概要
全自動卵割り機をけなして波平を怒らせてしまったノリスケが彼の機嫌を直すために考案した機械。
見た目はまんま鉛筆削りだが、ノリスケ曰く「簡単に削り節を作るための道具」とのこと。
しかし、鰹節を通す穴は鉛筆削りと同じく細いため、通せるようにするには鰹節を削って細くする必要があり、どう考えても「簡単に」どころか普通にやるより手間がかかる。まだ卵割り機の方がマシか……。
だがこれを見た波平は「これはアイデアかもしれんな」と興味を示し、マスオに至っては「商品化したら売れるんじゃないかな」とまで評した。部屋を立ち入り禁止にし、3人で互いにアイデアを出し合う場面で当エピソードは締めとなる。
サザエはそんな三人に呆れて「ダシを取るより頭を冷やした方がいい」とぼやいたが、フネは「お酒を飲んだり、麻雀をするより健康的」と若干の肯定をしていた。
なおハンドル式の鰹節削り器は「愛工業株式会社」発・鰹節削り器オカカという商品として実在する。もちろん作中のノリスケの提案のような手間はいらず、鰹節そのままの状態から削ることができる。しかもこれ、昭和45年(1970年)から半世紀以上も販売されている超ロングセラー。
ということで「商品化したら売れる」という目論見は当たらずとも遠からずといったところだが、鉛筆削りでは改良の余地大アリだし、もしかしたら作中世界でもノリスケの発想は先人がやってたりして……?