概要
そもそもこの駆逐艦はイラン王国が自国海軍用に発注したミサイル駆逐艦であった。
現在は悪の枢軸の一国にも挙げられるほど反米志向が強いイランであるが、パフラヴィー朝時代のイランはオイルマネーを武器とした親米国家であり、軍備についてもM60戦車やF-14戦闘機の導入によって近代化を図っていた。
その要望に対してアメリカは、当時最新鋭のスプルーアンス級駆逐艦をベースに、ターターミサイルシステムを搭載した駆逐艦を建造することとした。
しかし1979年のイラン革命でパフラヴィー朝が倒れたことで新政府は発注をキャンセル、仕方なくアメリカ海軍が採用することとなり、1981年から82年にかけて合計4隻が竣工した。
その後冷戦の終結とアーレイ・バーク級駆逐艦の就役によって戦力価値が低下したことによって1998年にそろって退役、2005年から06年に中華民国へ売却され「基隆級駆逐艦」として再役した。
艦名
※アメリカ海軍→中華民国海軍
- キッド→左榮
- キャラハン→蘇襖
- スコット→基隆
- チャンドラー→馬公