個人的な話をする必要はない」という考えを持ちつつも、ライオスに対しては迷宮内で知り合ってから間もないうちに自らのプライベートな背景を話しているということになる。ライオスに自分のことを知って興味を持ってほしいという気持ちの表れかもしれない。

カブルーがライオスと出会った時期編集

第45話(単行本7巻)によればカブルーがトーデン兄妹のパーティーの存在を知ったのは「(他の冒険者の支援をするのではなく)自分で迷宮を攻略するしかないと腹をくくった頃」であり、これが冒険者バイブルにあるカブルーが自分でパーティーを結成した時期(512年)と同時期であると仮定すると、カブルーは作中時間の514年までの2年もの間、ライオスの動向を追い続けていた可能性がある。



現パロ編集


注:この項目では本編終了まで、デイドリームアワーを含む内容に触れています。






デイドリームアワー(P166より)、ライオス、カブルー、シュロ―の3人で食事にでかける様子が描かれている。ライオスはお好み焼きを知らないまま自由に作り、出来たものをほおばった。その際、カブルーはライオスをじっと見ている。

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