テスターβ
でびるふぃっしゅ
アズールレーンに登場する人類の敵「セイレーン」の中でも、名前を持つ特別な個体。チェスの駒名で表されるセイレーンと違い、固有名詞を持つ「テスター」型の一体。軍神の帰還やこれまでのイベントで登場した「テスターα」とは別個体。艦名は「デビルフィッシュ」と称されている。デビルフィッシュといえば「タコ」や「イカ」などを思い浮かべるかもしれないが、飛行機の翼のような武装や長く延びる尻尾などから「オニイトマキエイ」と思われる。
イベント「鏡写しされし異色」にて登場し、鉄血の艦隊を用いた鏡面海域での<白>-White-(主人公達)の活躍の果てに、駒であるティルピッツら鉄血艦の覚醒がなるかどうかを見届けた。
駒でしかなかったティルピッツは最終的に覚醒するも、どこかにいる「別の自分」を救うことを頼んでその実験海域にいるティルピッツは姿を消す。こうして鏡面海域の実験は終了、複数の駒の覚醒を見届け、本来ならここでリセットをかけるはずだが、ここまでの激戦を経て勝利し続けた<白>へ興味を湧かせたテスターβは自ら出て彼女たちを襲撃。「ソウゾウシュ」(指揮官ではない)の秘蔵っ子らしい主人公の艦隊を圧倒的な性能差で追い詰めるも敗北。自然進化の果てに自分を打ち負かす『可能性』を見せた<白>への恐怖と期待を交えながら歓喜の声を上げ、いつかまた邂逅するときを宣言しながら鏡面海域をリセットした。
尚、ここで「テスターβ」は撃沈しているが、「テスター」という存在自体は消滅しておらず、その後のイベントでは代替ボディを持って登場している。ここから、セイレーンとして特殊な個体はボディさえあれば同一の強さと同一の意識を持つ個体がいくらでも戦線に立つことができる事が示唆されてしまった。
大陸版鏡写しされし異色こと「異色格」においてその絶望的すぎる圧倒的物量で多くのユーザーの可能性を摘み取り、引退に追い込んだ化物である。Pixivユーザーであり、ゲストイラストでケッコン衣装のイラストリアスを描いたペイント娘氏がアズールレーンを引退した原因としても有名。
簡単に言えばアズレン版戦艦レ級。砲撃、雷撃、航空攻撃の全てが可能であり、そのどれもが強力というどうしようもない絶望。砲撃は本編3章以前までに見せた様々なボスが取ってきた弾幕を複数再現。雷撃は隙間の埋まった回避不可能攻撃且つこのイベントで実装された磁気魚雷であり、その後少し間を置いてから飛んでくる高速魚雷という波状攻撃。航空攻撃は暫く前衛の側に留まって豆粒弾幕を大量展開して此方を容赦なく削ってくる。そしてHPは「レベル×99本」の前代未聞の超耐久。ハードに関して言えばレベルが99なので、99Lv ×99本という天井といっても差し支えの無い体力を保有していた。どんな強力な雷撃も砲撃でHPを削っても先が見えず、砲撃や航空攻撃でシールドスキルは一瞬ではがされ、少しでもスキを見せれば回避不可能の弾幕で殲滅され、後衛も航空機の容赦ない襲撃で全滅する。
日本版では「異色格(鏡写されし異色)」の開催は見送られ、2つのイベント海域を挟んだ上での開催のため、テスターβの性能はかなりマイルドに修正された。避けどころがある魚雷攻撃、火力とスパンが下がった砲撃、航空機の弱体化など、異色格の情報を聴いて身構えた多くの日本指揮官の恐怖を杞憂に終わらせたのだった。ハードのレベルも本イベント最高だがLv80と大陸版から10以上も低いため、大陸版ほどの猛威を振るう事は無かった。それでもその弾幕はほぼ避け所が無く、特に航空機の攪乱等で追い詰めていく様は初心者~中堅ユーザーの可能性を摘み取る圧倒的な強さを見せていた。
「鏡写しされし異色」ではかなり抑えられたものの、「軍神の帰還」におけるテスターβの物量は大陸版の片鱗を見せていた。アレを大陸版の方々は異色格で争い、三笠無しで迎え撃ったのだった。