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概要編集

『ヒロイン失格』は、幸田もも子先生による少女漫画。『別冊マーガレット』にて2010年4月号から2013年4月号にかけて連載された。

2015年に実写映画化。主演は桐谷美玲。監督は英勉、脚本は吉田恵里香が担当。主題歌は西野カナの『トリセツ』。


登場人物編集

主人公。連載開始時は高校1年生。幼馴染みの利太のことを5年間一途に想っている。一人称は「あたし」。変顔が豊富。古典的少女漫画の様な顔に変えることも多い。処女。

利太のヒロインは自分だと信じて疑わず頃合いを見て彼女になるつもり(自然と彼女になれるものだと根拠なく信じていた)だったが、脇役としか見ていなかった安達にその座を奪われた。以後は様々な手でヒロインの座を奪い返そうとするも返り討ちに合うというパターンが多い。

しかし、自身に好意を持つ弘光のアプローチにより、利太と弘光の間で恋心が揺れ動くようになる。

一時、弘光の告白を受け入れて彼女になるが、その間に利太への恋心に改めて気付かされたことで弘光に別れを告げて意を決して利太に告白しようやく結ばれた。

ちなみに、実写版演者の桐谷は原作の大ファンであり、はとりを演じることを夢に掲げていたため、念願の配役となった。


はとりの幼なじみ。陸上部に所属しており端正な顔立ち。モテるが、今まで女とはいい加減な付き合いしかしてこなかった。とあることがきっかけで安達と付き合い始め、今までとは違う真剣な交際をするようになる。

だが弘光と親密になっていくはとりを見て、それを面白くないと思っている自分に気付き、実は昔からはとりのことが好きだったと自覚する。自分の気持ちに気付いてからは、安達への罪の意識と、すでに他人の彼女となったはとりへの想いで悩むようになる。

幼い頃、母親が若い男と蒸発した過去を持つ。そのため本気で好きになった人に離れていかれることに恐怖を感じており、誰にも本気になれない(はとり評)。作中ではとりにチョップしたときは「利太の嬉しいときの癖」(はとり評)という設定になっている。血液型はO型。


バスケ部所属。NYASの柿P(明らかに山下智久をもじったもの。所属グループもNEWSのオマージュ丸出し)にそっくりなイケメン。

恋愛などただの思いこみという考えであり、女に対してもかなりいい加減な付き合いしかしていない。ただし、真剣な告白を受けた際は「傷つけたくない」という理由で断る一面もある。

当初は自分を特別なヒロインだと思い込んでいるはとりへの興味と、利太へのあてつけではとりにちょっかいをだしていたが、交流を重ねていくうちに、はとりに対してこれまで自分が嘲笑っていたコントロールできない感情を抱くようになり、はとりに告白した。

付き合うようになってからは他の女とは縁を切り、セックスも無理強いしないといった誠実さを見せるようになった。

センセイ君主』の登場人物である弘光由貴は彼の兄。


利太の彼女。地味でブスで色気がなくて鈍臭くて冴えないが、真面目でいい子。真っ直ぐでお人好し。KYで無神経なところがある。弘光曰く、偽善者。男性経験が全くない、処女。

「寺坂くんが他の誰かを好きになったときは仕方ないけど別れる」というスタンスで、それが余計はとりを苛立たせたが、実際に利太が自分の側を離れようとすると耐えられないことに気付き、必死に引き止めようとする一面を見せる。

利太と別れて以降はしばらく出番がなかったが、再登場時は別人のように垢抜けた容姿になっており、複数の男と関係を持ったり暴力男と付き合うなど破滅的な行動が目立つようになった。

責任を感じつきまとう利太を鬱陶しいと思いつつも、根負けし男との関係を断つ。改めて、利太がはとりと向き合えるように後押しした。


はとりの友達。冷静でクールで毒舌。はとりからは「愚かなる中島」と呼ばれることが多い。

読者の気持ちを代弁するように、暴走しがちなはとりをいつも諌め現実的な解決策を提案するが受け入れられることは少ない。

時には物理的なツッコミさえするが友人としてはとりのことを気にかけており、彼女の心を振り回す利太には辛辣な言葉を投げかけることもある。

面倒見の良い性格であり、利太が安達と別れ、精神的、身体的に病んでいた際は一時期世話を焼いていた。その過程で何度か利太を意識したことも。



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