シャドウムーア
しゃどうむーあ
シャドウムーア(Shadowmoor)は、
- 2008年5月に発売された『マジック・ザ・ギャザリング』のカードセット(エキスパンション)のひとつ。また、その舞台となった世界。
- シャドウムーアと、それに続く一連のカードセット「シャドウムーア、イーブンタイド」の総称(区分上、ローウィン・ブロックまたはローウィン=シャドウムーア・ブロックと構築では)
ローウィンは、永続的なサイクルを繰り返しており、300年ごとに発生する大オーロラ、そのサイクルはこの次元をシャドウムーアへと変貌させる。(なのでローウィンとシャドウムーアは同じ次元)
シャドウムーアは永遠の憂鬱さに覆われた世界で、そこで暮らすこの次元での種族たちは以前の記憶を持たず、生き残りをかけた過酷な戦いを強いられている。
主要部族
- キスキン
ローウィンの頃は平和主義者だが、シャドウムーアの期間は、キスキンは極めてよそ者嫌いとなり、瞳孔がない大きな目を持つようになる。
- メロウ
シャドウムーアの闇の期間、メロウたちは水辺にある集落から略奪を行うことを好む血に飢えた殺し屋となる。
- ツリーフォーク
シャドウムーアの期間に入った際には、彼らは葉を失って節くれた外観となり、森に仇をなす存在となる。
- 巨人
シャドウムーアの期間は、知恵深さは怒りと暴力的な破壊によって置き換わる。
- 炎族
次元がシャドウムーアの期間に入った際には、炎族はその炎を失い、石炭でできた骸骨のような外観となり、暖かさを求めてさまようようになる。
- ボガート
シャドウムーアの期間、彼らの外観はさらに野性味を帯び、そしてそのたわいないいたずらはより危険なものになっていく。
- エルフ
他とは逆に、次元がシャドウムーアの期間に入った際には、エルフたちは寛容となり、闇の中で守るべき優雅さを持つ者を探すようになる。
- フェアリー
次元がローウィンの昼とシャドウムーアの夜に変転する中でも変化することはない。
エレンドラ谷でローウィンのすべての妖精たちを生み出している妖精の女王、ウーナが反転時に記憶を失うことに関係しているようで・・・?
第1セットであるシャドウムーアは2008年5月2日。続く第2セットのイーブンタイド2008年7月25日発売。
ただし、この記事では独立したブロックのように書いているものの、構築ではこのシャドウムーア・ブロックとローウィン=シャドウムーア・ブロックとしてセットで扱われる。ブロック構築やローテーションもセットである。なので厳密に言えばローウィン・ブロックの1部(リミテッドでは独立したブロックとして扱われる)。
「ローウィン世界の反転」を描いており、デザイン上のテーマは(ローウィンでは部族のためにあえて軽視していた)「色」。特に混成カードを前面に押し出している。
他にも、タップ状態のカードをアンタップすることで起動する能力や-1/-1カウンターを扱ったり、ローウィンの部族を参照するロードやシナジーに対して色を参照するカードを多く登場させたり、ストーリー上の登場人物の役割を逆転させて再登場させたりなど、デザイン・ストーリーの両面でローウィンの要素を継続しつつも反転させていることを強く感じさせる作りになっている。
ちなみにどっちも色を重視されているが、
シャドウムーアでは友好色(白青・青黒・黒赤・赤緑・緑白)、イーブンタイドでは対抗色(白黒・青赤・黒緑・赤白・緑青)に焦点が当てられている。