当作品はコミック化やアニメ映画化(1999年公開)、ドラマ化(2009年放映)もされており、2005年には文芸書版として刊行されている(文芸書版は『ハッピーバースデー』と改題されており、作者は青木和雄と吉富多美)。原作は65万部、文芸書版は50万部を突破。
あらすじ
主人公・藤原あすかは母・静代から精神的虐待を受け続けていたが、それでも「母に愛されたい」と思っていた。しかし、あすかの11歳(アニメ映画では12歳)の誕生日に兄・直人から暴言を吐かれ、その直後に母親の非情な言葉を聞いたショックから失声症になってしまう。「生まれてこない方がよかった」とまで思うほど追いつめられるあすかだったが、改心した直人からのサポートや祖父母の無償の愛によって心の傷を癒し、人々との出会いや別れによって多くのことを学び、成長していく。そして、あすかのその姿を見て、あすかを顧みようとしなかった両親も自分たちの過ちに気づき、自分自身の心を見つめ直し、あすかのことを受け入れていくようになる。
アニメ映画
1999年公開。
スタッフ
原作:青木和雄
監督:出崎哲
プロデューサー:桂壮三郎、出崎哲
脚本・キャラクターデザイン・絵コンテ:四分一節子
脚色原案:小出一巳
演出:棚橋一徳
作画監督:小林ゆかり
美術監督:脇威志
色彩設定:鈴城るみ子
撮影監督:升沢達也
音楽:中島優貴
音響監督:清水勝則
アニメーション制作:マジックバス
キャスト
藤原あすか:佐久間信子
藤原静代:田島令子
藤原直人:岡野浩介
花村めぐみ:増田ゆき
修造:小島敏彦
小林大輔:桜井敏治
金沢順子:川田妙子
浜本晶子:川上とも子
吉浦茂:本田貴子
さとる:津村まこと
宏:飛志津ゆかり
野村真智子:半場友恵
橋本先生:佐々木優子
真田先生:遠近孝一
校長先生:福田信昭
順子の父:広瀬正志
正子:谷育子
花村桂子:ならはしみき
花村孝:室園丈裕
藤原静代(12歳):平松晶子
関連タグ
ハードル(アニメーション映画)・・・原作者と映画を制作したアニメ会社が同じ。
テレビドラマ
2009年放送。
主なキャスト
藤原あすか:大橋のぞみ
藤原静代:木村佳乃
藤原直人:鈴木宗太郎
藤原祐治:勝村政信
堀正子:加賀まりこ
堀道夫:伊東四郎
野々宮大悟:三國蓮太郎
星なつき:星野真里
関連タグ
フジテレビ・・・当ドラマは、この局の開局50周年3夜連続スペシャル『探そう!ニッポン人の忘れもの』第2夜の位置付けで、かつ『ハッピーバースデー』というタイトルのスペシャルドラマとして『土曜プレミアム』枠内で放送された。