概要
イタリアのマセラティが、創立90周年にあたる2004年に発売したスーパーカー。
FIA GT選手権への参戦のために企画されたホモロゲーションモデルである。
エンジンは当時の親会社だったフェラーリの6リッターV型12気筒を使用した。
本来はシャーシもフェラーリをベースにする予定だったが、こちらは自社オリジナルとなった。
白と青のツートンカラーの車体色は日本の富士山に由来し、名前も「Bianco Fuji(富士の白)」と呼ばれる。
ホモロゲーションモデルであるため量販を目的としておらず、2004年から翌年までに55台が生産され、うち50台が販売されたのみに終わった。
日本では、ルームミラーが無い事とリアウイングの幅が車体より大きい事から、そのままの状態では車検が取得できない。
また、2006年末には完全なサーキット専用モデル「ベルシオネコルセ」を12台限定で発売した。
モータースポーツ
本命であったFIA GT選手権では好成績を収め、優勝も経験している。
一方、2006年には日本のSUPERGTにもGT500クラスで参戦する計画があり、実際にテスト走行も行われたが、ライバル勢と渡り合える性能が発揮できず、中止となった。