概要
武器を使った戦いを重んじるクリューヌ王国の兵士であり、本作の主人公の1人。子供たちを攫っては、破壊神「ルドラ」の生贄に捧げようとする怪しい新興宗教「ルドラ教団」を叩き潰すべく姿を消した師匠のターレスを追いかけるため、本来の兵士以上の戦いに身を投じる。
経緯
仲間のロスタム・ヒューイが教団員を捕らえる場面から彼の運命の日々は始まった。突然の教団員の脱獄。それを追う3人。その先で見たものは、かつて栄えた巨人族の始祖、つまり巨人族のルドラである「アビリジャ」だった。
既に役目を終えていたこのルドラは石像として眠っていたが、そこには、ルドラが本来の力を引き出すために必要なアイテムの1つである「ジェイド」という宝玉が埋まっていた。ジェイドは元来、ルドラ自身の持ち物であるため別に不思議なことではなかったが、そこにはジェイドを狙う者が2人もいた。
1人は教団員であり、自身のあがめる次のルドラに捧げるため、ジェイドを盗み取ろうと狙っていた。2人目は生き残りの巨人族であり、ジェイドを手にして力をつけ、再び世界を巨人族の時代にしようとする、かつての在りし日の再現という、ある意味では本能的な望みだった。
だが、ジェイドとは持ち主を選ぶ宝玉。ジェイドに見初められなかった巨人族は暴走してしまい、教団員はその衝撃破に巻き込まれて死亡。
その光景を見たシオン一行は、あまりの異様さに戦いを挑む。そしてシオンは見事、巨人の片腕を切り落とすが、ジェイドの衝撃でロスタム・ヒューイが絶命してしまい、この時ジェイドがシオン自身の右目に填ってしまったうえ、自身も気を失う。
幸い、ほどなくして駆けつけた弟分のダグとフォクシーによって一命を取りとめる。彼の眼帯は、右目のジェイドを隠すためのものである。
シオンは本来、教団を追っていた師匠ターレスの任務を引き継ぐ予定だった。その為に、戦士同士が戦って勝ち上がる儀式を行う「武人の塔」に挑戦するはずだったが、この事故で片目を失った為、王に参加を断念される。
···そんなこともなかった。
彼の右目にジェイドは埋まったが、なんと視力は全く失われていなかった。ジェイドはおろか眼帯越しに、景色を普通に見ることが出来たのである。それは、彼がジェイドに認められた証でもあった。こうして彼は、片目が失われていないことを証明するためもあり、「武人の塔」にあらためて挑戦することになる——。
魔を討ち滅ぼし者
彼が、本来ルドラの持ち物であるはずのジェイドに認められた特異なこの経緯は、太古の種族「ダナン神族」の予言書に「魔を討ち滅ぼし者」と予言されていたことによる。
彼が手にしたジェイドの名前は、4つあるジェイドのうちの「ライフジェイド」。その名の通り、生の力の象徴でもあり、元々優秀な戦士でありそれにふさわしい性格をしているため相性も良く、生きる為にジャマとなる者は正面から戦って倒すのが彼のポリシー。それは敵側からも「素晴らしい闘争本能だ」と褒められるほどで、人類の天敵になるであろう次のルドラへの対処に最も関わっているのも、彼である。
とはいえ、無闇やたらに好戦的なわけでもなく、「武人の塔」の最初の戦いに勝ちあがった際は「(最後まで勝ち上がるのは)そんなに甘くねえだろう···」と冷静な分析をしたり、ロスタム・ヒューイを結果的に殺した仇である巨人族に対しても、「万全のこいつを叩き潰さないと気がおさまらねぇ」という理由で自身が切り落とした腕の治療猶予を与えるなど、彼自身は芯を通している。
100ラグの男
リザの章にて特定のイベントをこなすと、クリューヌ城にて旅の援助金を受け取る機会があるのだが、その際の金額が王曰く『シオンの給料一か月分』で、大臣曰く『そんなにでございますか!?』という会話があり、プレイヤーとしては、どんな大金が貰えるのかとワクワクするわけだが、実際に支給された金額がなんと・・・・100ラグである。
ゲーム中最安値のやくそうが20ラグなので、ひと月分の給料でやくそうが5個しか買えない。
国を守る兵士、しかも次期隊長候補であるシオンの給料がこれっぽっちということで、プレイヤーだけでなくリザたちも衝撃を受けたことだろう。(物価がどうであれ、旅の資金の足しにするには雀の涙である)
これが単なる設定ミスならそれまでだが、もしガチでこの給料なら、クリューヌ城の色んな部分が心配になる額である。