概要
シャイアードとは、アオシマこと、青島文化教材社のオリジナルロボットである。
アオシマは、自社オリジナルのロボットとして「アトランジャー」を発表し、プラモデル化して展開。人気を博した。
そして、同社はアトランジャーに続き、自社オリジナルのロボットをデザインしプラモデル化していった。シャイアードは、その一つである。
アトランジャーや合体戦艦ヤマトと同じく、レッドホーク艦隊の存在する世界観において登場。
ミニ合体マシン化され、29~31号の通しナンバーの四機を購入・合体させる事で完成する。
- 29号・シャイタンク:戦車の砲塔の代わりに、頭部を合体させた、アオシマ合体マシンおなじみの「生首マシン」。なお、頭部は二種類存在する(後述)。
- 30号・ソーラバード:胴体部にパーツを合体させた飛行マシン。両足大腿部には、コックピットブロックが合体しているため、操縦席が二つ横に並んでいる。
- 31号・パラコスモ:飛行マシンに両腕パーツが合体している。しかし、腕が「縦に合体している」点が、他の合体マシンの腕担当と異なる。
- 32号・ツインループ:両足パーツそのものにパーツを取りつけ、ロケットのように見せている。リング状の、他製品には無いパーツが特徴(下記イラスト参照)。
また、更なる特徴として、「頭部が二種類存在」する点が挙げられる。
70年代のスーパーロボットのような、メイン画面のツインアイタイプと、もう一種類、
ガンダムにおけるジムなどのような、ゴーグルタイプのデザインのものも存在し、好みで付け替える事が可能。
ミニ合体マシン以外には、「ポケットパワー」「マイクロプラモデル」「おやこマシン」「スペシャルデラックス」が発売された。
また、それぞれの製品を比較すると、どれもデザインが異なる(下記アオシマコミック版も、各プラモデルとは異なるデザインである)。
アオシマコミック版
レッドホークおよびアトランジャーなどと同様に、シャイアードも今道英治氏により、アオシマコミックにてコミカライズ化されている。
時は、1981年。地球はムゲン帝国の侵略に晒されており、22世紀のレッドホーク艦隊はそれに対抗すべく、20世紀の地球へとスーパーロボット・シャイアードを派遣した。
ごく普通の小学生・鳥沢ハジメと、彼のガールフレンド・のぞみ。二人はひょんな事からシャイアードのパイロットに任命され、小学生としての生活と共に、地球防衛活動を行う事に。
そして、地球にはムゲン帝国の魔の手が忍び寄りつつあった……。
本作のシャイアードは二人乗りで、メインとサブのパイロットとして、それぞれハジメとのぞみが操縦する。
シャイアード兄弟
シャイアードには、仲間として「シャイアード兄弟」というサポートマシンが存在している。
ガチャポンのカプセルを発射するギミックを内蔵した、「ポケットパワーシリーズ」から発売されていた(ちなみにガチャポンの中身は、小さなサイズの自転車やラジカセのおもちゃなど)。
シャイアード兄弟は、このシリーズから発売されていた「トライダーG7」をリデコしたもので、頭部以外はどことなくトライダーに似ている。
※ちなみにシャイアード自身は、「ポケットパワーシリーズ」No4として発売された。また、本シリーズのシャイアードおよびトライダーも、このカプセル発射ギミックが内蔵されている。
ジェロード
「ポケットパワーシリーズ」のNo5。
胴体は赤色で、頭部および各部が黄色。
胸部に、「イデオン」の波動ガンを彷彿とさせる大型砲を抱えており、ここからガチャポンのカプセルを発射するギミックを内蔵していた。
グレートワゴン
上記シリーズのNo6。
色は緑色。ボックスアートは、両足を前に伸ばし、上半身を折りたたんだマシン形態(元ネタの、トライダーコスミックに似ていなくもない。ただし、翼は無し)。ロボ形態にも変形は可能。
流用
後年(84年)になって、NEO合体シリーズ「ガボット」として、成形色を変更されて再販された。
ミニ合体シリーズの再販版であり、9号「アクトバーナス(頭)」10号「サドラー(胴体)」11号「スティンガー(両腕)」12号「グレイル(両足)」の四機が発売。合体してガボットに。
ガボット仕様でも、シャイアード時同様に頭部は二種類付属していた。