写真や映像で、手前から奥までの全ての被写体をクリアに撮影する手法のこと。被写界深度を深くとることで実現される。対義語はシャローフォーカス(被写界深度を浅くして 撮影する技法)。
画面の一定範囲にだけピントを合わせるシャローフォーカスに対し、パンフォーカスは画面の情報量が多くなり、奥行きや広がりが強調され、緊迫感が増す。そのため、風景写真や建築写真、ドキュメンタリーなどに適している。また、集合写真は全員の顔にピントを合わせる必要があるため、パンフォーカスで撮るのが基本である。
メイン画像はイラストであるが、前景の人物と後景の山並みを同時にクリアに描いている(背景には微妙に空気遠近効果がかかっているため少し霞んでいるが)。