CV:坂泰斗
概要
科学王国「パワーチーム」の1人。
村人リストが公開された際に、彼だけ名前が無かったことで読者の間で話題になっていた青年。
加えて無表情、四白眼のスキンヘッド、仏像のような福耳と頭に大きな十字傷があり、一際異彩を放っていた。
後に彼は赤ん坊の頃に石神村に流れてきた孤児で、村の外にある外海の孤島の出身であることを告白。さらにその島こそが石神百夜ら人類最後の六人が降り立った島であり、自身の本名も彼らが乗っていた宇宙船ソユーズに由来することが判明し、彼の記憶を頼りに千空らは宇宙船ソユーズに百夜たちが遺した素材を求めてその宝島へと向かった。
体格に反し性格は温厚で、良くも悪くも押しが弱め。男女ともにアクの強い面々が多い科学王国では、名前と関係ない理由で浮いている節があり、作中では大樹の脳筋気味な言動に、船を漕ぎつつやんわりと突っ込んでいた。純情で、故郷に思いを馳せて涙を見せたり、可愛い女の子の前で緊張で固まってしまったり、挙句の果てには無理があり過ぎる女装までさせられるなど、意外と表情豊かな面を見せる。
記憶力
一度見た物を完全に記憶でき、赤ん坊の頃の事ですらも朧気ながらも覚えているほどに驚異的な記憶力の持ち主で、これまでもかすかな景色の記憶を頼りに故郷へと舟を出しては嵐で引き返すなどしていた模様。
過去
彼は宝島の頭首の息子であったが、イバラの反乱によって頭首である父は石化されてしまう。イバラに冤罪をかけられた母が赤子だった彼と共に船で逃げ、石神村の近くの海岸に辿り付く。母親は赤子の名前がソユーズだと告げて亡くなり、看取った村人に里親として育てられた。
石神村は余所者に厳しく、村民は金属や鉱石の名前から命名されている為、別名を名乗ろうとしたこともあったが、唯一の素性である名前を捨てる事ができず、ならばと村では「名無し」と呼ばれていた。
また、故郷の島の主が百物語を正確に伝えるために高い記憶力を持つ女性を長の妻(巫女)に娶るという風習があったため、上述の能力は母方の遺伝によるものと判明。
イバラに勝利後は新頭首として宝島に残ることとなった。
経歴
今までコマの端に映る程度だったが科学船ペルセウスにて初めて言及された。