概要
ゴミが溢れる世界で人通者と呼ばれる異能力者達がゴミから生まれた怪物を斃していく物語。著者の裏那圭とグラフィティーデザインの晏童秀吉という珍しい分業体制で制作されている。
あらすじ
「ゴミ場荒らし」として、ゴミを拾い集めて生計を立てているルドは、ある日殺人の濡着を着せられ、「奈落」という巨大な穴に投げ込まれてしまう。落ちる寸前に見た濡着を被せた謎の人物や、スラム街の住人に憎悪を向けながらたどり着いた奈落の底には、大量のゴミ、むせ返るような異臭、そして謎の怪物が待っていた・・・
登場人物
掃除屋
本作の主人公。犯罪者の子孫たちの暮らす街にて、ゴミをあさり生計を立てている。ある日、育ての親であるレグトの殺害の罪を着せられ、奈落へと落とされる。
奈落で、ゴミから生まれた怪物『斑獣』を倒す『掃除屋』の青年。
『人通者(ギバー)』の一人で、下界(奈落)の現状とルドが元いた世界が『天上界』だと教える。
人器の扱いに慣れた掃除屋の1人。エンジン曰くまあまあなおぼっちゃんらしい。使う人器は棒。ルドの教育係を任された。
理容師のようにハサミの人器を使う明るい性格の女の子。掃除屋としてルドに下界の詳細を教えた。
掃除屋の受付をしている女性。メガネの人器を使って身体能力や人の本質を測ることができる。
掃除屋のボス。ルドが天上界に帰る方法について心当たりがある。
荒らし屋
荒らし屋のボス。
ドレッドヘアーが特徴的な荒らし屋。天界人のルドを狙う。
荒らし屋の移動要員。ジャバーと行動を共にする。
その他
ルドの父親代わり。誰かによって殺害されてしまう。
禁域『ペンタ』に現れた少女。禁域にマスクなしですごせる。ヒステリックな性格。
用語
下界(奈落)
巨大なゴミ溜めの世界で、ゴミは天上界から降ってくる。また、瘴気が充満しており、『安全域』という一部地域を除いてガスマスク無しで生きられないほか、ゴミから生まれる怪物『斑獣』が生息し、死と隣り合わせの生活を余儀なくされる。
天上界では奈落とよばれているが、現地では「下界」が一般的な呼称である。
天上界がいつもゴミを落としてくるので、一般的な奈落の住民は天界人のことをよく思っていない。
天上界
ルドが元いた生活圏。富める人もいれば、貧しい人もいる。奈落へゴミや罪人を廃棄している。過去に罪人だった者やその子孫は「族民」と呼ばれスラム街へ追いやられている。
人通者(ギバー)
大切に扱ってきたモノに思念が宿ってできる「人器」を武器にして戦う能力者。現時点で斑獣に唯一対抗できる存在。掃除屋や荒らし屋に所属している。
掃除屋
斑獣に対抗する為の組織で、主要メンバーはギバーで固められており、非能力者の『サポーター』も所属している。掃除屋本部を拠点とし、ルド達が所属するチーム『アクタ』の他、『イーガー』『チャイルド』がある。
荒らし屋
元は盗賊団だったが、数年前から勢力を増してきている。メンバーは全員ギバー。
斑獣
天上界のゴミと思念が集まってできる怪物で、人を襲う。人通者がつかう人器でしか倒すことができない。核がある強力な斑獣もいる。
テレビアニメ
2025年から放送開始。監督は菅沼芙実彦、シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは石野聡、アニメーション制作はボンズ。