概要
メタルスラッグシリーズに登場する巨大ロボット。
『3』のミッション3のボスとして登場。同作のボスでは唯一純正のモーデン軍製である。
『3』の時点では建造途中の試作兵器という設定だったそうだが、『MSD』の辺りからいつの間にか極秘工場を警備する護衛ロボットという設定に変わっていったようだ。
ちなみに破壊すると所謂「中の人」というべきコンピュータが見える。
通常は銀色だが、まれに金色になることがある。
設定
モーデン軍の海底秘密工場で建造していた戦闘ロボット。目には粒子砲、左腕はミサイルポッド、右腕は変形したのち電磁波を発するなど、全身が武器の固まりのようなロボット。
交戦時には、ほぼ建造が終了していたとされるが、胴体に内蔵された大型ミサイルの発射機構が完備されておらず、巨大なマニピュレータアームでこれをつかんで使用した。
頭部には、その装甲の下に「真の頭部」ともいうべき中枢コンピュータが収納されているが、このコンピュータは二種類あり、それぞれ別の用途があるらしいが、詳しいことはわかっていない。
なお、「ジュピターキング」とはモーデン軍による呼称で、これ一体で木星を破壊できる、といったような意味合いでつけられたものらしい。
派生機体
「ジュピターキング MK II」
『MSD』で初登場した紫色の塗装を施されたジュピターキング。
装甲がより強固になったが、相変わらず大型ミサイルの発射機構は完備されておらず、胴体から出した大型ミサイルはやはり叩き付けて使用する。
「ゴールデンジュピター」
『MSA』で初登場した黄金色の塗装を施されたジュピターキング。
広域殲滅作戦に備え、レーザーの出力が強化されている。
「ミニジュピターキング」
『MSD』で初登場した小型のジュピターキング。
モーデン軍が何かのお祝いで開発したものらしい。
しかし兵器らしくレーザーは敵を焼き払えるほどの威力を有する。
「ミニジュピターキング MK II」
『MSA』で初登場した小型のジュピターキング MK II。
モーデン軍の科学技術により圧倒的小型化に成功したもの。
小型で軽量ながらもやはり高威力の兵器を搭載している。
「スカイジュピターキング」
『MSA』で初登場した空中戦仕様のジュピターキング。
モーデン軍主要基地を守るために空中戦にも対応できるよう改造された機体。
内部の空間転移装置により小型飛行艇「ジュピキンヘッド」を腹部から転送しているほか、
両腕こそオミットされたものの大型ミサイルの発射機構がようやく完備された。
「ジュピターウイング」
『MSA』で初登場した、ウイングが付いたスカイジュピターキング。
ウイングを取り付けられたことで高度な飛行が可能となった。
内部構造にはモーデン軍の中でも限られた者しか詳細を知らない高度な技術が使われている。
「ジュピタータンク」
『MSA』で初登場した、ジュピターキングをベースにした巨大砲撃兵器。
足回りのキャタピラが大型化しているほか、両腕が巨大なキャノン砲に、
両肩には新たに大砲が取り付けられている。エネルギーフィールドで敵の動きを鈍らせ、ファイアーキャノンで殲滅する戦法を得意とする。
「ジュピタータンク MK II」
『MSA』で初登場した、ジュピタータンクの後継機。
プラズマスピアで敵を追い詰め、サンダーキャノンで殲滅する戦法を得意とする。
「パーフェクトジュピターキング」
『MSA』で初登場した究極戦闘ロボット。
長く続く熾烈な戦いに決着を付けるため、戦況を覆す決定打として開発された究極兵器。
立派な両腕と両足を持ち、背中にウイングを装着したそのフォルムは某ロボットを彷彿とさせる。
両腕はパンチ攻撃も申し分無い威力を発揮するが、変形させてキャノン砲を放つことも可能。
脚部の操縦はアレン軍曹が、腕部の操縦はモーデン元帥が担当している。
あまりに巨大すぎるためゲーム中では一部しか見えないが、下半身を破壊されると上半身が見えるようになる。
『タクティクス』では事実上のラスボスとしてこれが登場。
当初は溶鉱炉上に上半身だけの「ジュピターキング」として登場するが、撃破するとクレーンに釣り上げられる形で溶鉱炉からアレン軍曹と下半身が出現して正体を現す。
数ターンおきに前半では3つのエリアのうちいずれかを、後半では手前のエリアを破壊されるので、そこから避難しないと即死する。
この他、プトレマイック・アーミーがジュピターキングをベースとして開発した「ジュピタークイーン」も存在するが、詳細は当該項目を参照。
攻略
キャタピラでバック直後、もしくはバック中に攻撃をしてくる。
攻撃方法としては、
- 左のアームのミサイルポッドがら誘導ミサイルを発射(青いミサイルは撃墜すると強化銃や手榴弾を落とす)
- 目からレーザー発射(発狂すると発射が早くなる)。その直後たまに右手アーム攻撃、または右手ミサイル攻撃のいずれかをする
- 右手のアームで床を崩す。その後決まって誘導ミサイルを発射してくる。
- 右手で胴体内部に内蔵されている大型ミサイルを取り出して床に叩きつけ、火炎弾を4個出す。その後決まって誘導ミサイルを発射してくる。
レベルアーマーがあれば鬼避けと乗り無敵(乗り物へ乗るときに発動する無敵時間。鬼避けなみに時間が長い)で対応できる。レベルアーマーがなくてもノーミスクリアできるが、レーザー攻撃が少し厄介になるので心してかかろう。
メタルスラッグディフェンス
ワールド2のエリア10(南アフリカ)クリアでショップに並ぶ。勲章300個で購入可能。
本作では「秘密工場を守る超大型護衛ロボット。全てを気化させるほど強力なレーザーを放つ。」という設定。
攻撃は遠距離のレーザーのみで生産速度が遅く、消費APが900と難点が多いが、圧倒的な強さで射程が長いため、広範囲に敵を殲滅できるのが強みである。おまけに体力も高いため壁役としても活躍できる。
さすがに現在では調整されている上により強力なユニットが多数登場しているものの、初期では猛威を振るっており、このユニットが登場するだけで、対抗手段を持っていなかったプレイヤーが通信を切断する行為が続出していたほどであった。
2015年3月5日にて、ダウンロード2000万人記念の限定ユニットとして、上述のミニジュピターキングも登場した(現在はワールド1のエリア1を攻略する過程で入手可能)。
メタルスラッグアタック
ディフェンスに引き続き初期実装のユニットとして登場。
攻撃方法は『MSD』とは異なり近距離攻撃が大型ミサイル叩き付け、遠距離攻撃が誘導ミサイル、特殊攻撃がレーザーに変わっている。
当初こそ消費APに見合った活躍を見せていたが、新ユニットが実装されるたびにステータスのインフレが進んでしまいその影響で全く活躍できないユニットとなってしまった。
ステータス強化アイテムが登場した現在では多少マシになっているものの、今なおインフレが進んでいるのが悩みどころである。
ちなみに攻撃がレーザーのみの『MSD』仕様のジュピターキングは、初期のイベントにて敵専用ユニットとして登場していた。
関連イラスト