「万物の根元たるマナよ、彼らに安らかな眠りをもたらしたまえって感じだな。えい、眠れったら眠っちまえ!」
「さすが、オレの灰色の脳細胞は優秀だな。」
プロフィール
種族 | ハーフエルフ |
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出身地 | 鏡の森 |
性別 | 男性 |
年齢 | 21歳 |
職業 | 魔術師→付与魔術師 |
概要
ロードス島伝説RPGリプレイ全3巻に皆勤して登場する唯一のキャラクター。古代語魔術師としての腕前は優れているものの、過去のこともあり非常にひねくれた性格。賢者の学院の院生だったが「魔法を戦いに使うべからず」というルールを破ったがために、学院を放校になった過去を持つ。が、しかし自らの身を挺して故郷の森を守ったこともあるなど根はいいやつらしい。ただ、ハーフエルフという出自だけに故郷のエルフ達に虐められており、いじめっこ主犯の妹のシルキーとⅡで登場したウィニフレドしか理解者がおらず、ある理由で鏡の森のエルフ達と対面した際には思わず仲間の後ろに隠たりと今でもトラウマを引きずっている。
来歴
リプレイI 魔神襲来
竜騎士ミレウスが竜を得るための試練に挑む際、ハイランド王国が用意した仲間として登場。以後ミレウスらと行動を共にし、ナシェル王子らと陥落したスカードの調査に赴いたり、最も深き迷宮へ最初に足を踏み入れた冒険者の一人となるなど、魔神戦争の初期を闘い抜く。そして一度は命を落としたものの、古の付与魔術師ブレストディベアが残したネックレスの力で復活。最強魔法であるメテオ・ストライクをはじめとするこの時のティエルには使えない高レベル魔法を限定的にだが使えるようになった。この魔法は非常に強力な威力を持つ代わりにネックレスの宝石の数である14回分しか使えず、それだけでなく魔法を使い切るとブレストディベアに体を乗っ取られるという残酷な副作用がつきまとうことになった。Ⅰのシナリオ終了までは持ちこたえたものの、ⅠとⅡの間に鏡の森を救うために最後の魔法を使ったことでブレストディベアに体を乗っ取られることになる。
リプレイⅡ 魔神召喚
Ⅱではブレストディベアの支配下にあるために敵NPCとして登場するが、ウィニフレドと出会ったことから少しずつティエルの意識が目覚めるようになり、ウィニフレドに手紙で警告を送れるくらいには回復した。ブレストディベアが第二の魔神王を復活し自分の新たな体にしようとしたことで解放され、ウィニフレド達と共闘した。
第二の魔神王復活は何とか阻止され、ブレストディベアも魔人王に逆に取り込まれ消滅。その後はウィニフレドと一緒に故郷に帰還を果たす。
リプレイⅢ 魔神討伐
支配されていた間に脳内にブレストディベアの知識が残ったため、ルール上特殊な条件を満たさないとクラスチェンジできない付与魔術師となった。しばらくはマジックアイテムを作りながらおとなしくしていたが、魔神によって盗まれた黄金樹の枝を奪還するべく再び旅立ち、ミレウスと再会し彼らと行動することになった。
基本的な性格は変わっていないが、その一方でⅠで愛竜オッドアイを失ったミレウスに請われて変身魔法でオッドアイのふりをしたり、仲間のスナが暗殺者だったということがわかっても「いいんじゃないか。どうせ、うちのパーティーってスネに傷を持ってる奴ばかりだし」と迎えるなど、昔より丸くなった姿を見せた。
宿敵である魔神将ガラドを滅ぼして(しかも、止めを刺したのはオッドアイに変身したティエル)黄金樹の枝を奪還。後に「勇者に魔法の武具を与えし者」として魔神戦争の記録(=リプレイ)を遺す。
事実上、ロードス島伝説RPGの真の主役とも言える存在である。
関係者
ウィニフレド・鏡の森出身のエルフで、ティエルの数少ない理解者の一人。ⅡではPCとして登場し、ティエルを故郷に連れ帰るためにパーティーメンバーとなる。職業は精霊使い。
シルキー・鏡の森のエルフで、ティエルの数少ない理解者の一人。エルフにしては珍しく、人間やハーフエルフに偏見を持っておらず、ティエルにとっては保護者のような存在。
ガリアン・鏡の森のエルフたちのリーダー的存在で、シルキーの兄。妹と違って大の人間嫌いであり、ティエルをいじめていた。ある意味ティエルのその後を決定づけた存在とも言える。いじめの理由はハーフエルフというだけでなく、ティエルに精霊魔法の素質があまりなかったことも関係していると思われる。
ブレストディベア・古の付与魔術師。すでに故人であり、ティエルが復活するきっかけとなるネックレスに魂を封じており、ティエルの体を最終的にのっとった。
第二の魔神王を召喚・受肉させたうえでそれを新たな体として乗っ取ろうとしたが、失敗し逆に取り込まれるという最期を遂げた。
上記の通り、彼の知識を吸収したことでティエルは付与魔術師となれた。
ミレウス・ハイランドの若き竜騎士で見習い時代からの仲。後に「百の勇者」の一人「竜なき竜騎士」となる。Ⅲ終了後に「最も深き迷宮」に挑み戦死したと思われるが詳細は不明。
フェリオ・ⅡでPCとして登場した女性魔術師(Ⅲでは召喚魔術師にクラスアップ)。Ⅱの時にはブレストディベアにティエルが乗っ取られていたため敵対していたがⅢでは共に戦う。同じ魔術師ということもあり絡みが多かった。なお、彼女はⅡ終盤で下位魔神を操れる「魔神掌握の杖」を手に入れており、ティエルに劣らぬ活躍を見せている。
黒羽のガラド・魔神将(アークデーモン)の一人でⅠ及びⅢのラスボス。ティエルとミレウスの因縁の相手であり、ミレウスの愛竜オッドアイの仇。策略に長ける一方で身体能力は脆弱で、戦闘での描写から下位魔神の少し上か上位魔神くらいしかない模様。
Ⅲでも暗躍していたが、ミレウスと一時的によみがえったオッドアイに追い詰められ、最期は変身魔法でオッドアイの姿になったティエルに溶岩に叩き落とされた。