概要
トウゴロウイワシ目は、棘鰭上目トウゴロウイワシ系に属する魚類の分類で、2亜目8科の下に約350種を含む。
その半数以上はオセアニアの島々や南北アメリカ大陸に生息する淡水魚で、残りはそれぞれ世界各地に、日本にも生息する沿岸性の海水魚である。日本には6種ほどが分布する。
淡水性の種はその美しい見た目からレインボーフィッシュと呼ばれ、観賞魚として取り引きされる(メイン画像のブルーレインボーなど)。
トウゴロウメダカ科の仲間は特異な繁殖様式で知られている。硬骨魚類ではほかにカサゴの仲間などにのみ見られる体内受精を行い、更にオスの頭部には交尾の際メスをがっちりホールドして離さないようアーム状の交接器が備わっている。
このため、この科の学名は「胸にチンコ」という意味の「Phallostethidae」という。
下位分類
アテリノプス亜目
- アテリノプス科・・・ペヘレイなど
- ノトケイルス科
トウゴロウイワシ亜目
- ナミノハナ科・・・ナミノハナなど
- メラノタエニア科・・・多くのレインボーフィッシュ
- ムギイワシ科・・・ムギイワシなど
- トウゴロウメダカ科・・・トウゴロウメダカなど
- デンタテリナ科
- トウゴロウイワシ科・・・トウゴロウイワシ、グルニオンなど