概要
西條八十(さいじょう やそ)による1919年の詩集「砂金」に収録されている作品である。
トミノという少年(あるいは少女)が地獄を彷徨う様子が綴られた詩で、悲惨で絶望的な内容とは裏腹に、どこか幻想的で美しい雰囲気や、リズミカルで思わず声に出して読みたくなるような言葉選びが特徴となっている。
「戦争に駆り出された少年兵」や「遊郭に売られた少女」等の解釈がなされているが、いずれも憶測の域を出ない。
日本だけではなく海外向けに翻訳もされている。
しかし、2004年頃からこの詩を声に出して読むと凄惨な死を遂げるという俗説が出回っており、オカルト的な文脈で語られることが多い。
実際にこの詩を読んだある著名人がそのすぐ後に亡くなったという噂が立てられたこともあり、現在では都市伝説的な扱いを受けておりそれなりの知名度をもつ。