概要
フランスの医科学研究所における細胞研究の第一人者であるモーリス・チュビアーナ博士が、2001年6月にアイルランドダブリンで発表した研究結果のことである。
「自然放射線の10万倍の線量率すなわち10ミリシーベルト/時以下の放射線による損傷に対して、DNAは充分修復され、修復不良のDNAを持つ細胞を除去するアポトーシスなどの人体細胞の防御活動まで考慮すれば、自然放射線の10万倍以下の線量率であれば、人体細胞はパーフェクトで、ガンなどの発生は無い。」
としており、これは内部被曝や胎児も想定したものである。
この宣言は50年以上続いていた全人類の課題とされる放射線の問題に対する歴史的な発表と評され、世界の専門家たちは敬意を示し、2007年には世界的に権威ある『マリー・キューリー賞』がチュビアーナ博士に贈られた。
また、ダブリン宣言以前にチュビアーナ博士は日本の東京に招かれ講演を行っており、自然放射線の線量率の100万倍程度までは、激しいDNA修復活動が行われていることを暗示し、自然放射線の1万倍程度のガンマ線定常照射によるホルミシス研究を実施している日本の動物実験の積極的な前進を激励したという。