概要
一見するとバレンタインの定番エピソードに見せかけて実は…というお話。
主人公の浩治が、自分の机にチョコレートが置かれているのに気づく所から始まる。
チョコと一緒に置かれていた置手紙には「陽くんへ ショーコ♡」と書かれていた。
陽くんではないしショーコという名前にも心当たりはない、嬉しいもののどうにも釈然としない気分のままチョコを家に持ち帰り、兄に相談する。
すると兄は何の躊躇いもなく食べ始め、バカウマと絶賛。しかもチョコを浩治の口に入れてきた為、疑問は残ったままだが全部食べてしまう。
翌日、その事を思いだし「ショーコが何言ってきたら…」と食べたことを後悔していると、自分の机に文章が書いてあることに気づく。
ありがとう浩治くん
「マジでうめぇ!!」って
ゆってくれてたネ♪
うれしかったよ♡
これであなたは
わたしにとっての
新しい陽くんだ
もう逃げるなよ
しょうこ
書いてある内容が不気味な上に「逃げるなよ」の辺りから文字が崩れており、浩治は「なんなんだよ?」と困惑して終わる。
不安の種ではいくつかある「不穏な空気を残したまま、何も解決せず終わる」パターン。