本項目にはネタバレが含まれております。
概要
配布SSRのフェイトエピソードでその名が初めて語られる。
本人にとっては咎の証であり、シスを救った騎空士が意味を教えてくれ、一族の生き残りが思い出させたもの。
意味は光(空に在る美しい光)。
これはあくまで『あの男』からの話であり、親から名付けられた正式な意味かどうかは不明である。わざわざ『空に在る』と言っているため、本来は『光』ではなく『星』を指していたのかもしれない。
現時点でこの名を知っていると判明しているのは主人公とその父親、同族のネハン、そして演算世界での保護者オロロジャイアのみである。
9周年記念シナリオイベント『…and_you』では演算世界(いわゆるifルート)のシスが登場する。
その際の呼称は本名のシンクである。
その時の彼は仮面を身に付けておらず、エルーンの獣耳用の穴が空いた緑のパーカーに、白のシャツと黒のパンツ、差し色のように至る所に紫色の装飾が使われているが、彼が纏う他の服と比べると全体的に明るめで純朴。本編が白と黒、あるいは水色を基調とする衣服が多い中、緑を使用しているのは現状こちらのシンクのみである。幼少期は剣を腰から下げていた。
演算世界のシンクという名でルリアノートには登録されている。
演算世界のシンク
演算の結果、オロロジャイアという存在が保護者として主人公の傍にいる場合、カルムの郷の惨劇を起こす前にザンクティンゼルへ送られる運命となる。
本編でも主人公の父親に一時的に保護されているため、間接的に義兄弟(妹)のようなものではあるが、こちらは共に育った正式な義兄弟(妹)ルートである。本編軸での主人公は15歳、シスは19歳なため、4歳差の幼馴染にもなる。
途中までは本編軸と変わらないようで、シンクは初めて主人公たちと出会った際には(会話に慣れていないせいで)言葉に詰まりがちだった。しかし既に幼少期の時点から、相手を励ます際にはまっすぐにその思いを伝える誠実さがある。
成長後は比較的流暢に話すようになるが、本編軸と同様積極的に喋る方ではない。主人公に良い仲間ができたことを嬉しく思うなど、自分より他者の気持ちを優先とするのは現実世界と変わらないようだ。
幼少期に郷を離れたとはいえ、既に主人公に戦闘技術を叩き込めるほどの腕前を持っていた。
磨かれた武術の腕と優れた身体能力は、かくれんぼ等の遊びでもその能力を発揮している。
こちらのシンクも途中までは本編と変わらず郷の者からは忌避されていた可能性が高く、主人公たちと出会う前は好意的な視線を受ける経験がなかったものと思われる。そのため、かくれんぼや鬼ごっこが強いシンクは主人公たちの羨望の眼差しを一身に受けるが、すぐに赤くなって照れてしまっている。
カルムの郷の惨劇を引き起こしていなくても主人公の父のことを恩人だと言っていることから、幼少期に郷で受けた扱いはかなり酷いものだったのだと考えられる。
悲劇が起きる前に主人公と出会い、共に育った影響で順調に情緒が育っている様子。
対面恐怖症ではないようで、この世界では仮面を身に付けることはない。
ルリアノートには、現実世界のシスよりは人見知りが緩和されていると記載されている。
ビィ曰く照れ屋とのこと。
主人公(あるいはシンク共々)が寂しく辛い過去を経験しなかった影響で、この演算世界では優しすぎる性格に育ってしまう。そのため、必ずどこかで強敵(十天衆となる筈だった者たちなど)と遭遇し、その対処ができぬまま二人とも命を落とす運命になる。
数多の演算の結果、オロロジャイアが主人公の傍に現れないという決断をしたため、保護者がいなくなったことで必然的にシンクも主人公の元に逃されることがなくなった。
余談
- 中国語で星はxīngとなるため、光よりはシンクの名の元ネタとして近いかもしれない。(しかし発音は微妙に異なっている)
- グラブルEXTRAフェス2023のパンフレットに掲載されている書き下ろし小説にも演算世界のシンクが登場している。兄弟(妹)のように育ったシンクはいつも主人公の後ろについて歩いているようだ。他にも、捕らわれていたルリアに対し、かつては同じように自由ではなかったシンクは彼女を気遣うような表情を見せていた。
- オロロジャイアのフェイトエピソードは上記の小説の内容に近く、演算世界と現実世界の主人公・ビィ・ルリア・シスを比べ、嬉しくも少し寂しさを感じるというオロロジャイアの内情が語られている。
- GBVSでシスのコスチューム『罪背負い正道を往く者』が実装されたが、カラバリに演算世界のシンクを思わせるような配色がある。
- 2024年5月に配信されたぐらぶるTVちゃんねるっ!で小野氏(グラン・ランスロット役)とゲストの山岡氏(マナマル役)が登場する回があり、二人の兄・姉の話題となった。二人とも兄弟がいないため、本当に兄弟がいたら兄・姉のエピソード(やらかしエピソード)を語ることができたのにと話をする中、マナマルが実の姉の姿を想像している横でグランが兄枠としてシス(料理を失敗している)の姿を想像しているという描き下ろしイラストが流れていた。その際には仮面を身に付けていなかったため、演算世界の方をイメージしてのものだったのかもしれない。
- 上記の通り、演算世界の影響で兄としての印象が定着しつつあるが、本編軸の彼はほとんど何も知らずに育ったため、世俗に疎く、事あるごとに周囲から様々なものを教えられる立場にある。そのため、こちらは兄というよりは弟的な要素が強く出ている。