何も思い出せない。
初めは何の実感も沸かなかったが、ゆっくりと感覚が戻ってきたように感じる……。
しかし、重要なことは依然として何も思い出せない。
プロフィール
人物
ロドス・アイランド製薬に所属している。記憶喪失ながらも、ロドスでは指揮官を務めている。
元々は神経学者でありながらロドスの黎明期からリーダーとして軍事的な指揮官をも務めていたという、異色の経歴を持つ人物。アーミヤの師でもある。ロドスでは源石による不治の感染症である鉱石病の治療法を研究していた。
ストーリー開始時、ウルサス帝国のチェルノボーグの秘匿施設にて何らかの要因で昏睡状態にあり、危険な状態で治療を受けていた。アーミアらロドスの救出隊によって一命をとりとめるも、記憶喪失に陥ってしまう。
しかし、指揮官としての能力は失っておらず、レユニオンの襲撃によって危機に陥っていたアーミヤ達に的確な指示を送り、窮地を脱している。以降はリーダーを引き継いだアーミヤの下で、ロドスにて作戦指揮をこなすこととなる。
記憶を失っているため、以前の活動、人となりについてはあまり明らかにはなっていない。しかし様々な立場のキャラクターから名を知られており、親しい人物からは記憶喪失になっている事を惜しまれる光景がよく見られる。
アーミヤにリーダーとしての在り方を教えたのもドクターであり、また彼女と行動を共にしていたらしい。ケルシー先生やスカイフレアからは、アーミヤへの言動の至らぬ点について苦言を呈されることも。以前からドクター、アーミヤの双方と親しかったサベージは、どちらにも深い信頼と友情を抱いている様子。
不健康を絵に描いたような人物であるらしく、各医療オペレータからは暴飲暴食、運動不足、寝不足などを指摘されている。抜け毛にも悩まされているらしく、医療組織のリーダーの一人として非常に情けないことになっている。真偽は不明だが、ケルシーによればインスタント麺を口内で調理する特技があるらしい。
画面はドクターの視点で進むため外見が写る機会は少ない。
図鑑では白衣の上から(アーミヤと同じ)ロドスのジャケットを着て、金属製のマスクとフードで顔を隠す姿が確認できる。
また、ホーム画面では秘書の背後に佇むドクターの後ろ姿を見ることができる。
性別や年齢は不明。
アニメでは全体像こそぼかされているが、白髪で黒い瞳の人物として描かれている。
過去
※ネタバレに注意
優秀で、ロドスのオペレーターから慕われている人物と考えられていたが、実は一部のオペレーターから「勝利のために犠牲を厭わない殺戮機械」と化しているのではないか、と思われていたことがイベント「戦地の逸話」にて判明した。
実際に過去の彼が立ち会っていたカズデルの内紛では、確実な勝利を重ねる一方で味方陣営の犠牲は加速度的に増加していたという。周囲からの期待が、ドクターを勝利だけを追い求める殺戮機械に変えてしまったのではないか、と当時のドクターを知るオペレーターScoutは危惧していた。
殺戮機械となってしまった過去のドクターと、当時の記憶を失い、作中にて犠牲を許容した指揮は行ってはいない現在のドクターは、全くの別人のようにも捉えられる。
しかしドクターについて描かれたイベントVIGILO -我が眼に映るまま-では、過去においてAce、Scoutと親しげに談笑する姿があり、一部を除いた当時の仲間達とは良好な関係を築けていたようだ。その一方で『異族』であるドクターに対し、嫌悪感を抱くサルカズもいた模様。
同イベントのクロージャ曰く、過去のドクターは「厳しい」「最後の方なんか、どんどんおかしくなっていったし…」とのことであり、どうやら過去のドクターにも何らかの事情がある様子。
アーミヤとの過去
過去のドクターはアーミヤと荒野を共に歩いたことがあるらしく、その際には幼い彼女へサバイバルの知識を教えていた。また、アーミヤ曰くその時のドクターは彼女に「変な質問」をしたらしいが、詳細は不明。
また、両名ともロドスの前身と思われる組織「バベル」に身を置いており、アーミヤはドクターの指揮を「皆さんを一番安心させてくれる」と信頼していた。
8章「怒号光明」においては、アーミヤから見た過去のドクターが回想される。その姿はアーミヤの先を歩くも立ち止まり、彼女が追いつくの待つという不器用な優しさを感じられるものだったが、当時のドクターの心情は不明である。
バベル以前
VIGILO -我が眼に映るまま-にてドクターをバベルに呼んだのはケルシーの紹介だったが、ケルシーとドクターが元々どういった関係なのかは全く語られていなかった。
しかし、イベント孤星にて、ドクターは数万年前のテラに存在した先史文明の人間であり、Ama-10として生み出されたケルシーと繋がりがあったことが明かされた。
保存者との対話によれば、ドクターは先史文明を生きていた頃から源石研究に携わっていたという。それは8章にて存在が垣間見えたプリースティスも同様であり、保存者曰く源石が現在のテラと穏便に共存できない件について、プリースティスが何かしら関わっている可能性があるらしいが……
保存者の推測では、ドクターの記憶喪失には何か理由があるという。しかし、保存者は当時のドクターとただの同僚に過ぎなかったため、全容を知らない。ケルシーは知っていると思われるが、保存者が言うにはプリースティスから口外を禁じられているらしい。
余談
アークナイツにおいてはソーシャルゲームの「スタミナ」に相当する概念が「理性」と呼称されており、そのためゲーム内で様々な行動を行うほどにドクターは理性を消費していくこととなる。
理性回復剤と呼ばれるアイテムの説明欄には「小量の芥子粉末を含む抽出物」と記載されており、明らかにヤバいお薬である(芥子=ケシは抽出精製することでアヘン、モルヒネ、ヘロインなどの原料、要するに麻薬となる植物)。
ただし芥子は「からし」とも読め、現に英語版ではmustardと表記されているため、実際のところは危ない薬ではない……のかもしれない。
あるいはクッキー、塩卵味チョコレート、ハンバーガーなどでも理性は回復できるのだが、こうして見るとどれもまともな食品とは思えない。なお、それらすべてを使い果たした際には多くのソーシャルゲームと同様に「石」を消費して回復するのだが、このゲームにおける「石」は鉱石病の感染源となる「純正源石」である。
ついでに、メインヒロインであると同時にロドスのリーダー=社長、CEOでもある上司のアーミヤからは「ドクター、終わってない仕事がたくさんありますから。まだ休んじゃダメですよ。」というブラック企業そのものな台詞が時折投げかけられる。(放置時ボイスにおいては、どちらかというと寝落ちしたドクターをいたわる内容のものが多い)
結果として、プレイヤーの間では「危ないお薬や謎のクッキーや源石を齧り、夜には理性がゼロになるブラック企業ロドスの社畜ドクター」というジョークが囁かれるようになった。
ちなみに源石への接触によって発症する死に至る病こと鉱石病の治療が最終目的である世界観において源石は最も危険な物質である。それをドクターが毎日貪り食っているのであれば、もはやゲームバランスを破壊しかねない化け物と言える。
ケルシーと同世代という説もあり、もしもこれが正解だったらますます人外である可能性が増えてしまう。
(画像はオレンジの光=★6確定演出に歓喜する人材募集中のドクター)
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指揮官(アズールレーン)…同じYostar社のゲームでの主人公アバターの名前。