プロフィール
概要
占星武器(ホロスコープ)である『虹の弓』の適合者。「感情を色で視認する」という能力を持ち、その中でも「虹の矢」は感情を一時的に操作する能力を持っている。他人の心を操るという強力かつ危険な能力を持っているが、クピタンの善性はその能力を決して悪事に利用することはなく、他人を助けるため、また危険を切り抜けるために使用することを徹底している。
他者の感情に触れる機会が多いためか、感情の振れ幅が大きい。よく笑い、よく泣く。まるで子供のようでもある。
幼いころからお菓子作りが好きで、舞台鑑賞も好き。しかし、物語に没入するあまり、笑い声や泣き声が度を越えてしまい、出入り禁止になったこともある。
「Marionette Stars」から始まるシナリオイベントシリーズにおいて登場する敵キャラクター「ナビス」のトリステットに対して強い執着心を持つ。
両親に捨てられ、その聖性から現人神のように祀り上げられる生活に窮屈さを覚えていた幼いクピタンは、空き巣に入ったトリステットと初遭遇。危険な状況でありながらも、「お友達」になることを求め、以後は二人で行動するようになった。
しかし、ある時トリステットが手紙を残して消えてしまう。ナビスの幹部フェルディナンドに洗脳されてしまったトリステットを助け出すため、単身でナビスを追いかけている。
その執着心から暴走して敵対する可能性なども騎空士から懸念されていたが、2022年1月17日のグランデフェスにてプレイアブル化。
『虹の琴』を入手すると加入する。
フェイトエピソードは意外にも重い要素が無い、ほっこりしたものになっている。
一方で季節ボイスは相変わらず重い。そして後述の水着版のフェイトエピソードは最早手遅れとしか言いようがない代物であった。
そして、ヒューマンでも有数の爆乳であることが明らかになった。
2023年6月30日のレジェンドガチャにて水着SSRが実装。『シーオブドリーム』を入手すると加入する。
性能
恒常SSR
奥義
虹の弓 | 水属性ダメージ(特大) アスペク・トラジェクト(1アビ)が即時使用可能 |
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アビリティ
アスペク・トラジェクト | 敵に水属性ダメージ×7回◆虹の矢に応じて追加効果発動(【赤の矢】:敵の強化効果を1つ無効化/【橙の矢】:敵に命中率DOWN×2ターン/【黄の矢】:味方全体の弱体効果2ターン短縮/【緑の矢】:味方全体のHP回復/【青の矢】:敵の氷結Lv+1(最大10/消去不可)×180秒/【藍の矢】:敵に恐怖×3ターン/【紫の矢】:敵に特殊技ダメDOWN×3ターン)※虹の矢が7種類付与されている場合は全て発動 |
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レイン・リフルジェンス | 敵に7回水属性ダメージ CTを1つ吸収して自分の奥義ゲージに変換 |
ドローレインボウ | 他のアビリティが即時使用可能 同じダメアビを連続2回まで使用可能(消去不可)×1ターン |
サポートアビリティ
セブンスカレイド | 強化アビと奥義を使用する度にランダムな虹の矢を2つ付与◆虹の矢の種類に応じてアビダメ上限UP |
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双魚宮の彩光 | 水属性キャラのアビリティの与ダメージ上昇・敵最大HPの1%分加算(最大5万)※1:技錬スキルの与ダメ加算上限(20万)と上限別枠※2:アビ与ダメ加算は天司枠(与ダメUP)も適用可能 |
リミットボーナス | アビ使用時、稀にアビ即時発動可能 |
虹の矢は強化アビ及び奥義使用で付与されるのだが、その色によって1アビの性能が変化するという特徴があり、ディスペルやHP回復、氷結といった効果を持つ。奥義周回で1アビの性能が強化されるので、ある意味でもフルオートではかなり有力なキャラの一人とも言える。
2アビもCT吸収で自身の奥義ゲージに変換するので、思ったよりも奥義ゲージを気にする必要はない。3アビは1アビと2アビを即時使用可能にするもので、更に言えば連続2回まで使用可能になる。いわゆるアビアタッカーという運用がメインになるだろう。
2023年12月25日にはLBボーナスが追加され、効果は「アビリティ使用時まれにアビリティが即時発動可能」というもの。全部割り振っても申し訳程度の確率かもしれないが、フルオートを視野にする場合は割り振るのも選択肢となる。
水着SSR
奥義
トロピカル・ヴェロス | 闇属性ダメージ(特大)/七色の矢の数に応じて闇属性追加ダメージ/ランダムな弱体効果を付与(最大7回)◆七色の矢を全て消費 |
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アビリティ
マリンドロップス | 敵に7回闇属性ダメージ/闇属性防御DOWN(累積)/侵蝕効果/自分に七色の矢を1つ付与 |
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トラセンダル・ピュア | 自分が即座に奥義発動可能/奥義再発動(1回)効果◆七色の矢が最大の場合のみ使用可能 |
ダークバンド | 敵全体の攻撃性能大幅DOWN/防御大幅DOWN/被ダメージ上昇 |
サポートアビリティ
ビーチの純情少女 | バトル開始時自分に七色の矢を7つ付与(最大7)/闇属性キャラが弱体アビリティを使用時クピタンに七色の矢を1つ付与 |
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双魚宮のひと夏 | 通常攻撃で奥義ゲージが上昇しないが、確率で通常攻撃後と奥義発動後にマリンドロップスが発動◆敵に付与されている弱体効果の数が多いほど発動確率UP |
ぐらぶるっ!
第1960回においてクピタンが登場。エシオの色を見ていたところ、ビィが現れて「自分の色を見てほしい」というのだが……。
(その際、エシオはビィの心を見るのは危険と警告をした)
その際に目撃したものを含め、詳細はお察しください。
関連タグ
ファナ・ストーン:別シナリオにおける中の人つながり。
キューピッド:元ネタ。ローマ語訳が彼女と同じく「クピード」である。
真実
以下「Marionette Stars」のネタバレ注意
オマエに一生見下されて、愚かなまま死ぬなんてイヤだ。
だから、アタシを求めるナビスで、「上」に這い上がって、オマエを見下してやろうと思った。
あの手紙にはな、オマエが嫌だからナビスに行くってはっきり書いといたんだ。
でも、愚かなオマエは――
「嘘だ、こんなの…」
現実を受け入れずに、自分に何百本も矢を刺して絶望を抹消したんだ……
それどころか、自分に都合のいい感情を……記憶を上書きした。
監査屋になって初めてオマエと会った時はびっくらこいたよ。
洗脳だ~とか言い出してさ。
すぐにわかったね。コイツ、やったな~って。
洗脳された幼馴染のトリステットを追いかけているというのは、クピタンが虹の弓の能力で自分の記憶を上書きした事で生まれた捏造による思い込みである。
クピタンの聖性を目の当たりにし続けたトリステットはいつしか劣等感を育て、やがて耐えきれなくなり、彼女から離れることを選択した。
その度に自分の記憶を上書きし、都合の悪い現実から目を背け続けてきた。
このやり取りは「Marionette Stars」においてはすでに三度目であり、過去二度同じことを繰り返している。
その事実をトリステットに突きつけられたクピタンはその場に倒れ込み、「上」の実感を手に入れたトリステットに踏みつけられても、彼女が去ってからもその場を動けずにいた。
「リスちゃん、リスちゃん、リスちゃん、リスちゃん?ああ、リスちゃん……!」
彼女は精神の均衡を崩した。
クピタンという少女は、唯一の幼馴染にして親友に病的に執着している。
その妄執はヤンデレと言っても差し支えないほどで、可愛らしいビジュアルとその豊満な肉体から、キャラクターデザイン公開時から騎空士を騒がせた少女の本性は、シナリオをプレイした騎空士たちに大きな衝撃を与えることになった。
その後はティコのカウンセリングを受け、いったんの安定を取り戻す。
一度は旅に出て情報収集を行うが、加入フェイトエピソードにおいてグランサイファーに搭乗。
騎空団の一員として、トリステットともう一度会話する機会を求める。
それ以降はティコのことを「ティーちゃん」と呼ぶようになり、主人公たちや団員、同じ占星武器の使い手と親交を深めていった。
水着バージョンのフェイトエピソードでは主人公にトリステットの代わりをお願いするなどの相変わらずの奇行を見せるが、ひとまず精神は安定しているようだ。
だが……
以下「Unbound Asterism」のネタバレ注意
貴方の気持ちは中途半端……マナの崇高な愛とは違うので。
相手への気持ち?ホントにわかってるので?
クピタンは、ただ……「トリステットが好きな自分」でいようとしているだけなので。
貴方は……お友達が欲しかったんでしょ?
それならもういるので。
クピタンの周りには、貴方を思ってくれる人がたくさん。
適合者ロディを追いかけている最中、マナマルからの痛烈な叱責がクピタンの心に突き刺さった。
聖女として祀り上げられていた彼女は、自分を「クピタン様」と呼ぶ信者よりも、隣で笑ってくれる対等な誰かを欲していた。それがトリステットでなくてはならないのか、ティコを始めとする友人たちではいけないのか、眠れないほどの悩みに苦しむことになる。
考えれば考えるほどトリステットへの執着が強くなっていき、そして自分の中にある記憶が知っているものと矛盾しはじめていることに気づいた。
幼い頃、トリステットと二人でナビスからの逃亡生活を送っていた時、村人に食料を無心した際には「親切な村人がただでたくさんのパンをくれた」はずだった。
しかし思い出したのは倒れている村人たちの前にパンを持った自分が佇んでいるという異様な状況だった。
そしてシナリオイベント終盤、ジューダの遣いとして現れたとある監査屋と出会い、彼の能力によって自分の真実に直面することになる。
「……大丈夫。私達はふたりでひとつだから。リスちゃんと一緒なら、一生この罪を背負えるよ」
「……アタシ達、死んだらとんでもない地獄に堕ちるぞ」
「ここだって……十分、私達にとっては地獄だった」
「……そうだったな~、オマエに出会うまでは」
クピタンは、時折苦しめられるトリステットとともにナビスの追っ手を殺害して埋めたという悪夢が紛れもない現実だということを思い出す。そして――
「……でも、ダメなんだ。魔物に拾わせた『虹の矢』……こんだけありゃ十分だろ」
「リス、ちゃん……?なん……で……?」
「この愚かな罪は……一緒に背負う気なんてねーんだ。アタシひとりだけでいい……オマエは全部忘れてくれ」
「どう、して……?私達は、ずっと一緒に……」
「……オマエはアタシの希望だ。光だ。救いだ。神様の御使いだ。初めての……お友達だろ?だから……綺麗なツラを汚したくねーんだ」
クピタンの記憶を改竄したのは、クピタンではなくトリステットだった。
本来のクピタンの人格は誰にも優しい聖女ではなく、愛するトリステットのためなら他人を犠牲にできる苛烈な覚悟の持ち主である。そのため、食料を得るために虹の弓を悪用していると受け取れる描写も本来の記憶の中に存在している。
トリステットはクピタンが自分のために汚れる姿を見て得も言われぬ興奮を覚えながらも、同時に苦しみと罪悪感を覚え、彼女の罪をすべて忘却させて自分がすべてを背負うことに決めたのだった。
そうやって作られた「クピタン」という虚構に、他ならないクピタン自身も騙されていた。
そうして罪の記憶を思い出したクピタンは、思い出の場所でトリステットと全てをぶつけ合うことになる。
「アタシはオマエが好きだった!星なんか見てんじゃねぇ!このアタシだけ見てりゃいいんだ、そのためなら何だって……!」
「私は……!リスちゃんが嫌いだった!だったら見てって言ってよ!大切なこと何も言わないくせに、いっつも自分勝手で……!」
「『嫌い』だと思えばラクだった!アタシの心にも、オマエの存在にも、クラクラせずに済んだんだ!」
「『好き』だと思えばラクだった!そうやって振る舞わないと、私は生きていけないから……!」
斯くしてジューダの思惑どおり、剥き出しの感情をぶつけあった二人は占星武器の星律を引き起こし、クピタンは天使へ、トリステットは獣へと姿を変える。お互いが自分を傷つけるような戦いの果てに、ようやく二人は和解した。
「……見てくれ、クピタン。アタシの心の色は何色だ?」
「……真っ黒だよ。痛々しくて、何も見えないけど、とっても強い感情……」
「オマエのことが、この空でイチバン嫌いだ」
「……私も。この空で一番、大好きだよ」
そして、二律背反の漆黒の感情で結ばれたふたりは、ようやく心身ともに一つになった。
しかしその直後、星律を終えた虹の弓を回収すべくジューダとモリレンの強襲を受け、クピタンを庇った事でトリステットがモリレンの占星武器・薄緑の能力によって瀕死の重傷を負った挙げ句、拉致されてしまう。
失意の中でクピタンは騎空団に戻り、真に愛する人を取り戻すための戦いに身を投じることになった。
きっと、私達は……手を繋いで一緒に生まれて……今、やっと元に戻れたんだね