概要
サン・イリアの北にあるお化け屋敷に拠点を置くネクロマンサーの妖魔。種族としてはサキュバス種にあたる。
知的好奇心と探求心に富み、究極のゾンビの完成を目指している。曰く付きの廃屋のお化け屋敷でゾンビの実験を行い、とある令嬢・フレデリカの死体を使って究極のゾンビを作っていた。しかし、お化け屋敷にやって来たルカと対峙して敗れ、さらにアリスにボコボコにされたため、ゾンビの研究を中止した。
その後、懲りずに降霊術の研究を始め、再び屋敷に訪れたルカと対峙するも、再び敗れる。
容姿は幼女だが、実年齢は120歳以上。だが、精神年齢は外見相応で長く生きている割に相当の悪戯好き。
根っからの悪人というわけでもなく、作中においては墓荒らし以上の悪事には手を染めていない。
以下、終章のネタバレ
かつては魔王城に仕えた魔芸の名門、アルテイスト家の末裔。姉・シロム(現在のラ・クロワ)の凶行により没落し、その再興のために研究に没頭している。
しかし、姉の凶行の原因は自分の実験失敗によって引き起こした爆発事故であり、そのせいで姉が変貌してしまったことへの自責の念を抱いている。
爆発事故後はシロムとは絶縁状態となるが、クロム自身はもう一度姉と話し合いと思っており、後に世界を救うために戻って来たフレデリカとともにシロムの研究施設であるバイオラボに乗り込み、シロムと対面。「お前が知る姉は死んだ」と自らを拒絶するシロムだったが、それを嘘だと信じず、フレデリカとともにシロム配下のクィーンゾンビ集団「シルク・ドゥ・クロワ」と戦い、降霊術を駆使してその内の半数の支配権を奪って配下にする。そして、シロムがルカに敗れた後、シロムは真実を話し、今でもクロムのことを最愛の妹だと愛していると知り、最期は自ら介錯してシロムに引導を渡した。
最終決戦では、サン・イリアに攻めて来たキメラモンスター達から人々を助けるために救援に駆け付け、ゴーストやクィーンゾンビ、改造を施したフレデリカらとともに戦う。
もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG
続編の『もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG』では、前章の中盤に登場。前作と同じくお化け屋敷で侵入したルカ達を迎え撃つも、ゾンビに追い出せと命令して自分が追い出される、落とし穴の罠に自分が嵌るなど、ポンコツな面がより強調されている。フレデリカとともにルカ達と戦って敗れると、とある条件をクリアすると仲間に加わる。