概要
タイの旧正月で、4月13・14・15日の3日間に渡り行われ、タイの祝日となっている。「ソンクラーン」とはサンスクリット語で「移る」を意味し、12ヶ月(1年)の周期が終わり、新たに白羊宮(おひつじ座)に入ることを祝う。
風習
もともとは仏像や仏塔、年長者の手に水をかけ、清めを行う行事。この行為には「敬意を払う」という意味があり、そのため人々は各自、実家へ里帰りし、贈り物などを贈る。こうした風習には、功徳を先祖に捧げること、年長者が年少者の幸せを願う意味があるとされる。
3月から5月は夏季で最も暑い時期に当たるため、暑さを和らげる風習としても受け継がれてきた。
また毎朝、功徳を積むため僧侶に布施を贈る。
現在では、通行人どうしが水をかけ合う「水掛け祭り」として知られ、大規模イベントとなっている。水鉄砲やバケツで水をかけ、白い粉を塗る姿もみられる。
日程
3日間かけて行われるソンクラーンだが、その初日は去り行く年を送る行事、大晦日に当たるものである。この日は「再生」のための儀式として、家や精神を清める。
2日目は双魚宮(うお座)と白羊宮の間に当たる日。引き続き布施がなされ、水掛けが行われる。お寺では飾り付けられた砂の城が造られる。これは足について砂が持って帰られないようにするのと、功徳を積む意味があるとされる。
3日目は元旦に当たり、魚や鳥を放つ儀式が行われる。また、年少者は尊敬や懺悔を込め、年長者に聖水を注ぎ、年長者は祝福を与え、過ちを赦す。
pixivでは
タイ出身のユーザーはそれなりにいるので、ソンクラーンを祝うイラストなどがいくつかみられる。水鉄砲を持って水掛けをする姿を描いたものが多い。