シルーカ・メレテス
しるーかめれてす
CV:鬼頭明里
シルーカ・メレテスは、水野良の小説、『グランクレスト戦記』の登場キャラクター。
天才と評される魔法師の才女。初登場時17歳。 魔法師の名門であるメレテス一門の出身。ヴァルドリンド辺境伯マリーネ・クライシェの魔法師長であるアウベスト・メレテスは養父。
極大混沌期の終わりに初めて混沌から聖印を作り、混沌を鎮めた始祖君主(ファーストロード)レオンこそ理想の君主だと思っている。そのため領土と爵位争いを続ける現代の君主達を毛嫌いしており、魔法大学卒業後は君主と契約せずそのまま大学に残るつもりだった。魔法大学の七つの学部をすべて履修した「虹色の魔法師(フルカラーメイジ)」を目指していたが、六つ目の”青の召喚魔法学部”を卒業し、最後の”紫の創成魔法学部”に転部しようとした絶妙のタイミングでアルトゥーク伯と出くわし、大講堂の惨劇を唯一食い止めようとした行為を讃える彼に契約を打診されて卒業せざるを得なくなった。しかし、嫌々契約に向かう最中に出会ったテオと強引に、そして勝手に契約し、ヴィラールとの契約を実質反故にする。
契約破棄とみなされエーラムに強制送還される危機感を常に覚えながらも、テオの夢であるシスティナ解放を叶えるために強引に事を進めていくが、連合領であるシスティナを攻めるために打診した同盟への帰順をアウベストによって阻まれて孤立無援に陥り、現実は机上のようにいかないということを痛感する。ヴァルドリンド戦での窮地をヴィラールに救われた後は、テオとの契約を維持したままヴィラールの魔法師団に所属することになる(これにより、ヴィラールとの契約の反故はなかったことにされた)。
テオとの契約は、ヴィラールと契約するのが嫌なあまりに衝動的に行った行為だったが、共に行動するうちにテオの君主の素質に次第に引き込まれていき、彼が自分を手放さないためにヴィラールに従属することを選んだことで、異性としても意識し始める。吸血鬼の王ディミトリエとの戦いや連合の君主会議を経てその感情はますます強まっていき、テオの告白に応える形で想いを告げた。