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概要編集

本作主人公。初登場時26歳。ミッドテリア王国の農村出身。「あらゆる道具を使いこなせる」という希少な「恩恵」(ギフト。作中で「唯一神から授けられる」とされている特殊能力)を持っていた事から、王国の宝である聖剣・聖鎧を与えられた勇者だった。


容姿編集

腫れぼった目元と上向きの鼻、肥満体型という容姿をしている。

人間達からは「」とも「ハーフオーク」のようにも見られ、幼い頃から迫害されて生きて来た。さらに母親もオークとの密通を疑われた事で息子を恨み、心身を壊して彼が10歳の時に亡くなった。

一方で、亜人からの評価は概ね良く、特にエルフ族からは「かわいい」、オーク族にも「エルフに似ている」と評されている。


人物編集

「人間を美醜で判断しない」という理由から動物好きで、触り心地の良さそうな毛並みを見るとそれが獣人でも「モフモフしたい」という欲求にかられる。上述の容姿の件と相まって、彼が亜人に愛着を抱く一因にもなっている。


長年戦闘に明け暮れていた事から分析力、即断力に長けており、臨機応変な立ち回りで数々の戦場を駆け抜けてきた。反面、数年先を見据える国策のような思考には向いていない。


能力編集

身体能力は王国の一兵卒に劣り、力仕事と乗馬と水泳が苦手(そもそも沈む)。

魔法の属性は『無属性』という珍しいタイプだが、魔法の才能はほぼ皆無。

しかし、彼の強みはその恩恵にある。


恩恵は【アイテム・マスター】。手にしたアイテムを使いこなせるように「使用者の体を作り変える」かのごとく必要な動きと力加減を発揮できる。武器に限らず、金貨を矢のごとく飛ばす、アイテムさえそろえば薬や料理の製作を成功させるなど幅広い応用が可能。ただし、アイテムとは「意志を持たない物体」に限定され、生物は適用外とされる。周りには武器限定の恩恵だと偽っていた。


経歴編集

12歳の時に恩恵が授けられ、それが聖剣と聖鎧を使いこなす稀有なものだったため、王都に召集され、他者との接触は極力避けられながら、勇者として育成された。


魔の国にて魔王ジズルと交戦し、勝利寸前まで追い詰めるが、決着がつく寸前、ジズルは王国軍が魔王不在の魔王城を勝手に攻撃するのを予見しながらあえて自分と戦っていた事、そして自分を高く買っていた事を知る。これまで度重なる戦闘でも揺るがない亜人達の崇高な意思を目の当たりにしていたガリウスは「本当の悪は人族ではないか」という思いに駆られて動揺してしまう。ジズルの孫娘のククルの嘆願もあり、あえてジズル達を見逃し表向きは完全勝利という形で凱旋した。


その直後、容姿を理由にタイトル通りにお払い箱にされ、それまでの全ての功績を王子に譲り渡す事、全ての事情に口をつぐみ残りの人生を田舎に引っ込んで生きる事を強いられる(尤も容姿は口実に過ぎず、この処遇には国王を始めとする人々の思惑が絡んでいた)。


退去を命じられた翌日、自分の功績を奪ったジェレド王子が猫人族のリッピに重傷を負わされる場面を目撃。逃亡したリッピを保護したところを王国一の騎士ブラン・ゴッテ将軍に見つかり、共犯者として処刑されそうになる。恩恵を駆使してゴッテを葬り、リッピからの提案で最果ての森にある新天地に行く事を決意する。その道中でリリアネアを始めとするエルフ族を助けて、亜人の新興国リムルレスタに移住した。


関連タグ編集

最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン

ハルト・ゼンフィス作者が同じ作品の主人公。こちらも幅広い応用が利くチート能力の持ち主。ただし、ガリウスと違い転生者。

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