——完璧な計算で 造られた楽園で ひとつだけ うそじゃない 愛してる—
—絶対故障だ てゆうかありえない 僕が 君の言葉で 悩むはずはない——
概要
「コンピューターシティ」とはテクノポップユニットPerfumeの2006年1月11日に発売された2ndシングルのタイトル曲である。前作リニアモーターガール、次作エレクトロ・ワールドと合わせた通称「近未来テクノ三部作」の第2弾。オリコン最高位は45位。
曲は四つ打ちが響く中、高く響くハイハットと重く響くベース音という王道なテクノサウンドがPerfume三人のボイスと調和した中田ヤスタカらしいキャッチーで軽快な楽曲。
そこに『コンピューターで作られた完璧な世界で(おそらく)コンピューターの主人公が恋をする=故障する』という近未来三部作らしくもありつつ切なくも可愛らしい歌詞が合わさっている。
中田氏が以前から言っていた「感情を込めない歌い方」と「愛してる」という直球の歌詞のギャップに魅力を感じたPerfumeの三人は、中田氏プロデュースの楽曲で初めて良い曲だと思い自信を持つようになったそうで、多くの人に聞いて欲しいと高校に初めてポスターを飾ったと後に語っている。
コンピューターの世界が登場したりコンピュータが恋をするというような歌詞の内容は、後のPerfumeの楽曲に多く登場し、「無機質なサウンド」と「可愛らしい歌詞」という正にPerfumeの世界観のベースとなっている楽曲である。
20年近くたった今なお多くのライブで披露され続けている名曲である。
またPVも作成され、少し青を入れた奇抜な髪型と真っ白な全身衣装に身を包んだPerfumeが黒い背景をバックに踊り歌うというシンプルなように見えて目を離せない映像となっている。
カップリング曲は「Perfume」。アイドルでよくあるテーマ曲のような感じであるが近未来三部作中としては異例の曲調。コールがある他、サビの『Pa•Pa•Pa•Pa•Pa•Pa Perfume』の部分ではファン参加の振り付けがあったりするなどライブでよく使われる楽曲。
初期のライブツアーでは終盤曲の定番であり、今でも偶にではあっても披露される。またLIVE 3:5:6:9の3569コーナーではサイコロジングルにも使用された他、Perfumeの初のテレビレギュラー番組「パッパッパッパッパッパッPerfume」やラジオ番組「Perfumeのパンパカパーティー」などでオープニングで流れていたりとライブ以外の場面でもよく使われる。
両曲とも2006年8月21日発売のアルバム「Perfume〜Complete Best〜」に収録され(コンピューターシティはBPMの調整が行われた)、コンピューターシティはアルバム「Perfume The Best "P Cubed"」にも収録された。
余談
- 2008年の日本武道館ライブBUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!ではオープニングで披露されたが、曲の途中の「絶対故障だ」をいうところで、音楽もメンバーも故障したかのようにストップする演出がなされた。ファンの間では故障バージョンと呼ばれている。