「フィガロ先生!お酒はダメですよ!」
「えー?ちょっとだけでもダメ?」
概要
魔法使いの約束に登場するキャラクター、フィガロ×ミチルのBLカップリング。
両者共、賢者に召喚された南の国の魔法使いである。
フィガロは南の国で診療所を開いており、ミチルの生まれたときからのかかりつけ医。
基本的には落ち着いていて社交的な人物だが、ミチルにだらしないところを叱られたり世話を焼かれ嬉しそうにしている場面がよく見られる。
ミチルは真面目で向上心のある少年で、フィガロに魔法を教わっている。
大魔女であった母チレッタのように、強い魔法使いになって多くの人の役に立つことを夢見ている。
フィガロのことはだらしなく世話が焼ける部分も多いと思っているが、幼い頃から面倒を見てくれて医者として人々の役に立っているフィガロを尊敬している。
ミチルの出生時に母チレッタが亡くなり、時期は不明だがその後父も亡くなったため、兄のルチル共々フィガロに面倒を見てもらい、頼りにしている。
このように先生と生徒として、あるいは家族のように、二人は魔法を教え教えられるだけではない関係を築いてきた。
しかしミチルのある秘密のため(後述)、魔法を教えることについてフィガロはあまり積極的では無い。
プロフィール
フィガロ | ミチル | |
---|---|---|
本名 | フィガロ・ガルシア | ミチル・フローレス |
年齢 | 32歳…? | 15歳 |
誕生日 | 6月5日 | 12月15日 |
身長 | 183cm | 162cm |
魔法道具 | オーブ | 薬瓶 |
特技 | コミュニケーション | 製薬 |
好きなこと/もの | 愛 | 故郷 |
得意なこと/もの | 交渉、社交、情報収集 | 勉強、努力 |
呪文 | ポッシデオ | オルトニク・セアルシスピルチェ |
好物 | 鮮魚のカルパッチョ | コーンスープ |
魔法舎の部屋 | 1階(ミチルの隣・角部屋) | 1階(フィガロの隣) |
一人称 | 俺 | ボク |
お互いの呼び方 | ミチル | フィガロ先生、先生 |
CV | 森川智之 | 村瀬歩 |
メインストーリー
メインストーリーではだらしないフリをしているフィガロと子供らしさも残しつつしっかり者のミチルを見ることができ、2人の重大な秘密もここで登場する。
現在配信されているメインストーリー第1部の内容は魔法舎に移住した直後までという物語の序盤のため、フィガロは隠し事や影、ミチルは未熟さや危うさという点が顕著に描かれており、メインストーリーのみだと2人に隔たりを感じるユーザーも少なくない。
しかしカードストーリーやイベントストーリーなどを追っていくと、フィガロ・ミチル両者の成長・心の内・お互いをどれほど大切に思っているのか等が大変分かりやすく見られるため、合わせて読むことを推奨する。
本編で未だ回収されていない2人の大きな障害や伏線もあり、今後のメインストーリー(第2部)の展開にも期待したい。
・5章 4,5話
ミチル・フィガロ初登場
・11章 5話
ミチルやルチルのことは自分が守ると言うフィガロ
・12章 5,6話
ミチルの前と賢者の前とで全然態度が違うフィガロ、双子に引かれている
・14章 2話
フィガロが好きな栗が乗ったケーキが出てきたので、フィガロを探しに来たミチルとルチル
他多数
- フィガロの秘密について
※メインストーリー第14章8話、第18章5・6話ネタバレ
本人は力の弱い南の国の32歳の魔法使いを自称しているが、実際は2000歳を超える北の国の大魔法使いである。
スノウとホワイトの弟子で、オズの兄弟子にあたる。
同じ南の国の魔法使いであるレノックスはこのことを知っているが、ルチルとミチルにはまだ知られたくないと、この事実を隠している。
そしてフィガロにはもうひとつ秘密がある。
「俺はたぶん、近いうちに死ぬんだ。」
「後50年か……、もしくは5年。来年かもしれないな。」
「魔法使いは余命がわかるって聞いてたけど、本当にわかるもんだね。チレッタも自分の死期に気づいていた。」
「人と魔法使いが、平和に暮らす世界……。その世界を子供たちに遺して逝きたい。そのために、きみの力が必要だ。」
と、フィガロの現在夢見る世界と同じ志を持って過去革命を行なっていた弟子であるファウストに、自らの死期が近いことを明かしている。ミチルやルチルはこの事実を知らない。
- ミチルの秘密について
※メインストーリー第16章8話ネタバレ
フィガロの師である北の国の魔法使い、スノウとホワイトから「チレッタが次に産む子は、南の魔法使いを全滅させる」という予言をされている。
予言の成就が10年後か100年後かは分からないが、双子の予言は作中で「必ず当たる」とされており、実際にチレッタもミチルの出産時に亡くなっている。
いま現在ミチルのこの予言を知っているのは双子とフィガロのみで、ミチル本人も知らされていない。
スポットサブエピソード
病の沼
- フィガロへの印象(1)
ルチルから見たフィガロへの印象が語られている。
ミチルとルチルの母である大魔女チレッタはフィガロと昔馴染みであり、フィガロが住んでいた村に後から住み着いた。
ルチル曰く「父親が亡くなってから特に面倒を見てもらった」「自分やミチルが困った時必ず助けてくれていた」「たまにいい加減なことをいうけど、根は誠実な人」との事で、ルチル、ミチルが幼少期からフィガロのことをとても頼りにしていることが窺える。
- フィガロへの印象(3)
ミチルから見たフィガロへの印象が語られている。
「お医者様としては立派な方だと思いますけど、ちょっとだらしないところがありますよね」
と言い、ミチルは洗濯物を放ったらかしにする、休みの日に昼まで寝て朝ごはんをサボってしまう 等をフィガロのだらしない点として挙げている。
しかし父親も幼い頃に亡くしているミチルは、街の友人が父親から教わるようなことは大抵フィガロと兄であるルチルに教わっており、親戚や家族みたいに思ったりすることもあるとの事。
フィガロはどう思っているかわからないと言うミチルに賢者が「本人に聞いてみたりはしないんですか?」と尋ねると……
「聞きませんよ!なんだか恥ずかしくないですか……?」
「そうかな。喜ぶと思いますよ。」
「ニヤニヤするに決まってます!」
その他、ミチルの両親は早くに亡くなってしまったため、「もっと健康に気を遣ってほしい」「元気でいてほしい」と、お世話になっていて家族のように思うこともあるからこそ、ミチルはフィガロを大切に思い気遣っているようだ。
- フィガロの評判
フィガロの南の国での評判について。医者のいない街や村に出かけたり、魔法が使えるために頼りに来る人が多いとのこと。
フィガロも縁のある人たちだからと都度出向いているようで、ミチルは「なんだかんだいって律儀な人だなって。兄様ともよく話しているんですよ。」と語る。
雲の街
- メインエピソード 3話
任務のため雲の街に来ると、顔馴染みの雲の街の人々から次々に声をかけられる南の魔法使いたち。
レノックスが挨拶混じりに結婚話を持ちかけられた流れで、フィガロも「身持ちを固めるなら、フィガロ先生の方が先だよねえ。」と言われ「そう言って、俺には紹介してくれないじゃない。」と軽口を返す。
そんなやりとりを見て、ミチルはジト目で「フィガロ先生、チャラチャラしてるから……。」とこぼすのであった。
- ミチルへの印象(1)
フィガロから見たミチルへの印象が語られている。
ミチルが薬草や薬に興味があることについて、「医者である俺の影響じゃないかなって思ってるんだけど。賢者様はどう思う?」とフィガロが賢者に尋ね、直後プレイヤーでの3択となるが
【そう思う】の場合
「だよねえ。賢者様から見てもそう見えるんだ。確信したよ。ミチルも可愛い所あるよね。」
【そう思わない】の場合
「えー本当に?この俺がこれだけ身近にいて、影響を受けないなんてこと、あるかな?」
【どちらとも言えない】の場合
「おっ。はぐらかしたりして可愛いね。でもさ。よく考えてみて賢者様。」
…と、どの回答を選んでも「ミチルはフィガロの影響受けている」と言わせようとしてくる。
- ミチルへの印象(3)
レノックスから見たフィガロのミチルへの指導方法について語られている。
- スポットの思い出(1)
雲の街の魔法使いたちで竜巻を撃退した話。そういうときに限ってフィガロが不在だとミチルは語っているが…?
- ミチルの秘密
ミチルの好きな場所について。ミチルのマナエリアとも通じる話。
ミチルは夜に訪れるのが好きなようだが、フィガロからは危ないから昼間だけにするよう言われているとのこと。
- ミチルの評判
小さい頃のミチルについて、魔法のコントロールが上手くできなかったために子供同士で遊ぶときに警戒されていた時期があったとのこと。
ミチルも友達と遊びたいと泣いていたときがあり、「フィガロ先生がミチルに力を制御するような呪文を教えたのは、そのせいかもしれません。」とレノックスが語る。
その他スポット
- 時の洞窟
・時を超える声(8)
威厳のある男(オズ)のもとで聡明な幼い子供(アーサー)が箒で空を飛ぶ練習をしている会話をイェストゥルム(人の会話を覚えて鳴き声にするコウモリ)を通じて聞く。
幼いアーサーはオズの城のバルコニーから飛ぼうとして落ちてしまった様子で、会話を聞いたミチルは「フィガロ先生は、箒に乗る練習は原っぱでするようにって、教えてくれましたけど……。」と語る。
- 既知の遺跡
・スポットの印象(3)
崩壊星の石の影響で様子がおかしいミチル。突然何かに噛みつきたくなってしまい、しかし賢者に噛み付いてはいけないと、自分の腕を噛んでしまう。
そんなミチルに賢者が「早くここから離れた方が良さそう……。」と考えていると、フィガロが現れ、ミチルに声をかける。
フィガロを見たミチルは「わああん……!フィガロ先生……!ガブ!ガブガブ!」と、フィガロに噛みつく。
賢者は噛んではダメだが、フィガロには噛みついても大丈夫なのである。
- 氷の街
・ホワイトの印象(6)
フィガロから見たホワイトの印象と、フィガロの矜持と望みの話。
ミチルの話が出るわけではないが、掴みどころのないフィガロの考えを窺い知ることのできるエピソードのひとつ。
「力でも、魔法でもなく、心で誰かとつながり合いたい。」
キャラエピソード
- フィガロ
・「頼れる先生」
「ミチルが小さい頃のフィガロは?」を選択した場合、ミチルが親愛ストーリーで話していた家に引きこもっていた時の話を挙げる。
アニメディア2020年12月号でミチルの心情が深掘りされている。
・「飲みたい理由」
フィガロに日頃の感謝のお手紙を渡すミチル。
「よし、お祝いに今夜はシャイロックにお願いしてちょっとだけ……。」
「フィガロ先生!お酒はダメですよ!」
「えー?ちょっとだけでもダメ?」
フィガロなりの照れ隠しじゃないかと指摘する賢者に対し、バレちゃったか。と言うフィガロ。
その後、愛しい我が子を見つめるかのように受け取った手紙に視線を落とし、こう言った。
「でも、半分は本心だよ。嬉しいことがあるとつい、飲みたくなっちゃうんだ。」
・可愛くて癒される…?
ミチルと遊んでいたというフィガロが「子供は可愛くて癒されるなあ」と語る。
なお、子供の姿をしたスノウとホワイトには塩対応である。
・ねえ、賢者様
フィガロが賢者に「俺のこと怒ってみてくれる?」と突然言い出す話。
ミチルやルチルに怒られると心地いい気持ちになるそうで、賢者でも同じか試してみたくなったらしい。
- ミチル
・「テストのご褒美」
フィガロに「5回連続で100点を取ったら強い魔法を教える」と言われ、ミチルは見事に100点を5回取り、嬉しそうな顔をしている。後日強い魔法を教えてもらう予定との事。
・「楽しいピクニック」
南の国の魔法使いと賢者でピクニックをしている最中。サンドウィッチを食べているミチルの頬にソースが付いているのをルチルが発見し、それをフィガロが笑う。
「あはは。口にソースが似合うなんて、可愛い子の特権だ。」
「む。子供だって、馬鹿にしないでください!フィガロ先生だって、口の端についてますよ!」
「わっ……!口拭かれたのなんて、何年振りかな?」
・勇気を出して
強い魔法を教えてもらえず「フィガロ先生なんて嫌いだ!」と一方的に怒ってしまったことに落ち込んでいるミチル。
「そんなこと、少しも思ってないのに。フィガロ先生が、ボクを嫌いになっちゃったらどうしよう……。」
不安げなミチルに、賢者が一緒にフィガロのところへ行こうと声をかけ、ミチルは尻込みしつつも勇気を出して賢者についていくことを決めるのであった。
・ミチルの得意な魔法
ミチルの呪文について。一般的には口にしやすい言葉が呪文になるが、ミチルの呪文は「この言葉にすると強くなれるよ」と言ってフィガロが決めたものとのこと。
言いづらく練習には向かないように思えるが、ミチルは「兄様と同じ呪文……。オルトニクって言葉で始まるから、ボクもボクの呪文が好きなんです。」と語っている。
- ファウスト
・先生のお仕事
筆記試験の問題作成をするファウストとフィガロ。
中々難題揃いとのことだが、フィガロは「ミチルはどんな問題を出しても、毎回満点だけどね。やっぱり優秀な先生に似るのかな?」と自慢してくる。
イベントストーリー
※各ストーリーネタバレを含みます
正義と祝祭のプレリュード
2019年12月20日〜/祝祭シリーズ 中央+南
親愛と祝祭のプレリュード
2020年1月20日〜/祝祭シリーズ 南+西
悪戯好きの仮面のエチュード
2020年3月4日〜/訓練シリーズ 西+南
泡沫の夜の魔法にかけられて
2020年5月1日〜/季節イベント
雨宿りのカエルのエチュード
2020年6月18日〜/訓練シリーズ 南+北
サマーバカンスの贈り物
2020年8月18日〜/季節イベント
きみに花を、空に魔法を
2020年11月20日〜/1周年イベント
誇り高き狩人のバラッド
2020年12月7日〜/依頼人シリーズ 東+南
生徒と別れのコンチェルト
2021年2月22日〜/職業シリーズ 南+中央
占い師と雪解のコンチェルト
2021年5月13日〜/職業シリーズ 北+南
慕情燃える海街のラプソディ
2021年7月23日〜/場所シリーズ 西+南
眠れぬ夜のカンペッジオ
2021年8月21日〜/季節イベント
安眠のお守りである「夢喰いの輪」を作るため、東・南の魔法使い、ムル、賢者で南の国の孤島へ。
「サマーバカンスの贈り物」のボルダ島をイメージし、バカンスがてらのつもりでやってきた賢者たちであったが、孤島は無人島であり、バカンスというよりサバイバルの状態であった。
一旦休憩を挟んでから各自食材集め・拠点作りを進めることに。
4話にて今イベントの報酬SRミチルのスチルが登場。
レノに作り方を教えてもらったミチルが、フィガロに作り方を教えてあげている。
「違いますよ、フィガロ先生。ここは、こうやって結ぶんです。」
「あれっ?そうだったっけ。」
スチルでは確認することができないが、この際の画面外のフィガロの顔は満面の笑みである。
賢者に作った釣竿を褒められ嬉しそうなミチル。そして「でしょ?ミチルは器用だよねえ。」と話すフィガロ。
ミチルの綺麗な釣竿に対しフィガロの釣竿はやや歪んでおり、「魔法で作った方が早いな」「もー!だめですよ!無人島っぽくやろうって、先生が言ったんじゃないですか」と、その後も2人で仲良く釣竿作りに勤しんでいる。
ちなみに各々が食材調達に行っている最中、フィガロとミチルは2人だけで拠点作りをした。
「みんなが食材の調達に行くなら、その間に俺が拠点を作っておくよ。ミチル、手伝ってくれる?」
「はい。任せて下さい!」
花根付く診療所のラプソディ
2021年10月3日〜/場所シリーズ 南+東
図書室にて各々読書や資料探しなどしている賢者、ファウスト、フィガロ。和やかな雰囲気の中、訓練中に倒れたミチルがレノックスに抱えられ運ばれてくる。
フィガロの部屋へ運ばれ、「疲れからの一時的な熱」という診断でフィガロのシュガーを飲み少し楽になったミチルは「なんだか昔みたいです」と話し出す。
「ボクが小さかった頃、しょっちゅうこんな風に、診てもらっていたでしょう。」
「フィガロ先生の診療所で過ごしていた時のこと、ボク、今でもよく覚えてるんです。」
「診療所の窓から見えた木だとか、薬が混ざったような不思議な匂いとか……。」
「さっき薬とシュガーを飲ませてもらった時、その頃のことを思い出して、なんだか懐かしいなあって……。」
「先生も思い出しちゃった。診察しようとしたら、ミチルが俺の手をぎゅっと握りしめてきたこと。」
「あの頃のミチルの手、小さかったなあ。」
昔話に花を咲かせた後、薬が効いてきたミチルはフィガロの部屋で眠りにつく。
魔法舎に住み始めたことによる軽いホームシックが体調に影響を及ぼした可能性があり、近いうちに南の国へ一旦戻ろうという話をしていた際、「南の国のフィガロの診療所の近くの場所(ラッセル湖周辺)で地震が多発している」という異変についての調査依頼が舞い込む。
長らく南の国に帰っていなかったミチルのために近々一度帰るという話もしていたことから、ミチルの体調が万全になってから、南・東の魔法使いで調査へ向かうことに。
無事ミチルの体調が回復し、一同は南の国のフィガロの診療所へ。
懐かしむ南の魔法使いたち。ミチルは「みんなにとって、すごく心強くて、大事な場所なんです。」と言う。
診療所に到着してからも地震は続き、異変の深刻さを目の当たりにした一同。このまま続けば診療所も無事では済まないかもしれないと、馴染み深い土地ということもありミチルとルチルはいつも以上に「異変を止めましょう!」と意気込んだ。
診療所に入ってからも思い出話を咲かせる南の魔法使いたち。ミチルは「将来は先生の診療所で薬師として手伝いながら働けたらって思っていて……」と、将来フィガロと一緒に働くことを夢見ていたことを語る。
「ミチル……。」
「実はそのお勉強も兼ねて、診療所に来ていたのもあるんです。」
「あっ。もちろん、フィガロ先生に会いたかったっていうのも理由のひとつですよ!」
「あはは。ありがとう、ミチルの気持ちすごく嬉しいよ。じゃあ、きみの机はここに置くのはどう?」
「えっ……?い、いいんですか?ボクがここで働かせてもらっても……。」
「もちろん。薬棚と作業台も隣に移動させたら、仕事がしやすいかな。」
未来のことを語りながら穏やかに笑うフィガロに、ミチルの顔が綻ぶ。
それを見守る他の魔法使いたちの顔にも自然と笑顔が浮かんでいた。
その後急患で赤ん坊を連れてきた夫婦も最初は不安そうな顔をしていたが最後は安心した様子で、いかにフィガロの診療所が「ここで暮らす人たちにとっての大切な場所なのか」を実感した賢者。
しかし異変の原因がフィガロが過去に埋めた「猛毒の酸の沼」、そして同じくフィガロが過去そこに石にして埋めた「騙しや盗みを横行していた心がけの悪い魔法使いの怨念」だと判明。
村や町の移住区域に危険が及んで手遅れになる前に対処しようと、フィガロは自分と土地の結びつきが強い「診療所」を媒介に、診療所ごと消滅させることを提案する。
その話を途中から聞いてしまったミチルとルチル。
思い出の場所である診療所を大切にしたいミチルと、みんなに確実に危険が及ばない方を選ぶフィガロで意見が衝突し、ミチルは診療所から飛び出してしまう。
「時間があるなら、無駄や手間でも愛せるさ。今はそうじゃない。」
「多少の犠牲はつきものだ。手をこまねいて、大樹を枯らすくらいなら、俺は病んだ枝を折るよ。」
レノックスもミチルと同意見であり、フィガロに物申し険悪な雰囲気の中、診療所を消す以外の唯一の方法として「件の魔法使いを埋めた現場に向かい、土地を掘り起こし、怨念がこもり呪物と化した魔法使いの魔道具を浄化する方法」があるとファウストが告げる。
しかし膨大な時間と手間、そして危険も及ぶためフィガロは反対。
一旦レノックス、ファウスト、フィガロを診療所に残し、賢者たちはミチルを追って診療所の外へ。外ではルチルがミチルを励ましているが、ルチルも落ち込んでいた。
「色んな方法を試して、もう他に手立てがないとなったら、仕方ないって思えますけど……。」
「この場所を消すなんてやり方、真っ先に選ぶなんて思わなかった。可能性がひとつでもあるなら、違う方法を試してみてほしいのに。」
「ボクは、あの場所を……。フィガロ先生の診療所を、守りたい……。」
鼻をすすりあげながら、フィガロにそれを許して欲しいと語るミチル。そんな中、ネロが兄弟に言う。
「おまえさんたちが、そう思う気持ちと同じくらい、フィガロもここで暮らすみんなを守りたいってことなのかもな。」
「だからこそ、難しいよな。」
その時、小さな花壇が目に入る賢者。
昔ミチルとルチルとレノで作った花壇で、水が足りなかったのか土が合わなかったのかわからないが花はすぐに枯れてしまったが、「またいつか育てよう」と、フィガロが花壇を残してくれていたのだという。
花壇のネームプレートは字を覚えたてのころミチルが書いたこと、
ミチルは子供のころ体調が安定しない時に何度か泊めてもらったこと、
旅行ごっことして兄弟2人でお泊まり会をしたこと、
お泊まりの時はみんなでご飯を作って、夜には肝試しをしたこと
驚かせすぎてミチルを泣かせたフィガロが、慌てて泣き止むまで謝ったこと、
レノの笑った顔が怖くてミチルはもっと泣いてしまったこと、
まだまだ話し足りないくらい、ここにはいっぱい思い出があると語るミチル。
「ボクたちにとって、かけがえのない本当に大事な場所なんです。」
いつの間にか診療所から出ておりその話を聞いていたフィガロ、レノックスは、そんなこともあったね。と話に参加する。
フィガロ「覚えてる?お泊まり会の時、みんなで作ったシチュー。」
ミチル「もちろん、覚えてます!兄様が好きな物をなんでもお鍋に入れちゃって……。」
レノックス「野菜と一緒にキャンディが入っていたりして、個性的な味だったな。」
ルチル「しかも大きく切りすぎちゃったから、食材にちゃんと火が通ってなくて……。」
フィガロ「食べるたびにみんなの口から、ゴリゴリって固い音が響いたんだ。」
いつものように、声を合わせて笑う南の魔法使いたち。
「また昔みたいにお泊まり会や、花を育てたりもしたい」「懐かしい思い出にするだけじゃなくて、これから先もずっと……」と言うミチル。「……そうだね。」と言い、フィガロの目が優しくなる
「ありがとう、二人とも。ここを大事な場所だと言ってくれて。」
一日以内に解決しなければ診療所を媒介にし異変を止めるが、とりあえず診療所を消すのは一旦保留にし、ファウストが言った方法を試すことにしたフィガロ。
他の一同もそれに賛成し、酸の沼へ向かいみんなで協力して地中深く埋められた呪物を掘り起こすことに。
休憩も入れずに日暮れになっても掘り進める若い魔法使いたち。フィガロは参った様子でその姿を見ていた。
「以前にもこういうことがあった。二人が何かを持ってきて……、ああ、花の種だったかな。花壇を作りたいと言った。」
「でも、診療所の土地には合わない種類だったからさ。俺は止めたんだ。枯れちゃうよって。」
「だけど二人は、あの時も花壇を作って言った。」
「あの子たちが遊びに来ない間も、花壇に花が咲いていれば、俺が寂しくないんじゃないかってさ。」
隣にいながらどこにもいないような佇まいを見せるフィガロに、兄弟は「自分のいない時に少しだけ、寂しいと思って欲しい」「大事な場所がなくなったら寂しいと思って欲しい」と思ったのかもしれないと感じる賢者。
「俺は長生きだし、正直なところ、花があったりなかったりで、寂しがるなんてことはない。」
「手放すのが惜しいものも少ない。でも、こうして誰かが代わりに、俺の何かを惜しんでくれることは……。」
「少しだけ嬉しいかな。」
その後フィガロら年長の魔法使いが一気に掘り進めたこともあって件の呪物が見つかり、一同は箒で退避しながら浄化を開始。酸の沼の塊からミチルを助けたレノックスが肩を負傷してしまう。
酸の沼を抑えながら浄化が必要な状況で、「力になりたい」と、抑える作業をやらせてほしいという兄弟。しかしネロはそれを断る。
「羊飼いくんの怪我を見ただろ。あんたたちを危険な目に遭わせたくなくて、フィガロは診療所を消そうって言ってたんだ。」
フィガロが誰より診療所に思い入れない態度だったことに寂しさは感じたが、合理性の天秤の片側には皆の安全が乗っており、それを思い出した兄弟は口を噤む。
しかしフィガロはそれを打ち払うように明るく優しい声で、「今は違うよ」と声をかけた。
「みんなが残そうとしてくれた診療所を、俺自身も守りたいと思っているんだ。」
「それは、ミチルやルチルやレノックスが、俺を止めてくれたおかげだよ。」
当初と違い晴れ晴れした表情のフィガロに誰もが報われたような嬉しい気持ちが込み上げ、その後皆で力を合わせて浄化を終える。浄化の際、フィガロは「何かを想って、惜しんで、諦め悪く大声を出せるようなものに、俺はこの先出会えるのかな。」と呟いた。
その後診療所に戻った一同は、異変が解決したことを祝ってささやかなパーティーを開く。
たくさんの声が弾む中フィガロはずっと嬉しそうにしていた。珍しくジュースを飲んでいるフィガロに、賢者が「お酒じゃないんですね?」と尋ねると……
「うん。今夜は酔わなくてもいいかなって。」
今イベントはイベスト内で語られた「過去ミチルとルチルで植えた花が枯れてしまい根付かなかったこと」に準え「花根付く診療所のラプソディ」と名付けられたと考えられ、
また、フィガロのSSRカード名も「たまには俺も諦め悪く」であること、「場所に残る、魔法使いたちの複雑で美しい執着と愛着の物語」がラプソディシリーズのテーマであることを踏まえると、
賢者が10話の終盤にモノローグとして語っていたように「みんなのために少しずつ、それが時に自分にとって大切なものであったとしても切り捨ててきたのかもしれないフィガロ」にとって、
兄弟やレノックスとの思い出が残るこの診療所が「諦め悪く執着できるような、羽を休める大樹のひとつになれるのかもしれない」と感じることができる、フィガミチ好きだけでなく、南の魔法使いを好きな人には是非とも読んでいただきたいストーリーである。
ログインストーリー
- 奇跡と祝祭のプレリュード(3)
- 矜持と祝祭のプレリュード(2)
- 100万DL記念キャンペーン/みんなでパーティを 南
- ハーフアニバーサリー(5)
- 純真な機織りのバラッド(1)
- 思い出香るティーパーティー(3)
- 雪降る街のプレゼント(3)
- 音楽家と狂騒のコンチェルト(2)
- ショコラと魔法の青い鳥(3)
- 再会と軌跡のバンケット(3)
カードへの映り込み
- フィガロのカード
・恒常SR【からかい上手】
→フィガロが頬を触っているミチルの後ろ姿
- ミチルのカード
・恒常SR【誤魔化した秘密】
→ミチルの頭を撫でるフィガロの腕
・「泡沫の夜の魔法にかけられて」報酬SR【もうはぐれないように】
→ミチルに引かれているフィガロの手
・「誇り高き狩人のバラッド」報酬SR【果たすべき仕事】
→ミチルの肩に手を置くフィガロの後ろ姿
・「眠れぬ夜のカンペッジオ」報酬SR【わくわくサバイバル入門】
→ミチルの横で満面の笑みを浮かべているフィガロ
- レノックスのカード
・「生徒と別れのコンチェルト」報酬SR【オレンジに染まる団欒】
→ミチルの後ろ姿、その頭の上に置かれた手(フィガロの手です)
カードストーリー
フィガロのカード
Rカード
- 恒常R【これは参ったな】
ストーリー名:かくまってくれ!
お酒を飲もうとしたところをミチルに見つかり、没収されそうになったため逃げてきたフィガロ。
賢者に「かくまってほしい」とお願いするが、賢者は「ちゃんとミチルの言うことを聞いてくださいね。」とミチルの肩を持ち、結局ミチルに没収されてしまう。
「まったく、かなわないなあ、うちの優等生たちには……。」
- 「悪戯好きな仮面のエチュード」ガチャR【似合ってる?】
ストーリー名:生徒想い?な先生
勉強熱心なミチルとルチルのためにたくさんの本を持っているフィガロ。
「先生としてはそんな可愛い生徒の期待に応えてあげたくなるだろ?」
「本当に俺の生徒達は真面目で可愛いなあ。」
SRカード
- 恒常SR【からかい上手】
ストーリー名:今夜だけでも…
魔法舎の自室でワインを飲もうとしているフィガロだったが、ミチルが部屋を尋ねてきたため咄嗟に隠し、ミチルを部屋へ迎え入れる。しかしミチルはすぐに出てこなかったフィガロを疑う。
「ふーん、ミチルは俺のこと疑ってるんだ。」
「な、なんですか。そんなに近づいて……。」
ミチルに近づき、「風邪をひきそうな時の顔をしているよ」「フィガロ先生が優しく注射してあげるから」と嘘をつき、早く休むように促しミチルを部屋へ返すことに成功したフィガロだったが、
薬をもらい忘れて再び部屋に戻ってきたミチルに見つかり、結局お酒を没収されてしまう。
なんだか怪しい感じの会話は必見。
- 恒常SR【おとなの絵本】
ストーリー名:絵本の贈り物
ミチルは登場しないが買い物中にルチルに頼まれ、最近寝付きが悪いというミチルのためにフィガロが絵本を選ぶストーリー。
- 「雨宿りのカエルのエチュード」報酬SR【こちら側へようこそ】
ストーリー名:ミチルの朝の日課
スノウが部屋で爆睡しているフィガロを起こすため、ミチルに変身する。
「ほら、早くベッドから出てください。」
「えー。まだ出たくないなあ。」
「何を甘えた声を出しておるのじゃ。気色悪う……、ごほん。」
(中略)
「んー……。じゃあ、ミチルがいつもの日課をやってくれたら起きてもいいよ。」
「毎朝言ってるじゃないか。「フィガロ先生今日も大好き!」ってやつ。ね?お願い」
- 「占い師と雪解のコンチェルト」報酬SR【教え子を背に庇い】
ストーリー名:悪夢の真相
悪夢で眠れないミチルの前にオーエンが現れ「フィガロにそっくりな怖い魔法使いが、僕たちのことをぐちゃぐちゃにする夢を見たんだ。」と、夢に擬えてフィガロの秘密をミチルに喋ろうとするが、フィガロがうまくオーエンを躱して事なきを得る。
SSRカード
- 「きみに花を、空に魔法を」限定ガチャSSR【22人は運命をともに】
ストーリー名:その手を取るとき
雲の街のパーティに呼ばれた南の魔法使い達と賢者。手土産を買いに中央の市場を賢者と共に歩いていると、果物屋の男の子に声をかけられる。
怪我をした父親の代わりに店番をしている男の子を見たフィガロは「お父さんの代わりに店番なんて、立派だね。俺の自慢の生徒にも君くらいの歳の子がいるんだ。」と話す。
道すがら、フィガロはミチルやルチルのことに対する感謝を賢者に述べる。
「まわりのみんなや、フィガロがミチルのそばにいて、見守ってくれているからですよ。私(俺)には、フィガロとミチルが本当の家族に見える時があります。」と賢者に言われたフィガロは
「本当に?そう見えたなら嬉しいな。」
と賢者に話した。からっと笑いながら言うフィガロに、賢者はどこか寂しさを覚える。
- 「生徒と別れのコンチェルト」ガチャSSR【きみの先生はここに】
ストーリー名:先生と生徒の思い
早く一人前になるために訓練を頑張りたいミチルに対し、「一気に何でもできるようになる必要なんてない」と根気よくゆっくりペースで進めようとしているフィガロで気持ちがすれ違い、ミチルが一人にしてほしいと自室に閉じこもってしまう。
「先生っていうのは何年やっても難しいね。生徒に危険な目に遭ってほしくないから、つい安全な方を選んじゃうけどさ。」
「でも、結果としてミチルの心を傷つけた。そのことをちゃんとミチルに謝りたいんだけど……。今は少し難しいかな。」
ミチルの心を傷つけたんじゃないかと心配していたフィガロ。1人自室にいた際に賢者に呼び出され、ミチルがルチル・レノックスとこっそり練習している姿を見る。
「ミチルのこんなに頑張ってる姿をみたら、先生として俺もうかうかしていられないね。見習って成長しないと、置いていかれちゃうな。」
後日、フィガロはミチルの部屋を訪れる。
「あの。フィガロ先生、昨日は……。」
「待って。まずは俺に大事なことを言わせてくれないかな。」
「昨日はごめんね、ミチル。ミチルの頑張りたいっていう気持ちに応えてあげられなかった。」
「フィガロ先生……。」
「ボクの方こそ、助けてもらったのにあんな態度を取ってしまって、ごめんなさい。」
すれ違いながらもお互いを思いやり仲直りした2人。
賢者は「良かった。やっぱり二人には笑顔で一緒にいてほしいからな」と、陰で見守っていた。
その後、フィガロとミチルは2人で中央の市場まで行くことに。2人は賢者に向かって、笑顔で声を合わせて言った。
「いってきます!」
- 「花根付く診療所のラプソディ」ガチャSSR【たまには俺も諦め悪く】
ストーリー名:子供たちの思い
※花根付く診療所のラプソディネタバレ有
任務を終え眠ってしまったミチル達を見て、昔ミチルが診療所の花が枯れて落ち込んだ事を思い出すフィガロ。
「今度は俺も協力するから、いつかまた花を育てよう」と言った事でミチルが笑って頷いてくれた事が嬉しかったと、懐かしむフィガロの表情が「こんなに優しい顔で眺めるんだな…」と賢者は評する。
そこへ起きてきたシノにミチルやルチルへの誠実さを問われ、フィガロは……
「ありがとう、シノ。(中略)魔法舎に来て、二人のことを大切に思ってくれる仲間が出来た。そのことが俺は凄くうれしいんだよ。」
「ちゃんと二人のことを大切に思っているし、できるだけ誠実に接したいと思っているよ。」
と、二人への思いを話した。
ミチルのカード
Rカード
- 「新月の下でとびきりの悪戯を」報酬R【トリックの正体】
ストーリー名:あの日のいたずら
ハロウィンにて、果物の汁を血に見立てて手に付着させているミチルに、本物の血と勘違いし驚く賢者。「ミチルがこんな過激ないたずらを考えるなんて、ちょっと意外でした。」と言うと……
「実は昔、フィガロ先生に同じことをされたんです。」
「みんなで肝試しをしていたら、白衣を真っ赤に染めたフィガロ先生が暗がりに立っていて……。」
「白衣だけじゃなくて顔とかも果汁まみれにしてたんですよ。フィガロ先生はやりすぎですよね。」
笑顔で昔話をしているミチルに、賢者は
(怖いはずの思い出なのに、楽しそうに喋ってる。ミチルにとっていい思い出なんだろうな……。)
という感想を抱いた。
SRカード
- 恒常SR【誤魔化した秘密】
ストーリー名:ミチルの隠し事
自室で魔力増強薬をフィガロにバレないようにこっそり作ろうとしているミチル。しかしちょうどフィガロが部屋に訪ねてくる。
棚に本を隠しフィガロを部屋に迎え入れるミチルだったが、フィガロに何か隠し事をしているのかと疑われる。(話の流れがフィガロの恒常SR「からかい上手」と同じである。)
その際棚から本が落ちるが、落ちたのは魔力増強薬の本ではなく絵本であり、それをフィガロにからかわれるミチルであった。
「なるほど、ミチルくんは夜にこんな優しい絵本を読んで、すやすやと安らかに眠っているわけだね。」
「うう……。」
「どうしたの、赤くなっちゃって。」
「あ、赤くなんてなってないです!」
(中略)
「寝付くまでフィガロ先生がそばにいてあげようね。」
「そばにって……。ボク、ひとりで寝られますよ!」
「遠慮しなくてもいいんだよ。今日はミチルのこと、たくさん甘やかすって決めたから。ほら、絵本も読んであげる。」
- 「正義と祝祭のプレリュード」報酬SR【掌中の声にご注意を】
ストーリー名:研究のお時間
「フィガロ先生!先生も、着替え……。 ……。」
「ミチル?」
「はっ。」
「なにかおかしなところでもあったかな。もしかして、どこかほつれてるとか?」
「違います!とっても似合っていて格好良かったので、びっくりしたんです。」
中央祝祭の衣装を身に纏うフィガロに見惚れるミチル。それに対しフィガロは「えー、俺はいつでも格好いいよ?でもミチルも、よく似合っていて可愛いね。」と答えている。
その後、「大人になったらフィガロのように格好いいと言われる魔法使いになりたい」と、フィガロを遠くからじーっと見つめ、フィガロの研究を始めるミチル。
その後、夜に1人で中庭にいるフィガロを見かけたが……
「……先生のあんなに寂しそうな顔、初めて見た……。」
SSRカード
- 「雨宿りのカエルのエチュード」ガチャSSR【あの人が選んだもの】
ストーリー名:星夜の共犯者
カカシを作っていたミチル、ルチル、レノックス達三人。休憩しようと言う事で、ルチル、レノックスはお茶を取りに行ってしまう。
そこへブラッドリー、ミスラ、オーエンが現れミチルの持っていたクッキーを横取りしようとしたため、ミチルが抵抗していると…
「ん?そこで何やってるのかな?」
「「「げ…」」」
フィガロが現れる。
ミチルに対応策を講じていると三人は消え、「乱暴にしなかったら少し分けてあげてもよかったのに」と怒るミチルを傍目に、フィガロの元へ南の国から急病人の知らせが舞い込む。
フィガロはミチルに「…夜一人で出歩いたり、北の魔法使い達と喧嘩したりしないこと」と伝え南の国へ戻って行き、その後北の魔法使い達への理解を示そうと「夜のお散歩」に賢者を誘うミチルが見れる。
カードエピソードの「憧れのお医者さん」とも繋がっており、フィガロに「おかえりなさい」を言おうと帰りを待つミチルや、フィガロが褒められて嬉しそうなミチルを見ることができる。
- 「思い出香るティーパーティー」限定ガチャSSR【甘味の庭に心躍って】
ストーリー名:大人になれるひとくち
フィガロに子供扱いされたミチルは賢者に「大人になるとはどういうことか」と尋ねる。
気持ちが焦るミチルへ言葉を掛けあぐねる賢者の元に居合わせたスノウは、『大人になれる魔法のお茶』を飲む事を提案。「フィガロが何て言うか…」と心配する賢者をよそに、スノウはミチルに「大人になれる魔法のお茶」の作法を実践させる。
作法に失敗したミチルにスノウは「フィガロもミチルくらいの年の頃は出来ない事も多かった」と言う。それを聞いたミチルは
「ボクもこれから沢山のことに挑戦して、フィガロ先生みたいな、優しくて尊敬できる大人になります!」
と意気込んだ。
カードエピソード
フィガロのカード
- 恒常SR「特殊な楽しみ方」
賢者にミチルに怒られるのが好きなことを指摘されるフィガロ。流れで賢者が「フィガロにとって、ミチルはどんな存在なんですか?」と尋ねると…
[pixivimage:88779522>]
「子供っていうのは違うな。たとえば、俺が従順で大きな犬のふりをした時、一番、飼い主でいて欲しい子なんだよ。」
「鋭い牙や、強力な顎を隠しながら、撫でられたり、叱られたり、躾けられたりするのを愛を込めて、楽しんでいるような感じかな。」
- 「雨宿りのカエルのエチュード」報酬SR「先生のドッキリ」
賢者に今までドッキリを仕掛けたことはあるか聞かれるフィガロ。
「何度かあるよ。ミチルが小さいときにぬいぐるみに変身して驚かせたかな。」
「可愛いって喜ぶと思って、『起きたらぬいぐるみになってたんだ』って言ったら、ミチルが驚いて泣いちゃってね。」
- 「パラドックス・ロイド」限定ガチャSR「お世話ならお任せを」
賢者に「もし自分の身の回りのお世話をしてくれる機械人形がいたら欲しいと思いますか?」と質問され、フィガロは「でもお世話だったら、機械人形よりミチルたちからあれこれ言われつつしてもらう方が好きかな。」と答える。
「ほら、俺いま愛されてる〜って感じがするじゃない?」
- 「占い師と雪解のコンチェルト」報酬SR「悲しい夢は逆夢に」
ミチルからフィガロは夢の分析もできるという話を聞いた賢者は、フィガロに「ミチルと買い物に向かう途中で大雨が降って、行けなくなってしまった夢」を分析してもらう。
分析結果自体は悪いものではなかったが、夢の中のミチルの悲しそうな顔が頭から離れなかったことを伝えるとフィガロは…
「……ねえ、賢者様。この後、用事がなければ、ミチルも誘って出かけない?」
「良い意味の夢だといっても、ミチルの悲しい顔が頭に残ったままじゃ、晴れやかな気持ちになれないだろう。」
「ミチルと楽しい一日を過ごせば、夢のことも忘れられると思うよ。俺も賢者様とミチルの笑顔が見られたら嬉しいな。」
- 恒常SSR「平和主義者」
- 「きみに花を、空に魔法を」限定ガチャSSR「成長しても」
- 「生徒と別れのコンチェルト」ガチャSSR「先生の心得」
賢者に今日した訓練の内容について聞かれ、ミチルの希望で人を乗せて箒をコントロールする訓練をしたこと、ミチルが成長していること、自分も負けずに頑張らないといけないことなど、先生らしく話すフィガロ。
「魔法は心で使うものだからさ。その子のペースで、負担がないようにね。」
ミチルのカード
- 「正義と祝祭のプレリュード」報酬SR「先生の好きなところ」
賢者がミチルに「フィガロのどんなところが好きなのか」と尋ねる。
物知りなところ、自分たち兄弟の面倒を見てくれるところ、余裕があって大人って感じがする先生は格好いい、先生みたいに格好いい魔法使いになりたいと話すミチル。
「あ、でもこれは先生に言うと調子に乗っちゃうので内緒ですよ?」
「『掴みどころのない余裕さが、格好いい大人になる秘訣なんだよ』って、またどこかへフラフラされたら困っちゃいます。」
(でも、困ってるって言いながら、ずっとニコニコしてるな)
「ミチルは、フィガロのことが大好きなんですね。」
「はい!ボク、先生が大好きです!」
- 「慕情燃える海街のラプソディ」報酬SR「お酒はほどほどに」
※慕情燃える海街のラプソディネタバレ有
ベネットの酒場でお手伝いしたことについてミチルに質問している賢者。その中で、「ミチルは大人になったら誰とお酒を飲みに行きたいか」も尋ねると、ミチルがまず名前を出したのは…
「えっ。そ、そうですね……。」
「やっぱり、フィガロ先生でしょうか。ボクが大人になって、一緒に飲むのを楽しみにしてくれてるんです。」
- 「雨宿りのカエルのエチュード」ガチャSSR「憧れのお医者さん」
- 「思い出香るティーパーティ」限定ガチャSSR「秘密の大人の味?」
ミチルが「フィガロのように沢山の人の手伝いをしながら勉強したい」と言う話や「フィガロがお酒を止めない理由は物凄く美味しいからなのでは?」と話し、賢者に(フィガロがお酒を飲みすぎる理由の一つはミチルに怒られたいからだと思うけど…)と評されている。
「ボクが大人になったら、ちょっとだけお酒を飲んでみたいです。」
「フィガロ先生が何度言っても止めてくれないのは、もしかしたら、ものすごく美味しい飲み物なのかもって気になってて。」
「でも、フィガロ先生には内緒にしてください。飲みすぎは体によくないですから。」
- 「生徒と別れのコンチェルト」ガチャSSR「憧れの先生たち」
もしリケが先生になるなら?と聞かれ、リケが先生になったイメージを話すミチル。その流れでもし自分が先生になるなら、という話をし始めるが…
「(中略)後は、相手のいいところを見つけられたら、『とっても素敵だね、すごくいいと思う』って、ちゃんと褒めてあげられたりとか。」
「だけど、間違っている時には『それは違うよ』『いけないな』とか、きちんと叱ってあげられるような強さもあって。」
思い当たる節がありついにこにこしてしまった賢者が「なんだかフィガロとルチルの授業の様子を聞いているように思えて。ミチルは二人のことをとても尊敬してるんですね。」と伝えると、
「え……。……あっ!」
と赤くなるのだった。(どうやら無意識だった様子)
ホームボイス
フィガロ
- 朝
「ミチルに起こされちゃったよ……もう少し寝ていたかったんだけどな」
- 「占い師と雪解のコンチェルト」報酬SR「教え子を背に庇い」
「北の魔法使いと一緒に出かけなきゃいけない時は、計画通りにはいかないだろうなって覚悟はしてるんだけどね。……そうだ、ミチルの見てないところで魔法で懲らしめちゃおうかな」
- 「新月の下でとびきりの悪戯を」報酬SR「探索前の戯れ」
「しまった、菓子を用意してなかった!ってフリをする作戦なんだ。ミチルたちがどんな可愛い悪戯をしてくれるか楽しみだな」
- 「サマーバカンスの贈り物」ガチャSSR「また、みんなで」
「俺は北の国の生まれだから、暑いより寒い方が得意なんだよ。……ああ、ミチル?水浴びするの?やったー!フィガロ先生もいくいく!」
- 「生徒と別れのコンチェルト」ガチャSSR「きみの先生はここに」
「オズがアーサーの世話に手を焼いてた気持ちが少し分かってきたかな。こうして色んな場所で任務を繰り返してると、ミチルやルチルは大丈夫かなってハラハラするよ。まあ、俺がついてれば心配いらないんだけどね。賢者様も頼りにしてくれていいよ」
- ミチル誕生日(2019年)
「ミチル、誕生日おめでとう。プレゼントに強い魔法を教えてほしい?んーそれもいいけど、今日くらいは勉強はおやすみしない?ほら、代わりに先生がハグしてあげるから。え?いらない?冷たいなあ」
- ミチル誕生日(2020年)
「お誕生日おめでとう、ミチル。大きくなってさらにかっこよくなったミチルも見たいけど、俺はミチルにずーっと可愛いままでいて欲しいなあ。おっと、そんなに怒らないでよ。親心ってやつだからさ」
- クリスマス(2020年)
「ルチルやミチルがサンタさんってやつの話ばっかりするから、フィガロ先生もプレゼントをたくさん用意しちゃったよ。あとはトナカイを捕まえてくればいいんだっけ?」
- ミスラ誕生日(2021年)
「ルチルやミチルは今日をミスラよりも楽しみにしていたと思うよ。そういう子たちだからね。まあ、俺の誕生日はミスラの誕生日よりも楽しみにしてくれてるだろうけど」
- リケ誕生日(2021年)
「リケ、誕生日おめでとう。ミチルもリケみたいな友達ができてすごく嬉しそうだよ。ミチルはきみに沢山の事を教えてくれると思うから、きみもミチルに沢山の事を教えてあげてね」
- オーエン誕生日(2021年)
「オーエン、今日は優しいフィガロ先生が朝から晩までお喋りに付き合ってあげようか。俺からの誕生日プレゼントさ。だからミチルとのお喋りはまた今度にして。……ちょっと、そんなに嫌そうな顔しなくても」
ミチル
- 恒常SR「お日様の下で」
「フィガロ先生はよく隠し事をするんです。賢者様も見張っててくださいね」
- 「天空の宴に春を招いて」ガチャSR「きみの声を聞かせて」
「賢者様、ちょっと生徒の役をやってくださいませんか?ボクも兄様やフィガロ先生みたいに、何かを教えられる人になれるように特訓したいんです!」
- ワルプルギスの夜
「フィガロ先生を見かけませんでしたか?今日くらいは少しだけお酒を飲んでも良いですよって言おうと思ったんですけど……。どこに行っちゃったんでしょう」
- フィガロ誕生日(2021年)
「フィガロ先生は自分のお誕生日をたまに忘れちゃうことがあるんです。だから、ボクがちゃんと毎年教えてあげないといけなくて……。えへへ、困っちゃいますよね。フィガロ先生が今年のお誕生日パーティも喜んでくれますように」
- オーエン誕生日(2021年)
「オーエンさんがボクに何かお話しようとしてくれる度にフィガロ先生が横入りしてくるんです。ちょっとどきどきするけど、今日くらいはちゃんとお話しできたらいいな……。おめでとうございますって伝えたら、喜んでくれるでしょうか?」
その他魔法使い
- スノウ
・夕方
「酒を飲もうとしてたとかなんとかで、フィガロがミチルに怒られて嬉しそうにしておった。いやー何度見ても引くわ……」
- ホワイト
・フィガロ誕生日(2021年)
「今日はフィガロの誕生日じゃ。ミチルやルチルがパーティを開くと張り切っておった。あの子たちの祝いに、きっとフィガロも喜ぶことじゃろう。……今度こそ、その止まり木に末長く留まれることを願っておるぞ」
- レノックス
・エイプリルフール(2021年)
「フィガロ先生がまた分かりにくい嘘をついてミチルに怒られていました。そろそろ俺のところにもやって来そうですね」
- リケ
・ミチル誕生日(2020年)
「ミチル、お誕生日おめでとうございます。フィガロが仲のいい人同士のことを親友というのだと教えてくれました。えへへ、僕たちにぴったりの言葉ですね」
・フィガロ誕生日(2021年)
「フィガロ、お誕生日おめでとうございます。ミチルは僕の大切なお友達なので、あまり困らせないでくださいね」
- カイン
・フィガロ誕生日(2021年)
「今日はフィガロの誕生日だから、中央の国で有名な酒を贈ったんだが……ミチルに見つかったら俺まで怒られちまうかな?はは、そのときは一緒に謝ればいいか」
- ファウスト
・ミチル誕生日(2020年)
「ミチル、誕生日おめでとう。きみが師事しているやつは……まあまあ腕がいい先生だと思う。だから、強くなることに焦らなくていい。学びたいことがあるなら、僕も少しだけ力を貸そう」
- ヒースクリフ
・フィガロ誕生日(2021年)
「今日はフィガロ先生の誕生日ですね。怪我をした時に、たまに部屋にお邪魔するんですけどお酒をいろんなところに隠しているみたいで……ミチルには秘密にしてって、お願いされてしまいました」
4コマ
- フィガロ・ミチル
・南の魔法使い(ミチル)
・白の魔法使い(フィガロ)
・紫の魔法使い(フィガロ)
・宴の魔法使い(フィガロ)
・正装の魔法使い(フィガロ、ミチル)
・パーティの魔法使い(ミチル)
・盛装の魔法使い(フィガロ、ミチル)
- 他魔法使い
・紫の魔法使い(オーエン)
その他、雑誌等
- B’sLOG 2021年3月号
- spoon 2Di vol.68
- アニメディア 2020年9月号
- アニメディア 2020年12月号
- 魔法使いの約束 1st Anniversary Book
- 魔法使いの約束コミックアンソロジー