テレゴニー
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てれごにー
遺伝における俗説。(メイン画像はイメージ)
※性的な内容が含まれます。閲覧には注意してください。
あるオスとメスの間に子が産まれた際、その子にメスが以前交尾したオスの形質が遺伝するという説。
先夫遺伝、感応遺伝などとも呼ばれる。
神話などでもしばしば見られる現象であり、古代ギリシャの学者の間でも広く信じられていたという。
神話に登場する英雄的な人物には時として二人の父親が存在するとされた。これは人間の父親と神の父親の精液が胎内で混ざり合うことで神的な力をもつ英雄が誕生したということであり、テレゴニー的な文脈で説明される。
現実の人間においては特に女性の処女性を重視する文化的風潮から支持されたと考えられており、後にナチスによる人種差別にも影響を与えたとされる。
実際のところ、人間においてまだ実証されている訳ではない。
ただしハエなど一部の昆虫は交尾後にメスがオスの精子を蓄える性質があり、テレゴニーが見られることがあるという。
また、胎児と母親の双方において互いの遺伝子が残留するマイクロキメリズムという現象は近年研究が進んでおり、遺伝のメカニズムには未知の部分が大きいのも事実で、今後の研究が待たれる。
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