概要
プロメスティンの部下の1人である妖魔。
黒い帽子に黒いコート、ペストマスクをつけた正体不明の魔導学者。
根っからの科学者気質で研究のためには手段を選ばないネクロマンサー。クィーンクラスの魔物を殺害しその死体を用いて「シルク・ドゥ・クロワ」と呼ばれるゾンビ軍団を作り上げている。
【警告】以下、ネタバレ注意!!
本編前に起きた爆発事故で致命傷を負ったが、死亡する前に自分をゾンビ化することで自身の死体を操って動いている。
生前は妹想いの姉だったが、死亡してからは倫理観などが崩壊していき、冷酷非情な性格になってしまった。
一方で、プロメスティンに自立思考を与えられた意味を考えていたラプラスに対しては思うところがあったのか 「自分が自分でなくなるのは怖い」 という答えを彼女に与えている。
【再警告】更なるネタバレ注意!!
実は、「記憶と人格をコピーしただけの屍に過ぎない自分は、果たして本当にシロムなのか?」という疑問に思い悩んでいた(前述したラプラスへの言葉が伏線)。
そして、シロムが突き放す形で妹のもとから去ったのは、自分が起こした爆発事故で姉を瀕死に追い遣ったクロムが罪悪感と自責の念で苦しまないようにするためだった。
クロムと別れた後、技術はともかく自身の感情や思考が鈍っていくことを恐れてゾンビ化した自分を元に戻すための方法を必死に探していたが、その過程で多くの屍を築いていった。
それは、心ある魔物のシロムならば絶対に仕出かさないことであった。
自身の研究施設であるバイオラボでの戦いでルカに敗れた後、クロムに真実を話し、最愛の妹に介錯されたことで塵と化して消滅した……。
クロム「迷える肉体に、永遠の安らぎを……。土は土に、屍は屍に……。屍よ、屍に還れ……」
「感謝するぞ、クロム……我が、愛する妹……」
尚、ルカに倒されたクィーンスキュラと先代クィーンハーピーとタイタニア、娘のアリスに倒されたアリスフィーズ15世を除くクィーンクラスのゾンビは、バイオラボでの戦闘中にクロムがユーとレイによるハッキングで支配権を書き換えたため、彼女に引き継がれている。
彼女の死後、同志だったプロメスティンは「本当は感情や罪悪感は失っておらず、だからこそ狂気に侵されてしまった」と評しており、妹への愛情を失っていなかったことなどからこの言葉は正しかったと思われる。
もんぱらRPG
続編の『もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG』では、前章の終盤と中章の終盤に登場するが、前者は別の並行世界のラ・クロワで、後者は今作の舞台となる並行世界のラ・クロワとなっている。
前章のラ・クロワはすでに自身以外の生物が絶滅し、ほぼ崩壊している並行世界の最後の生き残り。
そこに別の並行世界からやって来たルカ達と対面し、生き残っていた人類が最後まで研究し続けたタルタロスや並行世界に関するノートと世話係のメイドロボのラディオを託し、迫り来る敵からルカ達を逃がすために足止めで立ちはだかり、玉砕した。
ちなみに、この時にクロムがパーティにいると、この世界ではすでに死んだクロムと会えたことに「私に過ぎた花道」と語った。
中章のラ・クロワはとある場所で研究を行っており、やって来たルカ達を侵入者として迎え撃った。
敗れた後、ルカ達からノートを渡され、並行世界で最後まで足掻いたもう一人の自分や研究者達の想いを受け取り、ノートの解明を行う。
関連タグ
もんむす・くえすと! もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG
関連人物
- クロム(もんむす・くえすと!):妹
- プロメスティン:上司
- ラプラス/ルシア:同僚