概要
故マイケル・ジャクソンが主演を務めたディズニーのアトラクション。
彼の人気の絶頂期である1986年9月にアメリカのディズニーランドでオープンし、パリ、東京ディズニーランドを合わせた4か所で展開していたが1990年代に一度クローズ。その後、2009年のマイケルの死去をきっかけに2010年から約5年間復活した(当初は一年の予定だったが好評だったため)。
当時の最新技術を詰め込み全編3Dで撮影された映像作品で、製作総指揮はSTARWARSでお馴染みのジョージ・ルーカス、監督にフランシス・コッポラ、主演・音楽にマイケルという当時としても非常に豪華なメンバーで製作されている。CGを使われている箇所は意外と少なく、随所に特撮技術やアニメーション技術を駆使して作られている。
ストーリー
落ちこぼれ小隊のレッテルを貼られているキャプテンEOと仲間たちは、任務中に敵の攻撃を受けて色彩を全く失った暗黒の星へと不時着する。幸いその星は目的地でキャプテンEOたちは、星の色を取り戻すために『歌』と『ダンス』の力で星の支配者である暗黒の女王に挑む。
登場人物
キャプテンEO(演:マイケル・ジャクソン)
落ちこぼれのレッテルを貼られている小隊を指揮するキャプテン。歌とダンスの力で暗黒の星に色を取り戻す。
ファズボール
翼をもったスペースモンキー。普段はキャプテンEOの肩に乗っている。ベース担当で小柄でありながらキャプテンEOがピンチの時は助太刀をしてくれる。
フーター(演:トニー・コックス)
象に似ているおっちょこちょいな生き物。食いしん坊で任務に必要な宇宙地図を食べてしまったり、転んでキーボードを壊したりなどトラブルメーカーな側面がある。キーボード担当。
ザ・ギークス
体に二つの頭が付いている兄弟。左の頭がオディ、右がアイディと名前がある。宇宙船の操縦を担当している。ドラム担当。
メジャードモ
人型のロボットで左足がベース、それ以外の体の部位はドラムに変形する。普段は副長のような行動をしている。
マイナードモ
小さくてキャタピラが付いているロボットでシンセサイザーに変身する。
暗黒の女王(演:アンジェリカ・ヒューストン)
暗黒の星の支配者。
部下たちにキャプテンEOたちを捕らえさせて自分の前に連れて来て『拷問100年の刑』にしようとする。心を閉ざしてしまったせいで醜悪な外見をしており、容赦のない性格。キャプテンEOたちの歌とダンスのパワーで配下が本来の姿に戻され、最終的に彼女も本来の姿である平和の女王へと戻る。
司令官
キャプテンEOに指令を与えている人物。顔しか登場しない。
パワーレンジャーのゾードンが元ネタに見えるがパワーレンジャーの放送は1993年のため、関係ない。キャプテンEOたちに対しての反応は冷たい(実は前回の任務で大コケをやらかしていたかららしい)。
余談
- この作品に登場するダンサーたちは、マイケルが直々に面接に立ち会い400人ぐらいの候補者から約36名ぐらいにまで厳選したという。
- アクション面ではムチを振るシーンなどがあるがNGでは、撮影セットに引っかかってしまったり、マイケルの顔にムチが当たってしまうなどのトラブルが多かった。
- 当時のテレビ特集では、フーターとザ・ギークスの二人(または三人?)がゲスト出演している。ただし、フーターの身長が劇中と比べると明らかに伸びている(劇中ではギークスより少し小柄だったのだが番組ではほぼ同身長になっている)。
- 使われている『We Are Here To Change The World』『Another Part Of Me』の2曲は共に良曲なので一度聞いてみるといいだろう。
- 2014年に東京ディズニーランドでクローズしたのはリロ&スティッチのアトラクションを建設することが決定したため。
- 海外では一応本作のDVDが発売されている模様。