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トリノアシ

とりのあし

トリノアシ(学名メタクリヌス・ロツンドゥス)は、現存するウミユリの一種である。深海のウミユリでは珍しく飼育に成功している。

ゴカクウミユリ目イソクリヌス(ゴカクウミユリ)科で日本固有種。体長70センチ。生きているうちは薄い朱鷺色をしており、死ぬと色が抜けて淡黄色になる。(鶏の足に似ているのでトリノアシと言う)

水深100メートルから500メートル付近に分布し、ほとんどが深海に生息するウミユリとしては数少ない、やや浅い海域にも現れる種類。そのため近い仲間のウミシダを参考に飼育が試みられ、水族館の設備で長期の飼育が可能になった。生きた個体を新江ノ島水族館などで見ることができる。

基本的に海底の石に固着しているが、クモヒトデのような脆さと再生能力を利用して、時折茎の触手を使い海底を這い回る姿が目撃される。

固着中は根を石の隙間に入れ、茎を半分寝かせるようにして体を固定する。腕をアンテナのように広げて、海中のプランクトンや有機物などを濾して食べる。

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