概要
クリムロアとは、巨大な人工浮遊島にあるクリムロ学園を舞台とした学園ファンタジー作品である。
あらゆる種族に覚醒することのある俗に言う超能力。
それを有する若者を集めて、その類稀でしかし強力な力が悪用されることのないよう、教育するため、
世界的に著名な能力者である神堂クリムが、
巨大な浮遊島と、その上にクリムロ学園を創ったのが物語の始まりである。
プロローグ
広大に広がるガイオス洋のはるか洋上を浮かぶ巨大な人工浮遊島。
その人工島には大きな学園都市があった。
学園都市はその名に違わずたくさんの若者がいる。
若者たちは発現すること自体が類稀な能力者であり、自分の中に眠る才能について
学ぶためにこの人工浮遊島の学園都市に集まってきたのだ。
この物語は、そんな有象無象の若者の中の1人がクリムロ学園に入学したことから始まる・・・――。
種族設定
様々な種族が世界中から集まっており、人族を中心に、果てには神族までいる。
予備知識だが龍の中でも龍族と龍人族がいるが、これは容姿が人に近いか否かの差。
・人族
最も超能力が覚醒しやすい種族。
素の身体能力は低いが、様々な種類の魔法が発現しやすい。
クリムロ学園では大多数を占めている種族。
・獣族、獣人族
名の通り、獣の姿、もしくは獣を髣髴させる姿をしている。
素の身体能力が高く、自然に干渉する型の魔法が発現しやすい。
獣人族は本来の自分の血に従った姿、獣族の姿になるための変化型魔法が必ず発現した能力と一緒に発現する。
人以外の種族は大体この種族に分類されるため、獣族の中でも様々な種族に分かれており、
クリムロ学園では狼型獣族、龍型獣族、猫型獣族が多い。
クリムロ学園では人族の次に数の多い種族。
・神族
かつて人々に畏れ奉られ神格化した、もしくはその神格の血を引く種族。
素の身体能力が高く、いくつもの型の魔法が発現しやすい。
最高数の魔法型を持つのが、かつて東洋の島国で恐れられていた
八俣大龍神こと生徒会副会長の八俣乃葵の8つである。
しかしそもそも神格化した格が能力者として現界すること自体珍しく、
世界全土で見ても数える程度しかいない種族。
霊体化し、人に憑いてることが多い。
ちなみに神であるが故に繁殖する意味がないので生殖機能は持たず、性別もない。
一応自身の能力でいずれも自分の身体に具現、定義付けることは可能。
・魔族
いわゆるモンスターである。
学園長の神堂クリムと仲の良い異界の魔王ベルヘリオスが学生の修行相手として人工浮遊島に派遣した種族。
クリムとベルが共同で開発し人工浮遊島全土にかけられた、致死量のダメージが発生する時、
その身にとって最も安全といえる場所にテレポーションさせる結界のおかげで
生徒、魔族に重傷者が発生することは滅多にない。
といっても死なないだけで基本は実践に近くをモットーとした方針で、
油断すればそれなりのダメージは負ってしまう。
・原生種族
クリムが浮遊島を創り上げた際、自然に発生した原生種族。
浮遊島も元々は地上の大地から練り上げられているため、その大地に暮らしていた
動物や魔物がクリムの強大な魔力をうけて様々な進化を遂げた姿をしている。
知識
・魔法
すべての異能の力は「魔法型」として分類される。
見るからに魔法、というイメージにあてはまる紋章や術式を行使して
発動する魔術も魔法として扱われ、
ブレスや、天変地異などの現象的な事象行為も魔法として処理される。
・ハーフ
他種族同士で交配した結果生まれた種族のことを言う。
その結果起きる事象として、様々な血が複合して更なる異能に覚醒したり、
尋常ではない魔力が引き出されたりする。
逆に魔力が一切無くなったり、減少したりもする。
交配した種類、熟達、魔力量、様々な要因でパターンが変わる。
ただひとつ定まっていることとすれば世間一般的にはタブーとされていること。
普通の種族はあまり気にしないことも多いが、上位種の種族は個体数そのものが
少ないため、他種交配によって血が薄まることを嫌う。
主要登場人物
―クリムロ学園―
・1年生
・2年生
荒火ぐれん:生徒会会計
霜月ありあ:生徒会書記
白鳥楓:枢宮メイド
白鳥狐子:枢宮メイド
・3年生
黒瀬龍華:生徒会会長
八俣乃葵:生徒会副会長
・教員
神堂クリム:学園長
―学園外―
・神堂神社
九十九朱桜:神堂神
・魔界
ベルヘリオス・クシャナダ:現魔王
アルベリオス・クシャナダ:前魔王
ジェイクス・バーナード:魔王側近
デューク・ヴァイスロス:魔王側近
・冥界
メイビル・パーティス:冥死神王