概要
漫画『幼稚園WARS』に登場するキャラクターで、本作の敵である暗殺者。
人物
スーツとロングコート姿で、独特な髪型をしており片目を前髪で隠している少女で、マフィアのボスの元で幼少期の頃から殺し屋をしている。
前述のとおり殺しの腕前は良く、複数のアーミーナイフをコートの中に所持しており、ダーツの様に飛ばしたり手裏剣のように確実に相手に命中させるなどまた刀を使用し遊具を一刀両断するなど戦闘能力が非常に高い。
性格は基本的敬語で笑みを浮かべているが、戦闘狂であり一度標的にした相手を追いつめるなど標的にした人物に対してはとても強い執着心がある。
経歴
14話に登場
ブラック幼稚園に通う園児ライラの暗殺に送り込まれ、初対面のリタに堂々と素性を明かしそのままリタと激しい戦闘を行い、駆けつけたダグ、ハナとも戦闘になるが追いつめていく。ナターシャは幼い頃から殺し屋をやっておりボスに褒められることに喜びを覚えて、褒められるため認められたいために殺しの任務を従順に続けていた。しかし、自身が強くなればなるほど、簡単に敵が殺されていくことに次第に虚しさを覚え始めた。殺し屋であり『魔女』と呼ばれたリタを見つけて「壊れないおもちゃ」と称しリタに強い感情を覚えリタとの戦闘を楽しみにしていた。
ネタバレ
1時間経過してもなお倒れず攻撃を受けても立ち上がるリタにますます戦い意欲を沸くナターシャはリタを追いつめていくが、ダグやハナや偶然外に出ていた園児たちに危害を加えたことで引き金を引いてしまい、リタが一時的「魔女」としての人格に蘇ったことで逆に追い込まれていく。
最初は魔女として戦えることに喜びを覚えて優越感と歓喜に浸って戦い続けたが、次第にリタの底知れない恐ろしさを目の当たりにし今まで感じていた感情が一気に恐怖へと落とされていく。
そして段々とナターシャの中では葛藤とリタへの恐怖が混ざり「本当は殺しなんてしたくない」という本音が表出てしまう。そしてリタから本心を見抜かれた挙句、憐みの目を向けられ、ナターシャも本心に戸惑いながら殺し続けてその先に何があるのかをリタに問うのだった。
「ねぇ。教えてよ」
「殺し続けて・・・・その先に何があるの?」
涙を流し悲痛な顔を浮かべ答えを求めるナターシャ、そんな彼女が憧れていた魔女が告げた言葉は。
「行き着く先は地獄ばかり・・・どこまでいっても所詮私たちは人殺し・・・どんな理由があっても簡単に幸せになんてなれない。」
「それでも私はこの地獄から生き抜いて・・・」
「愛されたいだけ」
その言葉とともにリタが放った銃弾に撃たれる。そんな時ふと彼女は悟った。
「あぁ・・・そうか私もただ・・・愛されたいだけだったんだ。」
「ほんとはたくさんお話してみたかった。一緒にお菓子を食べてみたかった。ブランコで遊んでみたかった。手を繋いでみたかった。壊れないおもちゃじゃない私はずっと・・・ずっと・・・」
「友達がほしかったんだ」
殺しをし続けていた彼女にとって本来求めた本心それは友達が欲しかったこと。
本当の彼女の願いは殺し屋ではないただの普通の友達として彼女と仲良くなりたかったという本心だった。
致命傷を負いもはや風前の灯火の状態になりながら思ったことは自身への後悔、もしかしたの理想を望むことができないことを嘆いた彼女にリタが手を握り優しく語り掛ける。
お互い似た者同士でもしかしたら望みがあれば友達になれたかもしれないと。
遠くから園児たちの楽しい歌声を聞きながらナターシャは殺し屋ではなく、幼稚園の教論として仲間や園児たちと楽しく囲まれる夢を想像する。
「うん・・・・それも悪くないかもね・・・。」
「楽しい。」
もしもの世界で幸せそうに微笑む自分の姿を夢見て、リタの腕の中で静かに息を引き取ったのだった。