きっと、月明かりのせいだろう。
あの日、ぼくが一度も話したことのなかった彼女に、あんなことを訊いたのは。
そして、あの時から、彼女がぼくのことを気にするようになったのも。
今にして思えば、月明かりのせいだと思う。
だって、あの日の月は、あんなにも綺麗に彼女を照らしていたから……。
(継照~ツギノテラス~ 公式ページより)
作品解説
「月照~ツキノテラス~の」エピローグ作品となっており、同封の月照~ツキノテラス~ver.1.10版(web版改修版)を読むことが推奨されている。
なお、書き下ろしサイドストーリーが追加された「月照~ツキノテラス~:Re>Re」及びスピンオフの「僕の私」を読むと更に世界観にのめり込める。
月照~ツキノテラス~のエピローグ作品という事も有り、セクシャルマイノリティなどの題材がちりばめられている。
ストーリー
ある秋の日。
中学2年生の主人公・忍(おし)君のクラスに、転校生がやってきた。
長い手足と銀色の髪が印象的な、マイという名前の少女―。
彼女は、日本語こそたどたどしいものの、丁寧な態度と見栄えのする容姿で一躍クラス中の注目を集めることになる。
しかし、主人公は誰もが褒める彼女の態度に違和感を感じる。
そんなある日、叔母さん一家との夕食の帰り道。
夜の住宅街で、主人公は綺麗な少女の歌声を耳にする。
とても綺麗な声で、しかし、何故かとても音の外れた歌。
興味を惹かれた彼は、歌のする方向に歩いていく……。
―月明かりの空き地で歌っていたのは外国人のクラスメイトだった。
そこでマイのある秘密を知ってしまった主人公。
マイと主人公のおかしな学校生活が始まる―。
(継照~ツギノテラス~ 公式ページより)
登場人物
忍(おし)くん
この物語の主人公。
ちなみに、忍は名字。
(公式ページより)
14歳
物心つく前に両親を亡くし親族間をたらい回しされ続けられたのを見かねて8歳の時に忍家に引き取られる
九死に一生の大けがをするも作り笑いを維持し続けてしまう程の重度の嫌われ恐怖症を患っている。
マイ(MAi)
(イラスト中央左側の人物)
ドイツから、主人公のクラスへ転校してきた女の子。
短い銀髪と長い手足が特徴。
日本語には不慣れな様子だが、
落ち着いた言葉遣いと、
人当たりの良さで、クラスメートの人気を集める。
しかし主人公はマイの笑顔にどことなく違和感を感じている。
(公式ページより)
孤児院出身のFtMの少女
日頃から作り笑いをしている
瑞を幼馴染のやせっぽち娘と重ねている
ママとの絆のヨーロッパ限定モデルのMAIのブレスレットを絶えず身に着けている
片桐 瑞(かたぎり みず)
(イラスト中央右側の人物)
主人公のクラスのクラス委員を務める。
その立場もあってか、
転校してきたばかりのマイの身の回りの世話を焼くことが多い。
1年生の頃に主人公に助けられたことから、
主人公と話すことも多い。
(公式ページより)
クラスメート1
(イラスト左端の人物)
瑞と一緒にいることが多いクラスメート。
竹を割ったような正確で、
瑞やクラスメート2に対してツッコミを入れることが多い。
(公式ページより)
クラスメート2
(イラスト左から2番目の人物)
瑞やクラスメート1と一緒にいることが多く、
三人組で行動することが多い。
ぽやっとした性格のせいで、
クラスメート1には頻繁にツッコミを入れられている。
主人公とは同じ小学校の出身で、
同じクラスだったこともある。
(公式ページより)
重度の心の病を患っていた頃の忍を知っている人物。
忍 光(おし・ひかる)
主人公の叔母。(月照~ツキノテラス~の「お兄さん」の「妹」)(僕の私の「キリト」の「先輩」)
この若さにして「忍農機」という農機具販売会社の社長を務めている。
結婚して夫はいるものの、まだ子供はいない。
主人公とは同じ家に住んでいて、
主人公に対して色々と助言をしてくれることが多い。
(公式ページより)
ピーマンが苦手
男前な性格
パチプロ並みのパチンコの腕前の持ち主
忍 一郎(おし・いちろう)
主人公の叔父(おじ)
やせっぽち娘
白い肌髪とお揃いの金色の瞳を持ったマイの孤児院に居た頃の幼馴染美少女
大人びた性格でポーカーフェイス
病弱体質
ママ(MAI)
マイ(MAi)の母(月照~ツキノテラス~のマイ(MAI))
ヨーロッパを中心に、今や確固たる地位を築いている宝石デザイナー
"MAI"ブランドの創設者
忍 光と同じ年
指輪をはめている
お父さん
忍の父(月照~ツキノテラス~の「お兄さん」)
「忍農機」の営業で世界各国を飛び回っている。
マイ(MAI)からもらった"MAI"ブランド1作目(はまらないように作られた銀色の指輪)を鎖でネックレスにして肌身離さず持っている。
骨董品店長
忍や”お父さん”がよく通っている骨董品店の店長
荷物搬送中に車と接触しかけて忍に助けられる
ビッグ・ママ(オス猫)
骨董品店の太った看板猫(オス猫)
名付け親 ”お父さん”
作中の単語
"MAI"ブランド
作者の素性が不明で関係者ですら詳細不明なブランド
ヨーロッパを中心に、今や確固たる地位を築いている。
ブレスレット
骨董品店に有った商品
銅色でブランド名が”シャンティ”「お父さん」と「ママ」はこのブランド名をみて昔を懐かしんでいる。
孤児院
マイ(MAi)とやせっぽち娘が暮らしていた施設
ステンドグラスが有る
4人部屋
OSHI農機(忍農機)
農機具販売会社
綺麗なオフィスとガラス張りのショールーム
ディーラー店のような建物で世界各国に支店を持っている大手企業
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