概要
キャラ化学とは創作交流のひとつである。
ツイッター上で持ち上がり企画もどきから本格的に企画になった。
創作絵師キャラ化×創作キャラ学園の略だが、絵が描けない人の参加も認められている。
第一期・第二期合わせると参加者は30人を超えているが、pixivではほとんど活動していない。
尚、第一期はすでに終了しているため2012年2月1日よりスタートしたキャラ化学第二期について記述する。
キャラクターの投稿
自分を元にしたキャラクター→原則一人(自分から派生したまったく異なるキャラなどはOK)
創作キャラ→自己管理のできる範囲
注意
※NL・BL・GL・R-18・R-18Gが混ざることがあります
第二期 終了
2015年12月17日。突然、管理人だった猫市氏から終了宣言が出された。
理由は仕事が多忙で企画に時間が割けないというものだが、彼女のツイッター(@sinoneko000)を見ればだいたいお察しである。
企画終了後も猫市氏はキャラ化学関連のツイートを行ったり、有志によって作製された#キャラ化学タグのついたシャドウゲーム応援動画をリツイートして広めている(2016.3.17)ので終了している企画関係の話題を出しても問題はないと思われる。
なお、キャラ化学パラレルとして書かれていたシャドウゲームについては後述する。
世界観
少しずれた現代時間の中に存在する大きな学園の話。
個性的な生徒、教員が集まることで有名である。
校長は威厳あるネコ。
キャラ化学用語
【スタンド】
元ネタ=ジョジョの奇妙な冒険
パワーを持った像であり、持ち主の傍に出現し様々な超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在。
一期であった企画の影響もあり、もっとも多くのキャラが持つ能力。
ジョジョをあいまいにしか知らず、自分のイメージでスタンドを創作している参加者も多いため
- スタンドが攻撃を受けると術者が傷を負う
- スタンドはスタンド使いにしか見えない
- スタンドはスタンドでしか触れられない
- スタンド使い同士は引き合う
などジョジョで必須であったルール設定は存在せず、超常の存在がキャラクターに憑依しているという守護霊的な立ち位置が強くなっている。
代表キャラクター:猫市(影) 増長勇(吹き出しさん) 藤崎愁夜(アキラ) 弥夜根ねねこ(眠り鼠) 古井 樂(ウォッチ)
【神代(かみよ)】
元ネタ=カミヨナナヨ
超能力の一つである。身に宿っている日本古代の神に力から借りて超常現象を起こす。
神の力は完全に本人の意思によって操作が可能で、安定した力の使い方ができる。
スタンドと違って能力本体の実体化(可視化)はない。
神代同士はお互いの力を感じ取る能力があるようだ。
代表キャラクター:浅間花乃(木花咲耶姫) 月読六斗(月読尊)
【過負荷(マイナス)】
元ネタ=めだかボックス
おもに実生活では役に立たない有害な能力・破綻した人格を併せて過負荷と言う。
歪んだ人格から発生する能力で相手の精神に働きかける性分が強い。
正義感が強くまともで道徳的であるキャラクターほど影響を受けやすい。
代表キャラクター:皇孝
【不死身】
その名の通り死なないくらい生命力が強いキャラクター。
傷を負っても回復力が異常に高いタイプが多い。
この能力を持っているキャラクターはやや損な役回りに立たされることが多い。
代表キャラクター:猫 哀川 ノアール
【悪魔】
別次元から来た悪しき存在。
想像上の悪魔のような超常現象を行使するものの、十字架や聖水など弱点は存在しない。
しかし、戦いは好まず基本的に温厚で秩序を守る性分である。人間界の外からギャグ&メタ担当。
本当に悪しき存在ならば、わざわざ学園にやってこない。
代表キャラクター:イリュー・“コープス”・リバイバー レウィア
【七不思議】
学園で語り継がれている七不思議。
人間の魂を食べて滋養にしているような描写があることから、学園内でもっとも危険なキャラクターたちであることが窺える。
悪魔と亡霊を足して割ったような存在が多い。彼らの正体や目的は一切不明である。
VS七不思議
学生たちの間でまことしやかに語られる怪談話。想像上の産物と思われたが実は…?
主催・猫市氏がキャラ化学園でVS物をしようと参加者に専用のキャラシを募り出来上がった企画内企画である。
闇を注ぐ黒い太陽と白い霧で覆われたキャラ化学園。
次々と姿を現す恐ろしい学校の怪談。
生徒と教師は力を合わせ、時にはこの世のものではない何かと戦いながら
現実へと戻る方法を探る。
―――生きてい―人間は速やかに死にましょ――。繰―返します。速―かに死――――
(2015.12.17 猫市氏の企画終了宣言により更新停止)
シャドウゲーム(通称:影遊)
すめろき氏の執筆している一連のR-18G小説の名称・またはその時間軸である。
R-18Gの項目があるんだから積極的にキャラクターを殺害し企画を盛り上げようという発想のもと始動。
化学教師である皇孝(すめろき こう)が猫市に憑り付いた影を狙って学園に赴任してきたというパラレルストーリーで話が進む。
皇が版権・参加者の一次創作問わず、さまざまな負の要素の権化と化しており、作中におびただしい量のパロネタが埋まっている。
猫市をよく知る生徒たちが彼女を庇おうとするが、目的のために手段を選ばない皇は生徒を拷問にかけ虐殺し、受け持った2年3組を利用して徐々に彼女らを追い詰めていく。
創作者の愛情の篭ったキャラクターが食い殺される、強姦殺人に巻き込まれる、手足を切り落とされる等の残酷描写のオンパレードであり、取り込まれたくなければキャラシのR-18GをNG指定しなければならない。
パラレルと断りが入っているが、そのどす黒い世界観での派生作品が他の参加者から生まれており、影遊軸と呼ばれている。
最期に勝つのは愛か、それとも狂気か
ストーリー
皇孝(38)は化学教師としてキャラ化学園に赴任してきた。
しかし皇先生の正体は、超常現象を起こす人間の監視・調査を目的とする日本政府の暗部に属する化学者だった。特に彼が異常と言えるほど興味を持っているのが、全てをのみ込む異形「影」の存在。幸運(不運)にも初任日の通学路で「影」と出会ってしまい、影がとりついている人間を四人の生徒(猫市・カルラ・鹿尾菜・綾香)に絞ることに成功する。
目的のためには手段を選ばない皇先生は情報を引き出すため時に無関係の生徒を巻き込み、拷問にかけ処刑。暴虐の限りを尽くす皇先生を戒めようとした生徒や教師も最新鋭の近代装備を纏った皇先生の前に為す術もなく敗れ去っていく。
深界からやってきた悪魔、イリューも上司の命令に従い皇先生の討伐に向かうが、皇先生の信じるもの以外を否定する過負荷「退廃芸術(スキルドレイン)」によって魔力を削り取られ敗北した。
旧知の関係である哀川率いる超高校級の問題児を集めた2年3組「ニノサン」を皇先生はあらゆる手段で懐柔し、自身の駒へと作り替えて異形狩りを命じ、学園の生徒同士も次第に対立していく。
(金銭や物品はもちろん、佐波も話に乗っていることから欠席を全て出席扱いにするなど職権乱用もあったと考えられる)
対価として地下室に備え付けられた巨大冷蔵庫を与えられた哀川は計画していた人肉保管計画を実行。学園の人間を全員殺害して冷凍庫に貯蔵し、定期的に摂取することで自身のカニバリズムを最小限に抑えながら恋人と人間社会で闇を背負いながら普通に生きることを決意した。皇先生の異形探しは人間狩りのカモフラージュに最適だった。
不死身に関する研究所で同僚だった猫先生が皇先生をあと一歩のところまで追い詰めるが、皇先生の師である久先生が見計らったように現れて皇先生を救出。形勢が逆転する。人類最高の頭脳と狂気を持つ久先生の手により学園の機能は完全に停止。生徒会が作った武力部隊、治安維持委員会も敗れ、学園は完全に皇先生の手に堕ちてしまった。
皇先生は伊江藤栄知と弁天能寺ゆすらの細胞から作った薬で二人の能力を得て身体能力の大幅な強化に成功。猫先生・久楼先生、そして皇先生の真の闇を知った浅間花乃の三人は、「影」の逃げ場を無すためだけにデーモンコアで学園の人間全員を殺滅しようと企む悪鬼羅刹のような皇先生と屋上で対峙。最期の戦いの火蓋が切られた――。
殺害された鹿尾菜と綾香の二人と同じ道を歩もうとしていたカルラを四巡が救出。巻き添えを食らった氏家かすみと共にニノサンから脱出するが、無事に明日を迎えることができるのか。誰にもわからない――。
生徒会長月読は「影」の力は危険だと忠告し、猫市から影を引き剥がそうと試みたが、二人の絆の前に敗北し反撃を受けて死亡した。皇先生の奸計により学園全てを敵に回すことになった猫市は愛する友「影」のために、影は慕う猫市の感情に応えるように、燃え盛る校庭でキャラ化学園全校生徒の眼下で孤軍奮闘する――。
シャドウゲーム世界観設定
シャドウゲームの特徴として、創作キャラクターの持つ元々の世界観を交流内に持ち出し複雑に絡み合わせていることが挙げられる。創作交流では創作者の持つ元々の世界観を交流に持ち込むことは好まれないことが多いため珍しい。
例を挙げれると、猫と皇先生は研究所の同僚で不死に関する研究をしていたが、その研究材料として不死身であるノアールが作った教団を襲撃した過去がある。その研究施設の実験体に哀川や夜臼、ゆすらがいて、夜臼やゆすらに至っては皇先生の性処理に使われたりしてした。皇先生、猫、哀川、ノアール、夜臼、ゆすらが同じ学園に通っているとは、一体どういうことなのだろう。
さらに新任の皇先生のあとに藤崎愁夜先生が教師として赴任してきて、いきなり担任を任されたりしている(それまでの担任は??)ことや、ニノサンの前担任が二人とも死亡し皇先生で三人目の割には季節は春であることなど、設定には突っ込みどころが多い。
校長が猫である時点でギャグ漫画補正という偉大な加護を受けているのかもしれない。
猫市と影、二つの心が宿る猫市の精神には二つの部屋があり、夢を見るときや意識を失っている時はそこで会話ができるという。猫市の部屋は現実の自分の部屋そのまんまなのだが、影の部屋はとにかく巨大で常に模様替えされており、ジャングルだったりバスケのコートだったりする。そしてどこかに今までに影が取り込んだ大量の人間たちが人形のように大切に保管されている。
イリュー(マツリ)のような特殊な存在は影に取り込まれても人形にならず、部屋の中で自由に行動できるようで、神話を影に読み聞かせて何かを思い出させようと試みたり、猫市の戦闘サポートに回ったりしている。
キャラクターの成長
シャドウゲームも学園モノらしく心の交流によってキャラクターが成長していく健全な青春を描いている。
・猫市は浅間花乃に目を抉られて右腕を切断されるが、影の変身能力を使って欠けた部分を補いながら生活している。心の繋がりが強化されたことで、二人の関係は深くなり相互的に高めあうことができている。猫市は言うまでもないが、影にとっても猫市はただの宿主というだけではないかけがえのない存在になってきたらしく、猫市のために親友のカルラから精力を奪うため猫市の体を使ったレズプレイに走ったり、久先生を撃退するためミニガンに化けて校舎にいる生徒ごと吹き飛ばしたりと度を超えた猫市好きが現れている。
・弁天能寺ゆすらは皇先生の作り出した薬によって後半で馬鹿が治っている。もっとも、これは皇先生が自身の身体能力を強化するためにゆすらを実験に使った結果の副産物でしかないのだが。
皇先生の過去
皇先生は元々変人ではあったが、狂人ではなかったことがシャドウゲーム0(で明らかになっている。
久先生が召喚した悪魔が憑りついているということだが、皇先生の過負荷により厳重に封印され、皇先生が生きている間は悪魔の力の片鱗さえも使うことはできないとされている。
イリューの殺すリストに皇先生が載っているのはこの悪魔のせいであるとイリューは推測しており、この悪魔の封印が解かれると世界が滅ぶとも仄めかした。
猫市と影が共有している二人だけの世界、そのちょうど裏側の世界に皇先生とこの悪魔がおり、夜な夜な皇先生の夢に現れてはドタバタと暴れるので皇先生も頭を悩ませている。
企画終了後の扱い
2015年12月17日にキャラ化学は企画終了。
シャドウゲームも未完のまま終わると思われた。だが――
「すめろきさんが書いている小説を未完成なまま終わらせるのは忍びないんです。同じく話を書く人として。だから小説は最後まで書いてほしいなと」(2014.5.23)
という元管理人の猫市氏と参加者有志の熱い要望もあってシャドウゲームは執筆を継続するとすめろき氏は宣言。
本編が企画と同時に終了し物語軸を新たに作ることができなくなってしまったのでシャドウゲームがパラレルからキャラ化学の本編になってしまった。