マセラティ・ビトゥルボ(Biturbo)は1981年にイタリアの高級車メーカー マセラティから発売された乗用車。
車名は『2つのターボ』を意味するイタリア語で、世界初のツインターボ車を謳っていた。
概要
デ・トマソの代表のアレッサンドロ デ・トマソがマセラティを買収。氏の指揮のもとで作られたマセラティ初の量産モデルである。
ボディは2ドアクーペ、4ドアセダンがリリースされ、後に2ドアコンバーチブルが加わった。
エンジンは石川島播磨製のターボチャージャーを2基積んだV6エンジンで2Lと2.5Lがラインナップされた。
ビトゥルボそのものは1994年に生産が終了しているが、このコンポーネントを用いたモデルは1997年まで生産され続けた。
評価
評価は大きく分かれている。
登場時は均衡の取れたスタイル、性能や内装の作りの良さなどが高く評価され、ヒットを記録した。
また、当時窮地のマセラティを救い、その後の発展のきっかけとなった点も見逃せない。
その反面、特に故障に泣かされたオーナーが続出したためネガティブな印象を抱く人が多いのも事実である。