「きみに投げられる石からも、
俺が守ろう、ファウスト。
そういう時、俺は笑って手を振れるから。」
概要
フィガファウとは、「魔法使いの約束」に登場するフィガロ×ファウストのBLカップリングの略称である。それぞれ南の国と東の国の先生役として、若い魔法使い達へ魔法の指導を行っている。
※以下、メインストーリー・イベントストーリー・スポットエピソード等のネタバレを含みます。
※閲覧は自己責任となりますのでご注意ください。
プロフィール
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フィガロ(・ガルシア:偽名) | ファウスト・ラウィーニア | |
---|---|---|
綴り※()内は推定 | Figaro (Garcia) | Faust (Lavinia) |
元ネタ(諸説あり) | 『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』 | 『ファウスト伝説』『ファウスト』 |
年齢 | 約2000歳(32歳は嘘) | 約400歳 |
身長 | 183cm | 174cm |
誕生日 | 6月5日 | 1月13日 |
利き手 | 両利き | 両利き |
出身/故郷 | 北の国・湖のそばにある村(南の国に少し似ているらしい) | 中央の国・中央の国の辺境にある村 |
所属 | 南の国/南の魔法使い | 東の国/東の魔法使い |
呪文 | 《ポッシデオ》 | 《サティルクナート・ムルクリード》 |
魔道具 | オーブ | 鏡 |
紋章 | 右肋骨 | 左肩の後ろ(他の魔法使いより大きい) |
〈大いなる厄災〉の傷 | なし | 見ている夢が溢れる |
ゆかりのスポット | 病の沼 | 嵐の谷 |
マナエリア | 北の国の少し荒れた海、天気は曇り | 深い森や山の奥深くの火のそば |
アミュレット | 北の海の幻影を閉じ込めたガラスケース | キャンドル |
好きなこと/もの | 愛 | 自分の部屋・猫・静寂 |
嫌いなこと/もの | 面倒なこと・計画が狂うこと | 中央の国・弱い者・騙される者 |
苦手なこと/もの | 禁酒・道徳的な動機の行動 | 弱者 |
好きな食べ物※代表 | 栗、鮮魚のカルパッチョ | ガレット |
嫌いな食べ物※代表 | コーンスープ | クリームシチュー |
家族構成 | 不明 | 祖父母・父(幼少期に他界)・母・妹 |
特技 | コミュニケーション(情報収集)・交渉・社交・思考を支配する魔法・傷ついた心を修復する魔法 | 呪術・呪いをかけること・薬草の調合・浄化・相手の幸運を操作する魔法 |
一人称 | 俺(昔⇒私)・(フィガロ)先生 | 僕(昔⇒私?) |
お互いの呼び方 | ファウスト・きみ・あの子 | フィガロ(昔⇒フィガロ様)・おまえ・あなた・あいつ |
髪の分け目 | 左 | 右 |
服の色 | 主に白 | 主に黒 |
性格(諸説あり) | 偽善者 | 偽悪者 |
瞳の色 | 緑系 | 紫系 |
髪色 | 青系 | 金系 |
髪色の濃淡(頭頂部→毛先) | 濃→薄 | 薄→濃 |
関係 | 元師匠 | 元弟子 |
声優 | 森川智之 | 伊東健人 |
400年前は師匠と弟子として一年ほど一緒に暮らしていた。あるきっかけを境に二人は距離を置いていたが、メインストーリー中に共に賢者の魔法使いとして再会する。フィガロはファウストに変わらず弟子として接するものの、ファウストは賢者や他の魔法使いに聞かれても頑なに師弟関係を認めようとはしない。陰気で無愛想なファウストは、フィガロに対してのみやや風当たりが強くなる場面もしばしば。しかし非常に険悪な仲というわけでもなく、共に筆記試験の問題を作成していたり、生徒自慢で盛り上がってることもあるそう。それを見た賢者は「この二人って案外、気が合うのかも……。」と賢者の書に記している(賢者の書「ファウスト(p.2)」より)。
なお、二人の立ち絵を色反転するとまるで示し合わせたように互いの色を纏うようになる。フィガロの髪色はファウストの髪色に、ファウストの瞳の色はフィガロの瞳の色に。服や髪のグラデーションまで互いのものになるのである。信じられない人は一度試してみるといい。
メインストーリー
- 1部
第8章 魔法使いと合コン
第3話 「多くを語らず」
「東の魔法使い、ファウスト。」
「……他には?」
「ない。」
そこに見かねたヒースクリフが、先生は東の魔法使いのまとめ役をしてくれていたのだと付け加える。
ファウストは眉間の皺を深くした。
「先生なんて呼ばれる道理はないよ。」
「2人、石になった。」
かすれた声でそう告げると、重苦しい沈黙があたりに満ちる。すると、レノックスとフィガロが助け舟を出そうと同時に口を開いた。
「先の戦いで……。」『厄災の……。』
「あ、先生どうぞ。」
『いや、きみから。』
ここでじゃあ僕が。とリケが発言し2人の話は途切れたためそれぞれ何かを発言しようとしていたのか、はたまたファウストに問いかけようとしていたのかは不明。
第6話 「繋がる因縁」
アーサーの提案の元、賢者の魔法使い達同士の親睦を深めるために合コンが開かれた。この場にいない北の魔法使いとオズはいないものの、順調に自己紹介が終わっていく。しかし、シノとミチルの些細な言い合いから空気は激変。感情が高ぶったミチルの、東や北のような魔法使いがいるから魔法使い全員が嫌われるんだという言葉に誰よりも早く反応したのはファウストだった。
「なら、南の国の魔法使いは無抵抗で焼かれると言うんだな。」「そういう教育をしているわけだ、フィガロ。」
『それは誤解だよ、ファウスト。』とフィガロは返すが、魔法使いと人間は助け合っていったほうがいいとフィガロ先生が言っていた、というミチルの言葉に遮られてしまう。『言ったね。たしかに言った。』とフィガロはミチルに答えるが、それが逆にファウストの神経を逆撫でしてしまう。
「いい加減な男……。おまえは昔から変わらないな。」
『待ってくれよ、ファウスト……。』
第11章 箒に乗ってパレードへ
第5話 「不安を笑顔に変えて」
賢者と賢者の魔法使い達を歓迎する為に行われるパレードに参加する為、中央の国へ向かう魔法使い達。その道中、ファウストは、魔法使いは『大いなる厄災』から人間達を守る英雄にも、世界が滅びる原因の一つとして石を投げられる悪役にもなりうると指摘する。どよめく一行を宥めるルチルを「甘い。」と一刀両断するファウスト。「大衆が暴徒になって、(中略)おまえの弟を踏み潰そうとしたら?」「おまえはどうするんだ」と詰め寄るファウストに対して、真っ先に答えたのはフィガロだった。『俺が守るよ。』『きみに投げられる石からも、俺が守ろう、ファウスト。そういう時、俺は笑って手を振れるから。』
第13章 北の魔法使い
第1話 「北の国の魔法使い」
中央の国、グランヴェル城に魔法使い達が招待されてる最中、突然明かりが消え猛吹雪が起こる。人間達は動揺、しかし魔法使い達は"北の魔法使い達の仕業"だとすぐに察しがついた。その時、北の魔法使い達を止めるべく、カインは「ファウストを呼んでくるか?呼んでも、ミスラに加勢しちまうかな」と提案するが、それに対しフィガロは『いや、あの子、根は真面目だから、一般人を巻き込んだりしないとは……。』と発言している。
分かりやすいマウントである。
ちなみに余談だが、北の魔法使い達は中央の国を襲ったのでは無く、オズに脅されて五人集結しパーティーに参加したとか。
第18章 ひとりぼっちで歩いていける
第6話 「夢見た世界」
魔法舎を出て行きそうなファウストへ、「呪い」という言葉を使ってファウストを魔法舎に留めようとするフィガロ。『気が遠くなるような長い時間、ひとりでいても傷が癒せないなら、きみには誰かが必要なんだよ』『俺が知ってるきみは清純で高潔な英雄だった。きみの影にキスした人々を知ってるよ。だけど、今のきみは呪い屋だって?』『きみを呪うんだよ、ファウスト。』『きみはあの子を放っておけないよ。』『きみがいなくちゃ。』
「……っ、卑怯者……!」と返すファウストへ、突然フィガロは『俺はたぶん、近いうちに死ぬんだ。』と告げる。それは、師匠筋である双子にも、兄弟弟子であるオズにも、賢者にすら言っていないことだった。あと50年か、5年か、来年か…。『自分がもう長くないと知ってから、きみとアレクが夢見た世界のことを、ようやく、初めて、真剣に考えたんだ。』『人と魔法使いが、平和に暮らす世界……。その世界を子供たちに遺して逝きたい。そのために、きみの力が必要だ。』
長い沈黙の後「僕は信じない」と言うファウストに、再びフィガロは『これもまあ、呪いのようなものだ』と返す。黙ってしまったファウストにおやすみと告げ、場面は別の魔法使い達へと変わる。
第19章 厄災の奇妙な傷
第4話 「溢れる夢」
ファウストの部屋の外にまで、実体のない粉雪が溢れ出ていることに気づいた賢者とレノックス。粉雪は火の粉に変わっていく。(この粉雪は修行時代北の国にいた頃の雪、火の粉は処刑の炎なのでは?と考察されている)そこへ偶然にもフィガロが声をかける。賢者が何か言うよりも先に異変に気づいたフィガロが駆け寄り、ドアを開けると、そこにはファウストが今見ている夢が幻となって現れていた。処刑台の丘の景色。少年のアレク、フィガロ、レノックス、穏やかで優しい笑顔を浮かべるファウストや磔にされて業火に焼かれるファウスト。
息を潜める賢者とレノックスに、フィガロは「出よう。目が覚める前に。」と促し部屋を出る。そのまま中庭に出たレノックスは、今見たものがファウストの奇妙な傷なのだろうかとこぼし、それに対して『あの子が最も嫌がりそうな症状だよ。』とフィガロは返す。フィガロ曰く、あの幻は過去に起きた出来事だけではなく、普通の願望夢も混じっていたと言う。また、『俺は最後の戦いに参加していない』という発言。つまり彼は最後の戦いに参加している自分の幻影を見たらしい。
これが本当だとすると、ファウストはフィガロが最後の戦いに参加することを夢に見るまで望んでいたということになる。
第5話 「裏切られた栄光」
フィガロはかつて二人の間に起きた出来事を語る。当時行われていた革命軍から、自分は勝利を目前にして「戦線離脱した」のだと。『そのせいでファウストに恨まれてる。臆病風に吹かれたからじゃないよ。』
そしてフィガロは、ファウストが自身の奇妙な傷を知ったら魔法舎から出ていくだろうとも言った。『黙っていれば、夢の中のことだ。彼は気づかないかもしれないけど……。』フィガロは、いずれにせよ判断は賢者に任せると話す。俺は伝えて差し上げてほしい、というレノックスの言葉もあり、賢者は一晩考え、ファウストに告げるという選択肢を選んだ。
第6話 「瞳の奥に願う」
賢者の真摯な思いを受け止めたファウストは、魔法舎に残ることを決めた。しかし、その夢が外に出るのを防ぐ媒介を探す為に、しばらく東の国へ戻ることに。それにお供させてくれと声を上げたのはレノックスだった。今度こそ地の果てまで付き合うと言うレノックスに対して、ファウストは「生徒を捨てて逃げたりしないよ。フィガロじゃあるまいし。」とその場にいないフィガロへの皮肉を込めて返す。「フィガロ様も心配していましたよ。」「どうだかな。」
第21章 賢者の書に綴る物語
第5話 「きみの名前」
(貴重な共同作業シーン1)
『ファウスト、周辺を浄化してくれ。月の石を取り出した瞬間に、混沌が吹き出すだろう。』
『この場の秩序が乱れて、汚染されてきまわないように。』
「引き受けよう。《サティルクナート・ムルクリード》」
- 1.5部
- 2部
第2章 王弟の視察
第2話 「変わる空気」
『じゃあ、ファウストにしよう。ファウストは前回の戦いで、死にかけたと言っていたから。』
フィガロが指を鳴らすと、空中に横たわっていたミスラの幻影がファウストの姿に変わる。
この発言から、本人もしくは人伝えでファウストの話を聞いたということがわかる。
第5章 秘密と信頼
第8話 「記されているのは」
みんなでオズに連れていかれたアーサーの心配をしていると、立ち去ろうとしているファウストの姿を見つけた賢者。心配して来てくれたのかと声を掛けるが、ファウストは首を横に振った。
「通りかかっただけだ」
『さっきまで、中央の国の兵士たちがいっぱいに並んでたところを?』
ファウストは、ここでは省くが深い事情により中央の国に関するものが苦手だ。それを知っているフィガロは有り得ないと言う。
「僕の散歩コースなんだ。」
少々無理がある言い訳をしてムキになっているファウストに笑うフィガロ。
アーサー宛の報告書を勝手に読むことを躊躇うファウスト。しかしフィガロが開封した報告書をブラッドリーと賢者も覗き込んで見ているとやはり気になったのか、同じように覗き込んだ。
「……どこだ?」
『きみだって覗いてる。』
「うるさいな。」
とことんファウストに突っかかるフィガロ...。
ノーヴァについての情報が無いのは見落としているだけだと言うフィガロ。
『魔法使いの情報は追いにくい。コツがわかれば、探索しやすいんだけど。』
「どんな?」
"フィガロはファウストを一瞥して、明後日の方向を見上げた。"
『不屈の信念?』
ここで彼ならすぐに質問に答えられそうなところに空いている不自然な一間。
突然聞かれて戸惑ったのか、答えが思いつかなかのか。いずれにせよすぐに答えられなかったのは質問に対して思うところがあったからだと考えられる。そして、ファウストを一瞥したのはそれが彼に関わる事だからなのかもしれない。
仮に不屈の信念がレノックスが約400年間諦めずに失踪したファウストを探し続けた事だとすると、不屈の信念がなかった自身を自虐しているようにみえる。とはいえ、レノックスが出会えたのはあくまで偶然でこれを言えるのかは微妙。なので他の意味がある可能性は大いに有り得る。
明後日の方向を向いたのは、ファウストと目を合わせて言えない事だったからだともとれる。また誤魔化しで咄嗟に言ったのだとすると、深く考えても意味の無い発言なのかもしれない…。
第9話 「新たな手がかり」
カインの、ニコラスがモテたという話にブラッドリーは色男が言うと説得力があると笑う。それに次いで、ラスティカもよく自身が色男と呼ばれると言う。
『俺もこう見えて、昔はなかなか……。』
フィガロもこの流れに便乗して自慢話を始めようとするが、
「女性について、他に記述は?」
ファウストは無視して話を進めようと間髪入れずに問いかける。
『アダムズ……。アダムズ島について調べていたそうだよ。』
フィガロはすぐに切り替えて返答した。(普段からこんなやりとりに慣れているのだろうか)
第6章 すべては星の運命
第5話 「残された時間」
先生会議にて、フィガロがアーサーの予見を引き伸ばすためにアーサーを守るための考えを述べていると、ふいに言葉を止めた。それは、"隣にいたファウストが、フィガロの腕を掴んでいたからだ。""訴えるように、フィガロを見つめている。決して、責める眼差しではなく、当然とし焦燥を浮かべ、切迫していた。まるで、警告を放つような……。"
フィガロは驚いて、目を丸くする。
『何?』
「…………。」
"ファウストは口を開きかけて、言いにくそうに周りの人達を見渡した。""その時、フィガロは何か察したようだった。あやすような笑顔に変わる。""ファウストの腕を取って、立ち上がらせた。"
『ちょっといい?行こう。』
「待て、ここで……。……話した方がいい。」
『いいから。おいで。行こう。』
ただならぬ空気に、内緒話ですか?とシャイロックが問う。するとファウストは否定し、フィガロは肯定した。"いつもはファウストがぴりぴりして、フィガロがうろたえているのに。""有無を言わせない笑顔のフィガロに、ファウストが困窮して、うろたえている。"
普段と真逆な様子の2人に賢者は疑問を覚える。そうしてフィガロとファウストは部屋を出て行った。
『……ここならいいか。』
人目のつかない廊下に移動した2人。フィガロはまるで子供を諭すような口調で咎める。
『だめだよ、ファウスト。きみ、言うつもりだっただろう。』
「……あなたも話すべきだ。」『なんて?』
「なんて?……あなたの余命の話だ。それとも、本当に嘘だったのか?」『嘘じゃないよ。』
「だったら、尚更……。命が危ないのは、アーサーだけじゃない。せめて、双子やオズには……。」
『言うつもりはない。』 「どうして!?」
『彼らに憐れまれるのはごめんだ。』
「……な……。」
ルチルとミチルの母親チレッタに彼女自身の余命が僅かだと告げられてから、幸福そうでも憐れに見えてしまったと語る。
『憐れみは、蔑みだ。俺はそんな風に見られたくない。特に、彼らにはね。』
「……蔑みだなんて……。それはただの情愛だよ。家族のような人たちなんだろう?」
『違う。』
はっきりと否定するフィガロ。それでもファウストは抗議する。
「『大丈夫だ、アーサーを助けよう』あなたがそう言ったように、オズたちだって言ってくれるはずだ。」
「『大丈夫だ、フィガロを助けよう』そう言ってもらえばいい。なにがいけない!?」
『彼らには守れない。俺はたぶん、老衰する。肉体が弱り始めているんだ。』
『誰にも止められないことだ。始まりがある限り、終わりがある。それが来ただけだ。』『でも、俺はまだ、俺が終わることを、誰にも知られたくないんだよ。』
「なら、何故、僕に話したんだ!?」
ファウストは以前と同じ問いかけをした。
第6話 「救うことができるなら」
『…………。』
『……さあ、なんでだろう……。』
考えても答えが出ない、自分でもわからないというようなフィガロ。
「は!?」
『きみが考えて。もし、わかったら、俺に教えてくれない?』「何を言って……。」
『しぃ……。声が大きい。そろそろ、部屋に戻るよ。』
「…………。」
『オズたちには話さないで。返事は?』
「……嫌だと言ったら?」
『きみの記憶を奪う。そんなことはさせないでくれ。』
「…………。」
切羽詰まった表情をするファウスト。視線を落とす。
『ああ、そんな顔はしないで。まだすぐには死なない。大丈夫だから。』
部屋に戻った2人。
"フィガロは先程よりにこやかで、ファウストは苦い薬を無理矢理飲まされたような顔をしていた。"
『ごめんね、お待たせ。』
話は済んだのかと聞く賢者。
『済んだよ。ね、ファウスト。』
「…………。僕は……。」
『なぜ、フィガロがファウストだけに余命を明かしたのか。』それを考えて教えて欲しい、と注文を逆に押し返されたファウスト。他人に相談が駄目ならファウスト1人で抱え込むことになる。賢者達の間ではファウストは憐れまないから、弟子は師匠の全てを受け継ぐものだから等様々な考察が上げられているが、果たしてその答えを聞ける時は来るのだろうか…。
第7話 「苦痛に触れて」
厄災の傷でシャイロックの胸元を燃やす炎は、ミスラと同じように賢者が手を握ってみても一向に消える気配がなかった。恐慌する賢者に、双子は試すような提案をする。炎に触れてみれば消し止められるかもしれない、と。それを聞いた賢者は咄嗟に彼の胸元に手を伸ばす。
火傷する直前、というところでファウストが賢者の手を握った。
「(賢者)……!」
オズが呪文を唱えるとシャイロックは意識を失う。賢者はやっと我に返って、ファウストの手を取り謝罪した。
「大丈夫だ。火傷には慣れてる。」
『……それって冗句のつもり?』
突然の爆弾発言。天然なのか冗句なのか、それは聞き逃せないし笑えない…。これにはフィガロも引き気味。
第8話 「痕跡を辿るために」
アダムズ島をシャイロックが沈めた事について、情報通のフィガロが認知していなかったことに双子が驚く。
『西の諸島あたりは、あまり詳しくないんですよね。オズやファウストもだろう?』
「ああ。」「…………。」
返事をするファウストの一方、オズは沈黙を貫く。
『ファウストはいい子だね。おまえも返事くらいしろ。』
「知らない。」
第7章 価値ある役目
第2話 「指揮権の所在」
「例えば、ファウストがなにかの組織の指揮者で、その教官がフィガロだったとする。」
「普段はファウストが、フィガロに指導される側だ。」
「だけど、組織に何かあった時は、ファウストが決定を下して、フィガロはそれに従う必要がある。」
『あ、うん……。』「そ、そうだな。」
第9話 「5人の日誌係」
世界最強の魔法使い、オズを指揮する事に抵抗感を持つカイン。
彼がオズに抵抗された時はどうすれば良いのかと問うと、フィガロが"オズには『アーサーのため』、アーサーには『オズのため』と言えば良い"と耳打ちで教えてやる。カインはそれに「なるほど…?」と語尾に疑問符を付けながら相槌を打った。
その一連の流れを見ていたブラッドリーは、
「おっ。また何か暗躍してやがるな?楽な死に方しないぜ。」
とフィガロを揶揄する。
それに対しファウストは、
「不吉なことを言うのはよせ。」
と発言を制した。唯一フィガロの余命を知っている彼は、人一倍彼の死に纏わる話について敏感になっているのかもしれない。
第12章 豊かの街へ
第9話 「もちかけた取引」
双子からフィガロは人の記憶を消せることを聞いたシノは、フィガロの部屋を訪ねた。
"ある人物の記憶の一部を消してもらいたい時に依頼したい、代償は何でも払う。"と取引を持ち込むが、フィガロは
『ファウストに怒られる。それに、代償はなんでも払うなんて、簡単に言わない方がいい。』『魔法使い相手にね。』
とシノを咎め、引き受けなかった。
育成スポットサブエピソード
「病の沼」
【フィガロの印象(5)】
賢者がファウストに対し「ファウストはフィガロのこと、どう思っていますか?」と聞くと、ファウストは「別にどうとも。」と素っ気ない返答。賢者は「無理に話さなくていい」と話すとファウストは「そういうわけじゃない。あいつは口先だけのいい加減な男だ。おまえも見せかけ振る舞いに騙されるな。僕のように馬鹿を見たく無ければな。」と答えた。
ファウストは現在呪い屋をやっており、賢者は何故フィガロを呪わなかったのか?と質問すると
「どうせ跳ね返される。悔しいが、あの男の魔力には適わない。呪いは跳ね返されると魔力が倍になるからな。」「…いい思い出は、ひとつもないですか?」この賢者の問いに対し、怒りの表情だったファウストの表情は、一瞬だけ考えるような、寂しそうなモーションになる。
「……………。治療の魔法はフィガロに教わった。あの男が姿を消してからは、僕が仲間を癒した。……そのくらいだな。」
「嵐の谷」
【ファウストへの印象(5)】
「フィガロとファウストは、昔から面識があったんですよね。ファウストのこと、どう思っていますか?」という賢者の質問に対し、フィガロは「うーん、この話長くなるけど全部聞いてくれる?ひと晩くらいかかるから飲みながら話そうよ。」と話す。賢者は今回はさわりだけで…という事でいくつかの選択肢に分け、フィガロに質問をする。
- 会えてない間のこと。
「俺がいないままのファウストや革命軍の栄光の物語なんて知りたくなかったんだよ」
「それでも、呪い屋になったって噂を聞いて心配したよ。きっとうらびれた汚いところで暮らしてるんだと思ってたんだ。汚い髪で、汚い服を纏って、ケケケケケ……って笑ってる所を想像して、すごく絶望して悲しんでいたのに。」
「再会してみたら、あれだろ?隠れ家に来てみれば、これだろ?」
「全然、元のままじゃないか!って思った。すごく嬉しかったよ。」
- 再会した時のこと。
「そうなんだよね。人を呪って喜ぶタイプじゃないんだもん。無理してるなって思っちゃうよ。」
- 初めて会ったときのこと。
「素直だし、真面目だし、若くて見た目もいいし、そこそこ強いし、時代をときめく有名人だし。あっ、いいな。って思って。」
「世界を良くするために魔法を教えてくださいなんて言われたのは初めてだったからね。嬉しくて、浮かれてオズに報告しに行っちゃった。」
それを聞いた賢者は「フィガロなりに、大切にしていたお弟子さんだったんですね…。」と答えると、フィガロは「そりゃそうさ、弟子にしたのも、二つ返事でってわけじゃない。「俺の修行に耐えられるかな」って感じでね。」
「レノと二人で俺の家に訪ねて来たから、あの子だけ一年近く預かって、結構厳しくやったんだよ。それでも、ちゃんとついて来たからさ。意外と根性あるところも気に入ったし、志も高くて綺麗で可愛げもあって……。」 「これが天命だったのかなって思いながら本腰入れてしばらく修行を続けて、いざ軍に合流したら、俺はお客さんだった。ありがとうございます。またいらしてくださいね。って言われる前に家に帰ったんだよ。」
フィガロは2000年という想像を絶する長い世を生きてきたのに対し、たった1年。ファウストと過ごした日々を事細かに記憶しているということは、それ程ファウストと共に過ごした時が鮮やかで、美しいものだったということが見てとれる。
【スポットの印象(3)】
「ここがファウストの優しい土地でよかったな。精霊が多いけど、あの子が気に入られてるのがわかるよ。」「あの子は元から真面目で優しかったし、コツコツと努力ができるタイプだったから、東の精霊からも受け入れられたんだろうね。」「いいなって思うよ。この谷と、この谷で暮らしてるファウストのことをさ。」賢者はフィガロの言葉に引っかかり「いいなって、羨ましいということですか?」と聞くと「そうだね。俺絶対にさみしいもん。こんなところ、ひとりで耐えられないよ。なのに、あの子はこの谷の孤独に耐えて、むしろ癒されていたんだ。」「ここにひとりでいるファウストって、そこまで不幸じゃない感じがするだろ?そういう感じが、いいなあって。自分に合った療養所みたいだよね。」
「氷の町」
【ホワイトへの印象(6)】
ホワイトのことについて問われたフィガロは「愚かなひとだなと思っているよ。」と答える。自由になりたがった相手を、おまえを殺して俺も死ぬだなんて言ってしまうのだからと。ここで賢者の選択肢が表示されるが、「でも……。」を選択するとフィガロは「俺だってやったことないんだからね。」と続ける。「可愛い弟子が、すぐに自分の元から飛び立とうとする子だったとしても、行ってらっしゃいって言ったさ。」「そこは魔法を使っちゃいけないところだろう。親密な相手なら尚更。魔法を使った途端、何もかも偽物になっちゃうじゃない。」
それだけは自分の矜恃としてあるのだと語るフィガロ。だからホワイトも愚かだし、手加減できずに殺すまでやってしまったスノウも愚かだと彼は言う。「俺はああはなりたくないね。力でも、魔法でもなく、心で誰かとつながり合いたい。」賢者がそれは所謂南の魔法使いらしく?と聞くと、フィガロは肯定した。
「誰かの望みが俺の望みになって、俺の望みが誰かの望みになることを、手に入れたいと思っているんだよ。」「石になるまでにね。」
彼が自分の死期を悟り、初めて真剣に考えたこととは元弟子であるファウストが夢見た世界だと言っていた。その世界を、子供達に遺して逝きたいとも(メインストーリー第18章 第6話より)。これを踏まえると、ここでのフィガロのセリフは彼の夢及びファウストのかつての夢が紡がれていることを指しているようにも捉えられる。
「雲の街」
【ミチルへの印象(1)】
ミチルが薬草や薬に興味があるのは自分の影響ではないかと問うフィガロ。それに対し複数の選択肢が表示されるが、「そう思う。」を選択すると、フィガロは自分のオススメではなく、ファウストがオススメする薬学の本を買ってあげようと思案するのであった。
育成ストーリー
キャラクターエピソード -フィガロ
「手強い相手」
「あれ、フィガロ。ファウストの部屋の前でどうしたんですか?」
『やあ、賢者様。珍しく廊下で鉢合わせたから、話でもしないかって声をかけたんだけどさ。』
「部屋に入れてもらえなかったんですね…」
『なかなか手強いねえ。どうしたら、ファウストとゆっくり話が出来ると思う?』
というフィガロの質問に対して、賢者は三つの選択肢で提案を掛ける。
- 正面から頼んでみる
- こっそり忍び込む
- 今はやめておく
粘るフィガロに賢者は「何か用事があったのか」と聞くと、『どうだろう。話がしたいのは、俺のためであり、彼のためでもある。用があるといえばあるし、ないといえばない。』
その返答に賢者は、「なんだかムルみたいなことを言うな…」と話す。
すると、そのやり取りを聞いていたファウストが部屋から顔を出した。
「何が僕のためだ……。お互い用事なんてあるわけがないだろ。」『やあ、出て来てくれると思った。嬉しいよファウスト。』「文句が言いたかっただけだ!人の部屋の前でブツブツうるさ……、……っ、おい!靴先をドアに挟むな!」
このやりとりに賢者は(押し売り訪問販売員みたいな手口だな……)と思っている。
「明日は何をしようか?」
「誰かを部屋に呼んだりしますか?」という賢者の質問に『誰か部屋に居てくれると楽しいね。ルチルとミチルはよく遊びに来るし、レノもお茶に呼べば来てくれる。スノウ様とホワイト様は、たまに呼んでないのにやって来るよ。逆に、ファウストには振られっぱなしだな。』
「世界に繋がる縁」
顔が広く、社交的なフィガロは世界中に知り合いがいるという。何かと頼み事をされる事が多かったみたいだが、それは内容による。と話していた。『楽しそうなら乗るよ。ファウストやレノックスも、そんな流れで出会ったしね。』
『人と魔法使いが共存するべきだと、考え始めてからは積極的に手を貸しているつもりだ。』
キャラクターエピソード -ファウスト
「師匠と従者」
「レノックスはファウストがかつて英雄だった時の従者だったんですよね。」と賢者の質問にファウストは人違い。と突っぱねる。しかし賢者はレノックスが言うには…と話すと「………。……くそ。彼を嘘つきにするわけにはいかないじゃないか。ああ、その通りだよ。」と素直に答えた。しかし「レノックスが従者で、フィガロが師匠だったんですよね。」と聞くと先程とは打って変わり「は?違うけど、あいつはそんなことを吹聴しているのか?そればかりは本当の本当に違う。」と否定する。
- そうなんですね。
- そうなんですか?
昔はレノックスとフィガロと3人で遊んだことはあるか?という質問に対し、「遊ぶ余裕がある時代ではなかった。…だが、まあ慕っていた偉大な魔法使いと、信頼する部下といる時は心安らかだったよ。」
「もう二度と戻りはしないがな。」
その時、ファウストの表情は寂しげだった。
「放っておけない」
廊下でうずくまっているファウストを見つける賢者、すぐさま声をかける。
「……大丈夫だ。心配かけたな。」
案の定、ファウストの顔は真っ青で見るからに大丈夫な様子では無かった。賢者はフィガロに診てもらおうと提案するが、「少し目眩がしただけだ、僕のことは放っておいてくれ。」と話した。
「先生のお仕事」
『やっぱりこういう引っかけ問題も入れておかないと。』
「相変わらず底意地が悪いな。」
談話室でフィガロとファウストが会話しているのを見つけた賢者は何をしているのか?と問いかける。すると、フィガロが筆記試験の問題を作成しているのだと話す。
魔法の訓練なのに筆記試験もあるのか、と賢者が聞くとファウストは
「魔法の訓練はただ体を動かせばいいというものでも無いからな。」と答える。
『今回は中々難題揃いだよ。でも、ミチルはどんな問題を出しても、毎回満点だけどね。やっぱり優秀な先生に似るのかな?』とフィガロが言うと「へえ、おまえには勿体ない生徒だな。」とファウスト。
『何?羨ましいの?うちは優しくて努力家な子たちが多いからな〜。』
「僕だって十分生徒には恵まれている。優しく、勤勉な子達だ。」
『あはは、きみの愛弟子たちに聞かせてやりたいね。』
「……うるさいな。」
そのやり取りを見た賢者は(この二人って案外、気があうのかも……)と思ったという。
「お土産をファウストに」
「誰かを部屋に呼んだりしますか?」という賢者の質問に「呼ばないよ。自分の部屋に誰か来るのは嫌いだ。引きこもりだからな。双子やフィガロが勝手に入ってきて迷惑することがある。最近はシノもだ。きみからやめるように伝えてくれ。」
「気の合う二人?」
ファウストとオズが一緒に居るところを見た賢者、その二人の組み合わせは珍しい。何をしているのか?と聞くと「東の国の授業のための資料作りをオズに手伝ってもらっていた。世界を支配した北の魔法使いに、頼み事をするのは気が引けたが、他の先生連中より、まだ生徒思いで誠実だ。」とファウストは答える。
それに対し賢者は、意外だが双子やシャイロック、フィガロは自由そうだと話す。
「ああ。僕も意外だったが、助かっている。なあ、オズ。」
『……フィガロにはアーサーが幼い頃に、何かと世話になったからな。借りを返しているだけだ。』「……?何の話だ?」
『フィガロはおまえが初めての弟子だと。』
「は?僕はフィガロの弟子じゃない。あいつへの借りを返すために僕に手を貸していたのか?」
フィガロの名を聞いた途端、ファウストは怒りを露わにする。
『…………。フィガロはおまえが初めての弟子だと……。』
「違う。そういう理由ならオズの手助けは受けない。あいつと僕は無関係なんだ。」
カードエピソード
~【頼もしい生徒】ファウスト~
「頼もしい先生」
魔法舎に来たばかりのファウストは、頑なに自分のことを先生とは認めようとはしない。そんな時、賢者とファウストは魔法舎の廊下に何やらテスト用紙のようなものが落ちていることに気がついた。どうやら座学試験問題用紙らしい。それを拾ったファウストは「フィガロの文字じゃないか。」と呟く。「まったくあいつはしょうもな……。」
筆跡だけで相手を判断できるほどの、隠しきれない二人の信頼関係が垣間見える一瞬である。
〜【お互い様な関係】レノックス〜
「際どい冗談」
レノックスの部屋に来た賢者は、レノックスが冗談も言う人物だったことに驚く。昔はそうでもなかったらしいが、南の国に滞在するようになったことが、冗談を言えるようになった理由だと彼は言う。フィガロと交流が深まったことも、その理由の一つかもしれないとも。
あの人の冗談は際どい、と言うレノックスに、どんな冗談を言われたのかと賢者は問いかけた。彼曰く、ある夜に、ずっと探していたファウストが家を訪ねてきたそう。驚いて外に出てみると、家の外にファウストがたくさんいて、「メエメエ」と口を揃えて言っていた……。
なんてことはない、フィガロがレノックスの羊をファウストに変身させたのである。それに気づいたレノックスは、フィガロの診療所の扉を蹴破る勢いで文句を言いに行ったと言う。
カードストーリー
~【淡黄のひまわりに祈りを】ファウスト~
「夢の理由」
第1話
ファウストが最近部屋から全然出てきてくれない、とヒースクリフとシノから相談を受けた賢者。二人が言うには、訓練や授業もそうだが、食事もあまりとっていないらしい。食堂で心配そうに話す彼らのもとへ「きみたちはみんな、優しいなあ。」と突然現れたのはフィガロだった。何か知っているのか、と問う賢者に、フィガロは「いいや。けど理由なんて案外何気ないことかもしれないよ、と思って。例えば、食事が口に合わないとかさ。」と続ける。その言葉に反応したのはネロだ。例えばの話であっても、このままでは自分の料理の評判に関わると危惧したネロは、賢者にファウストを連れてきてほしいと頼む。了承する賢者を黙って見ていたフィガロは、「それじゃあ賢者様、俺と一緒にファウストを呼びに行こうか。」と提案するのであった。
第2話
ファウストの部屋の前で賢者が声をかけても、何の反応もない。留守かと言う賢者に、フィガロは「いや、部屋の中にはいるみたいだけど、困った子だね。」と言って否定する。
そして何の脈絡もなく、フィガロはこの場で賢者の診察を始めると言い出した。驚く賢者へ顔色が悪いと指摘するフィガロ。そのまま本当に診察を始めていくフィガロに、賢者はこのままではファウストの邪魔になるのではと伝えるものの、簡単にかわされてしまう。賢者は最近怖い夢をよく見ること、それで眠るのが怖いということを正直に話すと、フィガロ曰く、少し疲れているのかもしれないとのことだった。そしてフィガロは続ける。「──ねえ、余計な記憶を全部消してあげようか。」元いた世界の記憶を消してしまえば、寂しくなったり思い悩むこともないとフィガロは言う。賢者が慌てて弁明しようとすると、突然部屋のドアが開き、フィガロの頭に直撃した。ファウストがドアを開けたのである。「
ひとの部屋の前でうるさい。いつまで居座るつもりだ。」
「あはは、こうしたらきみが出てくるかなと思ってさ。」「けど、ドアをぶつけるのはひどくない?結構痛かったよ。」
「ふん。僕がドアを開けた先に、たまたまおまえの頭があっただけだろう。」
置いてきぼりになってしまった賢者に、フィガロは今のは冗談だと説明する。ファウストは騙されやすすぎないか、と心配するも、無事に賢者からの言伝を受け取る。これにて一件落着、「うまくいってよかったね、賢者様。」とフィガロは話しかけるが、賢者はすっかりフィガロを怖がってしまうのであった。
「えっ、賢者様。(中略)さっきのは冗談だって言ったよね。」
「……自業自得だろ。」
~【22人は運命をともに】ファウスト~
「帰るべき場所」
第1話
ファウストからブランケットを借りた賢者は、それを返すために持ち主を朝早くから探すものの、どこにも見当たらない。ネロとヒースが言うには、授業で使う道具を取りに行くために家に帰っているらしい。いなくなったのではなくてよかったと安堵する賢者へ、近くで話を聞いていたらしいフィガロが、「気になるなら、きみが迎えに行ってきたらいいんじゃない?」と提案する。急ぎの用ではないから、と断る賢者だが、フィガロは、もしかしたらこのまま帰ってこないかもしれないよと不安を煽るようなことを言う。レノックスがすかさずそれを否定すると、フィガロは「ごめんごめん、冗談だよ。」と軽く流し、「でも、賢者様たちが迎えにいったらきっとあの子は喜ぶんじゃないかな。」と言うのであった。師匠面がすさまじい。
~【柔らかな陽の中で】ファウスト~
「誕生日の過ごし方」
第1話
ファウストの部屋の扉越しに声をかけるレノックス。大事な用事がある、とレノックスが言うので扉を開けようとすると、扉の外から「レノ、俺に任せて。」とフィガロの声が。(絶対に出るのはやめておこう)と決意するファウストのことなどつゆ知らず、フィガロは呪文を唱えた。瞬間扉が消え、壁に穴が空いた状態に。呆然とするファウストへ、その穴からルチルとミチルが「お誕生日、おめでとうございます!」と祝いの言葉を述べるのであった。目の前で起こった出来事について行けず固まるファウストにフィガロが声をかける。「これは、一体なんのつもりだ……?」とファウストが問うと、フィガロは「南の魔法使いからのサプライズ誕生日祝いってとこかな。」と返す。「きみ、こうやって賑やかに過ごすの好きだろう?」
ルチルとミチルからプレゼントを受け取り、感謝を述べるファウストをよそに、フィガロが突然「この機会に、辛気臭いこの部屋を模様替えしちゃおうか!」と提案する。しかしそれを黙って見ているファウストではない。「ふざけるなよ……。ルチルとミチルからの祝いは受け取るが、勝手に僕の部屋のものに触るな。」「えー、ひどくない?フィガロ先生、差別はよくないと思うな。」
そんな二人のやりとりを見て不安になったのはミチルだ。もしかして、お二人は喧嘩しているのでしょうか?とレノックスに問うたが、レノックスは「そんなことはない。」と答え、ルチルもそれに同意していた。「あのお二人なりの交流の仕方だから、きっと大丈夫だ。」「ふふ、ファウストさんも、いつもより楽しそうに見えます。」
~【先生から良い子たちへ】フィガロ~
「頑張るきみに差し入れを」
第1話
フィガロが店で注文しているところにファウストが訪ねてくる。
『あれ、ファウスト?』
「フィガロか……。」
『一杯飲みにきたの?なら、このワインオススメだよ。』
「そうか。だが、悪いがいまは酒を飲む気分じゃないんだ。」
『あれ、帰っちゃうの。まだ用事が済んでいないんじゃない?』
「は?」
『いや、きみのことだから、若い魔法使いたちのために差し入れを買いに来たんじゃないかと思ってさ。』
「はあ……。わかっていたなら回りくどい質問をするな。」
『あはは、奇遇だよね。俺もみんなに差し入れをしようと思って、さっき飲み物を注文したんだ。』
『ここのジュース、新鮮な雪解けぶどうを使ってて、ホットドリンクにしても美味しいんだってさ。』
「なら、魔法で温めてから、渡してやればいい。疲れた身体には甘さと温かさがよく効くだろう。」「きっと、彼らは今も励んでいる。疲労が溜まっている頃だ。」
『そうそう。みんな頑張り屋さんでら困っている人を放っておけない優しい子たちばかりだからね。』『もうじき作業も終盤だし、飲み物片手にお喋りするような、ちょっとした休息とご褒美が、今のあの子たちには必要だ。』
第2話
『それにしても、さすがファウスト先生。生徒たちのことをよくわかっているね。』
「おまえのほうこそ。ちゃんとあの子たちのことを見ているんだな。」
『当然さ。俺だって南の魔法使いの先生役だし、若い魔法使いはこの世界の未来だから。』
「そうだな……。」
(この間の会話は明かされていない。恐らく2人で差し入れを選んで注文等をしている。)
フィガロの注文した品物がくる。
「……じゃあな。僕は行くよ。」
『ファウスト。このカップはきみに。』
「……は?」
『お礼だよ。きみがこの街に同行するって言ってくれて、ルチルたちも嬉しそうだったからさ。』
「…………。」
『数の心配なら大丈夫。これは自分用に買ってたやつだから、あの子たちの分は別にあるよ。』
「悪いが、このカップは受け取れない。」
『えっ、どうして?』
「僕は自分の用事のついでに来ただけだ。礼を言われるようなことは何もしていない。」「おまえの方が彼らに付きっきりだっただろう。だから、これはお前が飲むといい。」
『はは……まったく。相変わらず真面目だなあ。』
「本当のことを言っただけだ。」
『そうだね。きみらしいよ。』
『さて。それじゃあ、あの子たちのところに戻ろうか。』『俺とファウストからの差し入れを渡しに。』
親愛ストーリー
「迷子の大人」-フィガロ
6話
「……フィガロについて?何故、僕に聞くんだ。知らないよ。」
「フィガロは最悪の魔法使いだ。いい加減で、軽薄な、嘘つき。優しいふりして、人の心がわからない。」
「ふん……。ある意味、僕の理想だ。見習いたいくらいだよ。」
10話
中央の国の大市へ向かった南の魔法使い達。そこはどこもかしこも人で賑わっていた。フィガロは、慣れてないと人混みはつらいだろう、今日はこのくらいにして箒に乗って帰ろう。と提案するが、ルチルは せっかく来たのに、ミチルも楽しみにしていた…と溢す。それに対しフィガロは「じゃあ、ここで待ってて。休めそうな場所を探してくるよ。レノ、二人と賢者様をよろしく。」一人で人混みへと向かうフィガロ。「気をつけて」賢者はそう言わずにはいられなかった。北生まれの大魔法使い、怖いものなんて無いような、頼りがいのある背中を見つめながらフィガロの古い知り合い達の言葉が頭を過っていく。
オズ「世界を彷徨いながら、長い間、探し続けているのかも知れない。…足を降ろして留まれる枝を。留まり方を知らないまま。」
ファウスト「昔は信頼していた。……だけどあの時からいつも、どこかに行ってしまいそうな人だった。」
スノウ・ホワイト「掴み所のない子じゃ。寂しがり屋のくせにの。愛した場所が、いつ一瞬で押し流されて、消えてもいいようにしか、何かを愛せん男じゃ。立ち去ることばかり得意で、執着出来んのじゃ。」
フィガロにとっての留まり木は、もしかするとファウストなのかも知れない。愛に飢えながら愛に臆病なフィガロは寄り添うことに怯え、離れてしまう。一度壊れてしまった関係は、元には戻らないのだろうか
「絵画が誘う追憶」-ファウスト
8話
ファウストの過去について、賢者が話を聞いているとファウストを裏切ったアレクの話題になってしまう。幼馴染だった彼は自分を魔法使いだと知っても言いふらさず、"人間と魔法使いは協力すべきだ"と村の連中に言い回っていたと、その時代は自身が魔法使いだと隠す必要がなく、その時が最も幸福だったかも知れない。とそう言ったきりファウストは黙り込んでしまう。賢者は話題を変えようと、口を開いた。
「フィガロとも親しいですよね。彼とはどこで知り合ったんですか?」
その話題を出した直後、ファウストはじろりと賢者を睨み見た。
「別に親しくない。」
9話
「アレ……僕の幼馴染の軍を動かしている時、強い魔法使いがいると聞いて、協力者を求めたんだ。」
「僕はほとんど独学だったから、僕を指導する古い知識を持った人物も欲しかった。たまたまあの男が合致しただけだよ。」
『じゃあ、ファウストの方から、フィガロに会いに行ったんですか?』
「悪いか?」
「立派な方に見えたんだよ。 当時は伝説だったオズとも面識があると聞いていたし、フィガロ様は知識も豊富で教え方もうまかった。」
苛立った早口でファウストが告げる。ファウスト自身は気づいていなかったが、ファウストはファウストの事を「フィガロ様」と呼んでいた。自分で気づいていない。ということは師弟時代フィガロ様と呼び慕っていた事がわかる。
「僕も当初は尊敬していた。いい加減で、軽薄な、女好きと知ったのは、僕が火炙りになって、引きこもった後だ。」
それに対しフィガロは心配していた。と賢者は言うと
「心配なら、僕を探して、会いに来れば良かった。あいつはそうしなかった。それが答えだ。口が上手いだけだ。調子が良いんだよ。」
『フィガロは少し、面倒臭がりなところがあるから……。』
「あはは。アレクに燃やされた後の僕なんて、面倒臭さの塊だったろうしな。」
『じ、自嘲しないで。そうじゃなくて、どうすればいいかわからずに距離をおいてしまっただけなのかも知れませんよ。』
『ファウストが、アレクさんの絵にしたように。』
その言葉にファウストは口を曲げ、賢者と話す前よりも幾分気軽になった困惑をアレクの絵に向けた。
「星空の下で誓う事」-レノックス
2話
「うるさい。放っておいてくれ。」
『ファウスト様。今のはファウスト様が悪いですよ。』
「は?」
『いい加減なところはありますが、フィガロ様はファウスト様を気にかけてくださってるのですから。』
「ふん。頼んでないよ。」
『そんなミチルみたいなことを……。』
「あんな子供と一緒にするな!………。そ……、そんなに大人気なかったか……?」
『俺はそうは思いませんが、そう誤解する人もいるでしょうね。もったいないですよ。貴方は聡明な方なのに。』
「………。わかった。後でもう一度話し合おう。」
『ええ、ぜひ。ありがとうございます。』
一体フィガロと何の会話していたのか、ここでは明かされていない。
イベントストーリー
『欲望と祝祭のプレリュード〜西の国&東の国〜』
開催期間 2019/12/10~12/18
- あらすじ
さあ、欲望と混乱が渦巻く一夜限りのショーを楽しもう!
1話
奇妙な異変を鎮める方法を見つけたスノウとホワイトは、それを伝えるために各国の先生陣を呼び集めた。それは、賢者の魔法使いの21人で聖なる祝祭を執り行い、精霊を召喚するというものだった。しかし、この世界に来たばかりの賢者はその聖なる祝祭がどういったものなのか、想像もつかない。そんな賢者にシャイロックとフィガロが簡単に説明した。「ほら。引きこもりのファウストを無理矢理外に連れ出したら怒り狂うだろ?彼の機嫌を取るために、子猫を用意するような感じだ。」そう例えるフィガロに、「他にマシな例えは思いつかなかったのか。」と呆れた素振りを見せた。
『奇跡と祝祭のプレリュード』
開催期間 2020/1/7~1/16
- あらすじ
聖なる祝祭のために東と北の魔法使いたちが向かったのは曰く付きの村。そこで広げられる歪な奇跡……。
──初めて言われた。英雄になれるって。
8話
「レモラだ!鋭い牙を持ち、蛇のように胴が長い。フィガロの家で標本を見たことがある。」
『月夜の城のショコラトリー』
開催期間 2020/2/13〜2/21
- あらすじ
さあ、たっぷりと召し上がれ?
10話
「ほら、食べてごらん。」
フィガロはチョコレートを差し出す(分かりやすく言えばあーん)ようなカードスチル(SR【食べてからのお楽しみ】フィガロ)でファウストに声を掛ける。
「…なんだ、これ」
「チョコレートだよ。甘いか、苦いかは、食べて試してみて。」
「いらないよ。向こうに行け。」
そのやり取りをみてミチルはファウストに疑問をぶつける。
「どうして、フィガロ先生に冷たくするんですか?」
「…………。」ファウストは気まずそうに押し黙った。すると代わりにシノがミチルの質問に答える。
「ファウストはいつも冷たいぞ。たまにだけ優しい。」
「うるさい」とファウスト。
「昔、俺によく似た人が、ファウストによく似た人に、ひどいことをしたんだよ。」 「そんなつもりはなかったけれど、失望させて、傷つけちゃったんだ。」
「……………。」フィガロの言葉にファウストは悲しげな表情でそれを聞いていた。
「そうなんですか……。……でも、だからって、フィガロ先生のこと嫌うことないのに。」とミチル。
「……嫌ってないよ。」
「嘘お。」ファウストの言葉にフィガロは笑って誤魔化した。
その表情にファウストは怒りの表情で訂正する。
「……ああ、嘘だよ。やっぱり大嫌いだ。」
それを言い放つとファウストは、フィガロの目の前を後にしようとする。
「ええ!?待ってよ!」
やり取りをみたシノは、ファウストに「大人げないぞ。チョコくらい貰っておけよ。」と持ち掛ける。
大切な生徒の言葉を無碍には出来ない。とファウストはその提案を受け入れた。
「当ててみて。どんな味だと思う?」
「おまえがよこすものは、昔から、どうせ苦いよ。」
『青春と花嵐のノスタルジー』
開催期間 2020/4/3〜4/11
- あらすじ
進学校、芸術校、不良校の3校を合併し無理やり創立させた「私立フォルモーント学園」に入学したあなた。
めちゃくちゃな学園で個性豊かな生徒たちとハッピーな青春を始めませんか?
6話
図書館にこもってしまったファウストを呼び出そうとするアーサー、ルチル、ミスラ、賢者であったが、何の反応も示してくれない。そんな時、アーサーは保険医であるフィガロを呼ぼうと提案する。「社交的で、各校の情勢にもお詳しい方です。ファウスト先輩とは面識があるから、何かあったら呼ぶようにと、以前先生に……。」そこまで言った途端、今まで何の反応もなかったファウストが「よせ。」と扉越しに告げる。「あの男には、僕の居場所を知らせるな。」
一体何故過去にフィガロと面識があったのか?居場所を知られたくないほどの何かがあったのか?聞きたいことは山ほどあるが、このイベントではこれ以上言及はされない。
『雨宿りのカエルのエチュード〜南の国&北の国〜』
開催期間 2020/6/18〜6/26
- あらすじ
今夜、ようやく長い雨は終わる。
4話
ミスラの転移魔法で任務地へと向かった南&北の魔法使い達。
到着早々ブラッドリーとミチルは一足先を進んでいた。ルチル兄弟を守ると約束してしまったミスラは信用出来ない、とルチルを引っ張って二人の後を追いかける。
それを追う2人を見つめながらレノックスは心配そうに「大丈夫でしょうか……」と溢す。それに対しフィガロは『平気だよ。ミスラは魔力を失いたくないんだ。完璧にあの兄弟を守るさ。』
『オズに次ぐ魔力の持ち主が、あの子たちの守護者をやっているんだ、俺たちもお役御免だね。』
フィガロの突き放したのか、自虐なのか測りかねる発言に賢者は驚く。しかしフィガロは気軽な笑顔を浮かべレノックスの背を叩いて歩き出した。
『気楽に行こうよ。』
5話
「……フィガロ様は、諦めが早いですね。」
レノックスの言葉にフィガロは苛立った様に答える。
『諦め?何を?何も諦めてなんか無いよ。切り替えが早いって言ってくれる?』
「なら、切り替えが。」
『執着したって甲斐がないよ。全部、雨粒のようなものさ。留まらずに、形を変えて、どこかに消える。』
『束の間、手のひらに触れれば、愛着も湧くし、感慨深くもなるけど、その時だけの話だ。ただ、それだけさ。』
レノックスは苛立った皮肉げな笑みにも苦笑にも見えるように笑った。
「俺は執念深いたちなので。」
『ああ、そうだったね。』
「あなたが羨ましいです。」
その言葉にフィガロは不愉快を剥き出しにした。しかししつこい勧誘を煙たがるような気軽くもあった。それを見たレノックスは肩を竦めて息を吐き出す。
「心配なので様子を見てきます。俺の出る幕はないかもしれませんが二人とも張り切っていたので。楽しい思い出にしてやりたいです」
『そうだね』
フィガロのあっさりとした承諾にレノックスも応じ何事もなかった事のような振る舞いに賢者は困惑した。レノックスに付いていきながらあれはケンカなんですか?と質問をかけた。
「ケンカなんてしませんよ。フィガロ先生は偉大な魔法使いですし、俺は一介の平凡な魔法使いですから……。」
「……………フィガロ先生は、諦めが早いところがあって………。あ………切り替えか。」
「手を離されそうになる前に、手を離してしまうんです。ファウスト様の時も、多分そうです。」
「戦線を離脱したきっかけの話です。弟子にして、可愛がって、志を叶えてやろうと思っていたら……。」
「ファウスト様がアレクアレクでアレク様と革命に夢中で、なんだか興が冷めてしまったと……。」
それに賢者はファウストは知っているのか?と問う
「知りませんよ。俺も再会して、初めて聞きました。なんだそれ、と最初は腹が立ちましたが………。」
「フィガロ様を知っていくうちに、不器用な冗談だったんだと思いました。」
「ですが、もっと知っていくうちに、隠された本音の欠片なのかもしれないと思うようにもなりました。」
「真偽はわかりません。……あんな可愛がっていた二人のことも雨粒程度だなんて。」
「虚勢であれ、本心であれ、長く生きすぎた魔法使いが見る世界はなんだか、音のない砂絵ようですよ。」
「甲斐がない、か………。生き甲斐ばっかりは仕様がないな。失えば、ずっと、置いてけぼりですから」
『哀愁のひまわりのエチュード〜東の国&南の国〜』
開催期間 2020/7/23〜7/31
- あらすじ
それは嘆き悲しみ、人間を呪い、呪詛に飲み込まれた悲劇の魔女。ひまわり畑の人食い魔女”ビアンカ”の伝説と、置き去りにしてしまった過去が眠る場所だった
4話
ランズベルグ領で問題になっている人食い魔女ビアンカの噂。その正体は、かつてレノックス達と共に戦った同志であった。
彼女は家族思いの優しい魔女だったが、人間から受けた仕打ちを許せずに憎み、呪い、自らの呪詛に飲み込まれてしまったのである。その話を聞いたシノがそんなことがあるのかとファウストに尋ねたが、答えたのはフィガロだった。
東と南の若い魔法使い達に簡単に説明を終えた彼は、自分を失って呪詛に飲み込まれることに「まあ、そのへんは良かれ悪しかれだけど。」と付け足す。「自分を失った方が楽な時もある。絶望の中でも、自分を律せることが、幸福とは限らないよ。」そう言って彼はファウストを盗み見るのであった。
5話
東と南の魔法使いが、共にランズベルグ領の異変に取りかかることが決まったその日の晩。
水を飲みに来たファウストは、キッチンでネロと遭遇する。初めて顔合わせした時よりも少しずつネロとの距離が縮まっていくファウスト。
互いに突っ込んだ話は今まであまりなかった二人だが、ビアンカと自身の関係についてファウストは「古い知り合いだ。」と話す。何かあった時は子供たちを頼みたいこと。もし自分が呪いに取り込まれた時は、子供たちも連れて逃げてほしいということも。「フィガロが僕を石にするはずだ。」
ネロと別れたファウストを部屋の前で待っていたのはフィガロだった。おまえと話す気はないと突き放すファウストだったが、フィガロは魔法でファウストの部屋の扉を消してしまう。慌てるファウストをよそに、フィガロは「頼ってもいいんだよ。きみにはつらい案件だろう。」と語りかける。
ファウストは「僕は記憶力がいいんでね。昔、おまえを頼った結果、どうなったのか覚えてるんだよ。」と返すものの、「見捨てたりしないよ。」という端的で真剣なフィガロの一言に押し黙ってしまう。
「きみには幸福と勝利が約束されているんだと思ったんだ。だったら、俺は必要ないだろうって。」「きみがあんな目に遭うと知ってたら、決して、離れたりしなかった。信じて、本当だよ。」
しかしそんなフィガロの思いも虚しく、自分にとっては今が最高に幸せなんだと答えるファウスト。無理して悪どく振る舞うこともない、「きみは清純派だ。」とフィガロは反論するが、ファウストはまるで聞く耳を持たない。
「じゃあ、俺に向かって、唾のひとつでも吐いてみなよ。出来っこないんだから。」
「勝手に決めつけるな!待ってろ、今……。」
「…………。」
「…………。」
「ほらあ、出来ないじゃん……。」
呆れたようにフィガロはそう言うと、扉を返せと怒鳴るファウストに向かって、「頼ってよ。もうきみの期待は裏切らない。約束したっていいよ。」と告げた。彼ら魔法使いにとって、"約束"というものが、どれだけ重要なのものかを知った上で。
しかしそれを聞いたファウストは、暫しの沈黙の後に「そういうところが信用できない。」と返す。「…………。……今の台詞、結構重かったと思うけどな……。」とこぼすフィガロを横目にファウストは続ける。
「あなたは今、南の魔法使いで、僕は今、東の魔法使いだ。」「あなたと一緒に生きるのは、僕じゃないし、僕と一緒に生きるのはあなたじゃないんだよ。」
「…………。」
「長寿の運命に悩んでいた時に、一緒に生きていこうと言ってくれて、嬉しかったよ。」「おまえが姿を消す日まではな。どうせ、すぐ飽きるくせに干渉するな。扉を返せ。」
「……わかったよ。おやすみ、ファウスト。」
8話
翌日行われる浄化の儀式について作戦会議をするフィガロとファウスト。「手っ取り早く確実に済ませるなら、俺ときみでやった方がいい」と提案するフィガロに、危険は伴うものの、若い魔法使い達にとって呪いを学ぶいい機会になるとファウストは答える。
明日の成功を祈る為、ファウストのグラスにフィガロが酒をつごうとするのを、ファウストは制止する。僕がつぐよ、と言うファウストに「フィガロ様に酌をさせたら悪いって?」とフィガロは返す。「変なところ、真面目なままだなあ。きみらしいけどね。」
以前、ファウストの部屋の前で起こった出来事をファウストが謝ると、フィガロも「いいのに。俺はいつも言い過ぎてる。」と反省の意を述べた。ファウストはそれを聞くと「言わな過ぎる時もある。」と突っ込む。「あなたがわからないよ、フィガロ。本気なのか、ふざけてるのか……。」
「いつだって本気だよ。」とフィガロは答える。だけど願いは叶わないから、ふざけていたことにしているんだとも。「傷つきたくないからさ。きみの元から立ち去った理由も同じだ。」
ファウストが「……僕の何が、あなたを傷つけたというんだ。心から尊敬し敬っていた。」と問うと、フィガロは静かに語り始める。長い間生きて、様々な経験をして、奪い、与え、優しくして、ひどいこともして…。そうやって漂うように生きたものの、煮え切らないまま過ごしていた日々の中で、フィガロは世界を変えようとする志の若い魔法使いに出会ったのだ。
「嬉しかったよ。この為に生きてきたんだと思った。俺の知るすべてを彼に残そうとした。」「そうして、一緒に世界を変えて、一緒に世界を見守っていくんだと。」「人と魔法使いが共に生きる世界……。よくわからないけど、なんか悪い響きじゃなかったし。」
しかし彼は理解する。アレクが死んでも、ファウストは死ぬまでアレクを忘れないことに。「俺は結局、ひとりぼっちだ。そんなのやってらんないよ。」
今はそう思っていないけれど、友人を悼むのは当然だと主張するファウストに対して、フィガロはあんな目に遭わせたのにまだ友人と言っているのか、とあきれた笑いをする。「きみには分からないよ。人生の深みを何も知らないんだから。」「なにが四百年だ。英雄をやって、直角に曲がって、呪い屋をやっているだけじゃないか。」「俺くらい、紆余曲折してみなよ。俺の人生を線で書いたら、塗りつぶしたみたいに真っ黒になる。」 「ぐちゃぐちゃの黒い線が、真っ直ぐに伸びる可能性があった。それがきみだったんだ。」「うまくいけば、俺ときみで中央の国とアーサーを見守っていく幸せな世界があったのに……。」
はじめて告白されたフィガロの思いに戸惑うファウスト。「……意味がわからないよ……。」と言うファウストにフィガロは「一言で言うなら、未練だよ。」と続ける。「呪いにもならない。笑えるだろ?」そう言ってフィガロは乾いた笑いを浮かべるが、ファウストはすっかり黙りこくってしまう。「はは……。きみは笑わないよね。だから俺の死期のことも話したんだ。」「頑張ってね、ファウスト先生。」
10話
無事に儀式を終え、魔法舎の塔から魔法舎に戻る途中で、ファウストが東の魔法使いと賢者を呼び止める。居住空間に呪いを持ち込まない為の浄化の儀式について教えると言う。それを聞いていたルチルが、南の魔法使いも一緒に聞いてもいいかと尋ねると、ファウストは眼差しだけで、南の国の先生であるフィガロに確認する。それを見たフィガロは笑い、頷くのであった。
ちなみに余談だが、中央エチュードのSRファウスト「かつて抱いた希望」と、東エチュードのSRフィガロのスキル名「いつか出会った希望」はどことなく対になっている……。
『1st Anniversary 君に花を、空に魔法を』
開催期間 2020/11/20〜11/30
- あらすじ
五カ国和平会議の式典に参加することになった賢者の魔法使いたち。
そんな時、世界中で奇妙な異変が起きる──。
3話
病の街に現れたリヴァイアサン。それを使役していた美少女からオズの気配を感じ取ったフィガロは、魔法舎へ戻ると、あれはお前ではないのかとオズを問いただしていた。剣呑な空気の中、フィガロを呼ぶ声が響く。ファウストだった。やあ、と何事もなかったかのように挨拶をするフィガロを無視して、ファウストは傍らに眠っているリケとミチルを不思議に思う。「あなた(オズ)やフィガロが、ルチルやネロなら、不思議のない微笑ましい光景なんだが……。」と話すファウストに、フィガロは、自分は心優しいお医者さんでオズは子育て経験者なのだから「十分、微笑ましいよ。」と返す。今までならば信用できない、などと言っていたかもしれないが、ファウストは意外にもあっけなく「信じるからな。」と発言した。「子供に変な魔法をかけるなよ。」と釘を刺すファウストであったが、リケとミチルが眠っていたのは、オズと二人で話をしたいフィガロの意を察したオズによるものであったことは知る由もない。
この後、それぞれの国で起きた事件について、オズ、フィガロ、ファウスト、そしてシャイロックの4人で話し合いとなる。しかし、ファウストが呼んだのはフィガロ一人であり、リケやミチルのことも直前まで気づいていなかった。ファウストが描いたバジリスクの絵も、その確認も、雨の街での事件の報告も、はじめからフィガロに知恵を借りるつもりでここにきたのではないかと推測できる。
14話
リヴァイアサンを倒す為に奮闘するフィガロとミスラ。フィガロは、ミスラにも引けを取らない実力でリヴァイアサンを追い詰めるが、その場に居たルチルに「ミスラさんと同じくらい強いんですね。」と尊敬の眼差しを向けられてしまう。フィガロは南の国では32歳のお医者魔法使いで通っているため、それらしい言い訳を考えていると、俺の方が格上だとミスラが割って入ってきた。そして以前フィガロに言われた言葉を復唱する。「道楽なんでしょう?あなたの遊びにルチルもミチルも付き合ってるわけだ。」「こんな時にも。」
ルチルになんのことかと問われ言い淀んでしまうフィガロ。しかし、ルチルはそんなフィガロに、私たちはいつでもフィガロ先生の遊びに付き合うと言いきった。先生は私たちの恩人であり、私たちは先生が大好きなのだからと。
その一部始終を見ていたスノウが「何が道楽じゃ、戯け者め。」と口を開く。「神のまねごとが遊びか、凡庸のまねごとが遊びか。」「もっと、切なるものじゃろうが。」
20話
主犯に捉えられた賢者だが、その場所の特殊な環境を利用して、バラバラになっている魔法使いたちの連絡係となる。カインが重症な為、フィガロにグランヴェル城に戻ってきてほしいというクロエの頼みを伝えると、フィガロはすぐに向かうと言い、賢者に新たな言伝を頼む。それは、リヴァイアサンを封じる為の道具と材料を揃えることだった。足りない材料もあるが、「俺の弟子に伝えてくれたら、何が足りないかわかるはずだ。」「俺が戻るまでに集めといてって伝えておいて。」とフィガロは言う。
その後、賢者は迷うことなくファウストへこれを伝えた。
23話
足りない材料であった宝剣カレトヴルッフを得たオズとアーサーが広間に戻ると、タイミング良くミスラの空間の扉が現れた。ミスラへ儀式に必要な道具を渡すと、フィガロとルチルが怪我人の治療のためにこちら側へとやってくる。それでは向こう側の戦力が減ってしまうからと、空間の扉に向かうアーサーを引き止めたのはフィガロだった。オズがぱっとできないことを、手早くやってのけるため、アーサーにハグをする。
そうしてアーサーとミスラを見送り、カインのもとに行こうとするフィガロを、今度はファウストが止めた。「何?君もハグが必要?」と聞くフィガロにファウストは即座に「殺すぞ。」と返す。そしてファウストは、賢者の居場所を見つけたので、今から乗り込むと彼に告げる。「さすがだ。付き合ってあげたいところだけど、急患が待ってる。」「ケンカの売り方はわかる?」「おまえに散々教わったからな。」
賢者のもとに行くため、シノとヒースクリフを頼みたいというファウストの要望を、フィガロは了承する。「カインの後に必ず診に行こう。きみも背負いすぎず頑張りなさい。」そして去り際に、フィガロは満身創痍なレノックスの口の中へシュガーを放り込むと、「オズとファウストを頼むよ。」と後を託していった。
26話
事件が片付き、中庭にいるシノとヒースクリフのもとへやってきたファウスト。重症ながらもいつも通りなシノの姿に、ファウストとネロは安堵して惜しみない称賛を与える。それを嬉しそうにヒースに伝えるシノへ、フィガロはしばらく安静にね、と釘を刺しつつ、他に怪我した魔法使いがいないか呼びかけていた。そんなフィガロに、ファウストは「人の治療ばかりして、おまえに怪我はないのか?」と尋ねる。今日はミスラがたくさん活躍してくれたから大丈夫、とフィガロが答えると、ファウストは「そうか。」と返した。
「子供たちの怪我を治してくれてありがとう。」「どういたしまして。」そう交わす二人の顔は穏やかに微笑んでいた。
・・・余談だが、このやり取りでフィガファウの行末を心配していた賢者達がフィガファウの将来は明るい。大丈夫だ。と安心した事によりサジェストが フィガファウ 大丈夫になったことも有名である。
『誇り高き狩人のバラッド〜東の国&南の国〜』
開催期間 2020/12/7〜12/15
- あらすじ
──約束はしない。だが、オレは必ずおまえのもとに帰ってくる。
1話
談話室にてルチルがミチルに教えているところを、訓練終わりの東の魔法使いたちが通りかかる。わかりやすいルチルの教え方には、同じように通りかかったファウストやネロ、フィガロやレノックスも微笑ましそうにそれを見ていた。
「みんなとっても勉強熱心だね。先生として俺たちも鼻が高いよ。ねえ、ファウスト。」「……まあ、そうだな。たまに熱心すぎて困ることも多いが。」
4話
討伐の依頼を了承した東と南の魔法使いたち。フィガロが若い魔法使いを自然にその場から立ち去らせると、年寄りの魔法使いを集めて、討伐の対象であるブデラグロッサについて調べものを始めた。怪物ブデラグロッサの血なまぐさい情報や討伐地の厳しさに、ファウストが「……フィガロ、本当にいいのか。」と声をかける。
ルチルやミチルには今回の討伐は厳しいかもしれない、と心配するファウスト。しかしフィガロは「そろそろ二人にも多少の危険を経験してもらった方がいいと思ってさ。」と軽くそれを受け流すと、「ファウストこそ、人の心配ばかりして大丈夫?」と今度は反対に聞き返す。「シノは慣れているかもしれないけど、今回は賢者様やヒースクリフも一緒なんだよ。」それに対しファウストは「言われるまでもない。」と目を閉じて答えた。
6話
ジュラの森で、いよいよ怪物ブデラグロッサと対峙しようという場面。東の魔法使いたちが闘志に燃える中、ファウストは少し黙った後、南の魔法使いたちにここで待っているよう指示する。自分たちも手伝いができる、と下がらないミチルだが、だからこそ、いざと言う時のために火を炊いておいてほしいとファウストは言う。その真意を汲んだのか、すぐさまフィガロが火を焚くことの重要性をミチルに説くのであった。
『零れた夢のステラート』
開催期間 2021/7/7〜7/15
- あらすじ
──今、自分が願うとしたら、どんな願いをかけるだろうか。
1話
ファウストの部屋から火の粉のようなものが漏れている事に気がついた賢者は、彼の身を案じて部屋を訪ねる。
うたた寝をしていただけで何事もなく安心するが、夢が部屋の外に漏れていたということは結界が働いていなかったということである。媒介に少し綻びがあり、正常に機能していなかったようだ。近いうちに媒介の調達に行かなければ…と考えていると、そこにミチルが来訪してくる。
「フィガロ先生からお薬を預かってきたんです。夕食の時に、ファウストさんの体調が悪そうに見えたからって。」
ファウストは手渡された紙袋の中を覗き込むと、面白くなさそうな顔つきになる。
部屋を出た後に、ファウストについて話すミチルと賢者。
「フィガロ先生とファウストさんも、仲良くしてくれるといいんですけど……。」「フィガロ先生、話しかけては怒らせちゃっているみたいなので。」
一方ファウストは紙袋の中身を見て、難しい顔をしていた。
「くそ、あいつめ……。神眼樹の香木なんて、媒介として文句のつけようがないじゃないか。」「しかも、ご丁寧にシュガーまでつけてきて……。」
次の日、昨日の礼に。とファウストに中央の都に誘われたミチルと賢者。
賢者はフィガロも呼ばなくてよかったのか。と問う。
「……一応、誘いはしたが、自分は遠慮しておくから、ミチルたちと楽しんで来いと。」
何か用事があったのか、と言う賢者に
「さあ。単純に僕みたいな呪い屋と出かけるのが嫌だっただけかもしれないな。」
と冷たい声で答えるファウスト。気に触る事を言ってしまったと思い慌てて謝ると、自分も変な言い方をして悪かったと謝られる。
8話
シノがミチルとファウストはいつ仲良くなったのか。と聞くと、ネロもデリケートな事だと言いながらも便乗してファウストに尋ねる。
「……いつということもないよ。彼は、いい加減な先生に似ず、誠実で親切だ仲良くなる機会はいくらでもあるさ。」
そういうと、周りから温かな笑顔を送られるファウスト。「なんだその生ぬるい笑顔は……。」苦笑しつつも穏やかな表情を見せた。
10話
一連の出来事が終わり、日が落ちる頃。魔法舎へ戻ってきたファウスト達は中庭で魔法舎の皆と再開する。魔法使いたちが笑いあって話をする中で、ファウストがフィガロに話しかけているのが見える。
「……この間は、ありがとう。」
何のこと?と問うフィガロ。
「ミチルが届けてくれた媒介のことだ。中身を見た時は、おまえに見透かされているようで悔しかったが……。」「この件に関して、僕は感謝すべきだった。ありがとう。改めて礼を言う。」
『真面目だな。俺はきみのそういうところを気に入ってるけどね。』
『それで、今夜は俺と飲みたくなった?』
「どうして、すぐに茶化すんだ。もういい。この話はやめだ。なかったことにしよう。」
『ええ?冗談だよ、ファウスト。ほら、ちゃんと話を聞くからさ。』
『花根付く診察所のラプソディ~南の国&東の国〜』
開催期間 2021/10/3〜10/11
- あらすじ
──手をこまねいて大樹を枯らすくらいなら、俺は病んだ枝を折るよ。
1話
図書室で賢者の書を読んでいると、同じく場にいたファウストにフィガロが声をかけた。
妙な緊張感の中、ハラハラしながらその様子を見守る賢者。
『やぁ、ファウストじゃないか』『こんなに大量に本を積み上げて、何か調べ物?相変わらず勉強熱心だね。』
「おまえには関係ない。」
『まあまあ。俺も授業で使えそうな資料を探しに来たところなんだ。』そう言うとテストを作っていたらしいファウストの手元を覗き込む。『なるほど。難しず、易しすぎず、丁寧でわかりやすいね。』頼んでもいないのに勝手に感想を述べるフィガロ。「おい、いい加減に……。」制止しようとするのにも構わずアドバイスを伝える。すると、素直に受け取って質問をするファウスト。
普段より落ち着いた口調で話すフィガロと自然に耳を傾けるファウスト、和やかになりつつあるムードに賢者は密かに胸を撫で下ろしたのだった。
3話
若先生、もといクラークという人物は、時々フィガロの代わりに診療所に来て診察をしてくれるという。雲の街の患者から頼りにされていて、若いのに腕がいいと評判らしい。
その話を聞いたミチルは「さすがフィガロ先生のお弟子さんですね!」と言い放つ。
「……弟子?」
ファウストはフィガロの元弟子である。”弟子”という単語に反応したのか、疑問に感じたのか、そう呟いた。
その人も魔法使いなのか?とシノが聞く。
『いや、人間だよ。医者になりたがってたから、俺が色々手ほどきしたってだけさ。』
オズによると、フィガロが弟子をとったのは後にも先にもファウストひとりだけだという。このクラークという人物は手助けをしただけでフィガロの中では弟子と認識していないのか、オズが知らないだけなのか、詳細は明かされていない。
4話
「おまえ、もうこの異変の原因が何かわかってるんじゃないのか?」
『恐らくだけど、この地震の原因は酸の沼だ。』
ファウストにはフィガロが原因に気づいていることがお見通しだったらしい……。特別気づいたかのような発言や行動はしていないのにファウストだけに分かったのは、自身の知識からなのか、フィガロの人柄から勘づいたのか…
「さっき感じた呪詛の気配はこれか……。」
「ファウスト様。気づいていたんですか?」
「なんとなく不穏さを感じていた程度だ。この男のように、何もかも知っていたわけじゃない。」
ファウストはフィガロをじろりと見る。(SR【絡みつく囁き】ファウスト カードスチル)
「そこまでわかっているなら、解決の手段もあるんだろうな。」
『そうだね……。』
5話
以下、フィガロとレノックスの会話。
『……納得できないものかなあ。やっぱり南の若い魔法使いは、土地に執着があるんだね。』
「今はあなたも南の魔法使いでしょう。」「俺もミチルと同意見です。」
『何、レノまで反対するの?』
「やれるだけやってから諦めたいんです。あなたには無駄なことのように映るかもしれませんが。」
『時間があるなら、無駄や手間でも愛せるさ。今はそうじゃない。』『多少の犠牲はつきものだ。手をこまねいて、大樹を枯らすくらいなら、俺は病んだ枝を折るよ。』
「枝にも痛みはあります。その枝を拠り所にして、羽を休めている小鳥たちもいるでしょう。」
「こういうことを繰り返しているから、失い慣れてしまうんじゃないですか。俺はあなたのようには割り切れません。」
『おまえも結構言うね。』
この会話の後、ミチルの様子を見に行くといった賢者にネロがついて行き、ファウストはこの空気の悪い場に取り残されてしまう。
8話
『俺は長生きだし、正直なところ、花があったりなかったりで、寂しがることなんてない。』『手放すのが惜しいものも少ない。でも、こうして誰かが代わりに、俺の何かを惜しんでくれることは……。』『少しだけ嬉しいかな。』
9話
(貴重な共同作業シーン2)
『俺が呪物の周辺の邪気を払う。浄化はそっちのプロに任せよう。』
「何がプロだ。」
『信頼してるよ。』
『石になったあと、こんなにも、執着が残っているなんてね。おまえが少し羨ましいよ。』『何かを想って、惜しんで、諦め悪く大声を出せるようなものに、俺はこの先出会えるのかな。』
「何をぼやいてる。仕上げだ。そっちの役目を果たせ。」『わかっているさ。』
「さっきの魔法、フィガロ先生がやったんですか?」「何だか、とてつもないものを見た気がしたんですけど……。」
『まさか!ファウストに、一時的に力を貸してもらったんだよ。そうしないと、呪物の酸の沼を同時に封じることができなかったからさ。』
「………。」「そう……だな……。」
10話
ネロが空気が悪い時にファウストだけ置いていって悪かったと謝る。(5話)
「まったく……。急に取り残されたこっちの身にもなれ。」
『誰の身になれって?』
話を聞きつけたフィガロが2人の背後に立っていた。驚いたネロは声を漏らし、ファウストは「急に背後に立つな。」と戒めた。
「ありがとうございます。フィガロ様と……皆の大事な場所を守るために力を貸してくださって。」
「意外でした。どちらかといえば、ファウスト様も、フィガロ様寄りのお考えだろうと思ったので。」
レノックスはファウストに感謝を述べる。
「たしかに、僕も自分の住まいなら、媒介にして収める方法を選んだだろうな。」「だが、あの場では、誰の言い分も少しずつ理解できた。部外者は口を挟めなかったさ。」
『2nd Anniversary 繋いだ絆は魔法のように』
開催期間2021/11/19〜11/30
- あらすじ
ボルダ島の新城主から届いたパーティの招待。その日、有名な天体現象"ヴィネイター流星群"が見られるかも知れない。長い長いときを生きる魔法使いたち。変わりゆく世界と変わらない景色。降り注ぐ星の雨を一緒に眺めよう。
7話
フィガロがオズに「どうしてアーサーを手放したのか」と問いかけた時、オズに「おまえは?」「ファウストはお前の弟子だろう。何故、破門にした。逐電されたのか」と問われたフィガロ。
「……おまえは人生において、関わりを持った者の数が少なすぎる。だから、わからないかもしれないだろうが……。」「こういうことは、よくあることだ。絡んだつもりの絆はほどけて、通うはずの道もいつしか閉ざされている。」「稀な出会い、殊な繋がりに見えていたものも、夢幻の儚いものだった。多くの人間に出会っていればよくあることさ。」
(中略)
「おまえが弟子を取ったのは、後にも先にもひとりだが、よくあることか」
10話
ファウストに処刑の時の火傷の跡が残っていることは嫌だ、と感じたレノックスは、その心情をフィガロに吐露する。「忘れてしまえば良いことに限って、忘れてしまうのも怖いものさ。」というフィガロ。
「……俺も、あの流星群の夜が忘れられない」
「星降る夜のたびに思い出すよ」
この「流星群の夜」という言葉を覚えていて欲しい。
22話
オズとミスラが喧嘩(と言う名の殺し合い)を始めてしまう。ファウストがそれを止めに行こうとするが、フィガロがそれを『きみには何もできない。』と言い放つ。
『ああ、いや、俺にもできないけど。まあ、何ていうか……。』と、誤魔化すように言うフィガロ。レノックスがファウストと話したがっていたことを伝え、ミチルとリケの居場所を問うて立ち去ろうとするフィガロを、
「待ってくれ。」
と、ファウストが呼び止める。
『…………。』『今……。』『俺を呼び止めた?』
「……。」
『呼び止めたよね?きみが?俺を?違う?俺でいいんだよね?』
「………。……用があるなら……。」
『ないよ、ないない。何か話でもあるってこと?どこか店でも入ろうか?』『あ、待ってた方がいいよね。待ってくれって言われただけだもんね。いいよ、待ってる。』
「…………。」「話がある……。」
『やっぱり、そうだと思った!!』
「どうして、茶化すんだ!?」
『茶化してないよ!きみは何か悩みを抱えてて、俺に相談したいと思ってるんだろ?』『俺にとっては、いいところを見せるチャンスだ。信頼と尊敬を取り戻せるかもしれない。』『だから早く相談して欲しい。ある程度の疑問には俺の経験と教養で答えられるから。』『そう思ってるけど、きみの気分を害さないように、慎重に振る舞ってるところだよ。』『それで何?話を聞こうか。』
「…………。」
『ごめん……。一気に話しちゃって……。気が逸っちゃってさ……。』
「…………。」
弟子に呼び止められたということだけでのテンションの上がりっぷりが恐ろしい。若干引き気味のファウスト(とプレイヤー)。
ファウストが「前に修行で海に行ったことがあっただろう」と言うと、同じことを思い出していた、というフィガロ。
「……なんで、そんな、いい加減な嘘をつくんだ?」
『…………。君を喜ばせたくて……。』
「昔からそうだったか?昔はもっと、威厳や貫禄があって、誠実で厳しかっただろう」
『威厳や貫禄や誠実さがあったって、猫の方がたくさん、かわいがってもらえるじゃないか』
「猫みたいに、かわいがってほしかったのか?」
『死ぬ前に一度くらいはね。』
「…………。」
『別にきみの前で、無理をしていたわけじゃないよ。これは新しい遊びなんだ。きみといた時は、きみに格好つけるのが楽しかった。きみに尊敬されて、嬉しかったから。』
修行の話に戻る二人。昔一度、修行を中断し、改めて再開しようとなったことがあったという。
その時のファウストの顔は申し訳無さそうで悔しそうだった、真面目というか負けん気が強いと思っていた。とフィガロは語る。
「…………。……400年前、あなたが僕の元から立ち去った時。」「どの程度まで、僕は修行を終えていた?」
『…………。簡単に死なない程度には、教え込んだつもりだけど……。』
「僕にはまだ、伸び代はあるか?」「正直に言ってくれ。遠慮はいらない。」
「……生徒たちを守りたいんだ。」
「……僕を信じてついてくる人を、もう、失いたくない……。」「……呪いでも、禁忌の術でも、どんなことをしてもいい……。強くなりたい。」
『きみ……。』『そう言う質問、まだ、ちゃんと、俺にしてくれるんだね。』
「……あなたが一番、僕のことを知っていると思ったんだ。……迷惑だろうとは思ったが……。」
『迷惑なんかじゃない。……嬉しかったよ。』『俺のことを、きみがもう一度、頼ってくれて嬉しい。』
「……嬉しい?」「じゃあ、どうして、あの時、僕を置いて行ったんだ」
『……。』
「責めたりしてない。あなたのことを知りたいんだ。……教えてくれないか」「僕は何故、見限られた?」
「……すまない。おこがましいことを聞いた。忘れてくれ。」
『ファウスト!』
フィガロの言葉を聞かずに立ち去るファウスト。一人になったフィガロは、あることに気づく。
『そうか。俺が捨てられたような気分になってたけど……。』『あの子にとっては、俺に突然、破門されているんだな。』
フィガファウの解像度を1話で一気に上げたこのストーリー。この後、互いが互いに不器用ながらも歩み寄ろうとしている姿、フィガロのしていた誤解が少し氷解したことなどから、Twitterのサジェスト欄が1周年イベントの時以来の「フィガファウ 大丈夫」になったことも有名である。
25話
ヴィネイター流星群当日。
『俺には忘れられない光景だよ。あの子の、きみたちの背の向こうに、流れ星が見えた』
『だから、世界が変わる予感がしたんだよ』
革命時代のファウスト、フィガロ、レノックスの姿が回想にて描かれる。
吉凶どちらとも言われる流星群。ファウストがフィガロに初めて会った時も、ヴィネイター流星群の夜だったのだ。
「開門!開門願う!私はファウスト・ラウィーニア!」「弱き者たちの犠牲をなくすため、乱れた世を立て直すべく旗を掲げたアレク・グランウェルの同胞である!」「こちらの近隣の村の魔を癒し、一夜にして、崩落した谷を救った奇跡の大魔法使いがいると伺いました!」「フィガロ・ガルシア様!どうか、わたしの師となって、魔法を教授してくださ……。」
『そんなに声を張り上げなくても聞こえるよ。』
「……」
『……流星雨の使いか。寒かっただろう。入りなさい。』『そちらの大男もご一緒に。』
そう。フィガロが先述のとき言っていた「忘れられない流星群」とは、ファウストと初めて会った瞬間の流星群なのであった。
『輝く空のペールノエル』
開催期間 2021/12/19〜12/27
- あらすじ
──ボクもいつか、サンタクロースさんみたいに、たくさんの幸せを届けられる人になりたいんです。
話
「さあな。師匠を捨てる弟子の気持ちも、弟子を捨てる師匠の気持ちも、僕にはわからない。」
『ごめんごめん。デリケートな話題だったね。振る先を間違えた俺が悪かった。』
『月花妖異譚』
開催期間 2022/4/4〜4/12
- あらすじ
見知らぬ山の中でふと目が覚めた。助けてくれたのは、背中に羽が生えた青年。記憶のない自分を、彼は『桜雲街』へ連れて行ってくれるらしい。天狗が駆け、妖狐が商い、竜が守護する、満開の桜に抱かれた妖怪の街へ。
9話
※この世界では本来「賢者」ではなく名前で呼ばれている
大きな竜の姿になったオズの背にまとめて乗ることになったレノックスとファウストとミチルとリケ。
レノックス、ミチル、リケは竜に乗るのは初めての体験だという。
賢者がファウストは(竜に乗ったことはあるのか)?と尋ねる。すると、
「……さあ、どうだったかな。」
と意味深な答えをするファウスト。まるで以前竜に乗った事があるかのような言い回しだ…。ファウストの師匠、フィガロは竜族である。もしかすると、竜になった師匠に乗るなんてこともあったり…?(全て妄想)
「ふざけるな!それで(賢者)が殺されでもしたら、一体どうするつもりだったんだ。」
『結果として無事だったし、酒呑童子も退治できたんだから良いじゃない。大団円だよ。』
『きみこそ理由も聞かず、俺の部下をぶっ飛ばしてくれたんだって?報告聞いて笑っちゃったよ。喧嘩っ早いところ全然変わってないなって』
『本来なら極刑だけど、今回は師匠サービスで特別に見逃してあげるね。』
"師匠サービス"というパワーワードを造りだし、過去を匂わせるような発言をするフィガロ。
「……。」
言葉に詰まったファウストは扇子で顔を隠す。
"師匠"という発言を否定しないことから、現在も関係は続いているのだろうか…?
「これだから竜は嫌いなんだ……。」
ファウストは天狗なのに、竜が師匠?と疑問に思った賢者はファウストを見つめるが、苦々しく顔を歪めるだけだった。
聞いてはいけない空気を察した賢者は好奇心と疑問をそっと心にしまった。いろいろと事情があるのだろう、たぶん。
種族の違う2人がどんな事情で師弟関係になったのか、現在どうして離れているのか。なぜファウストは山から降りなくなったのか。いろいろと気になる箇所があるが、作中では詳しく語られていない。つまり、勝手に妄想するしかないのである…。
『昔日届く工匠のファンタジア~南の国&東の国~』
開催期間 2022/11/6〜11/14
- あらすじ
それは、かつて同じ理想のもとで戦い、そして道を別れた旧友からの突然の手紙。南と東の魔法使いは、差出人が住む鍛冶屋の集まる街へ……。
嵐の名残のように、木々がざわめく。彼の選択を、かつてを知る二人が静かに見守っている。
ログインストーリー
- 2021年
ハーフアニバーサリー(1)
5/11
スノウとホワイトの提案により、国ごとに中間試験を行うことになった先生達。それは出来栄えによって評価する点数制とスノウとホワイトは説明するが、そこでフィガロは「じゃあ、ファウストは俺の弟子みたいなものだから、彼の得点は俺が吸収していいわけ?」と二人に尋ねる。「誰がおまえの弟子だ。」と冷静に返すファウストであったが、シャイロックがフィガロが示した架空のルールに乗っかり、オズも言いくるめられた為に一人話題に追いつけなくなってしまう。「どうする、ファウスト。覚悟は決まった?オズはやる気になってるよ。」と挑戦的なフィガロ。何も理解できないままフィガロとシャイロックに弄ばれ、「わけがわからないまま、身ぐるみ剥がされそうになった……。」とファウストは後に語った。
思い出香るティーパーティー(3)
9/23
シャイロックのバーに来たファウストは、フィガロが既にいることを知ると途端に踵を返そうとする。あからさまにフィガロを避けているのに対し、フィガロは「おいおい、ファウスト。そんなにあからさまに避けたら、シャイロックが可愛そうじゃないか。」と話しかける。「おまえ……。」と呆れるファウストだったが、シャイロックのせっかくなら一杯だけ、という言葉に渋々ながら了承する。
シャイロックがファウストに出したのは、紅茶のリキュールを使ったカクテルだった。さっぱりとしていて美味しい、と言うファウストに、フィガロは「俺にも同じものを。」とシャイロックに注文する。
それを聞いたファウストは、フィガロに「あまり飲みすぎるとまたミチルに怒られるぞ。」と注意する。しかしフィガロは聞く耳を持たず、「じゃあ、ミチルがお茶会から帰ってきたら素直に謝ろうかな。少し飲みすぎちゃったって。」と躱す。シャイロックがもうすぐミチルがお茶会から帰ってくる時間ではないか、と言うと、ファウストはここぞとばかりに「なら、その酒はもうやめておいた方が良いな。」と続ける。「土産を持ったミチルがすぐここにやってくるかもしれない。」
しかしフィガロは動じない。ミチルが最初に行くのはリケのところだし、きっとたくさんの甘いお菓子と共に、お土産話も持っていくはずだと。「だから、もう一杯くらいここで楽しむ時間はあるよ。」
どれだけ酒が飲みたいんだと呆れてばかりのファウストに、フィガロはいいじゃないと笑って返す。「君と酒を楽しむ機会なんて、そこまで多くないんだしさ。」
一見すると、普段からあまり飲まない二人にこの台詞は何の違和感もない。しかし、フィガロがもうすぐ石になるということを知っているのはファウストだけ、ということを念頭に置いていくと、言葉の重みが変わってくる……。
- 2022年
泣き虫うさぎと帽子のフロル(1)
4/19
「フィガロ。」
『やあ、ファウスト。きみから声をかけてくれるなんて、珍しいね。俺に何か用?』
「用というほどでもないんだが……。答案用紙を作っていたように見えたから、少し気になったんだ。」
「それよりも、良かったらその答案用紙を見せてもらってもいいか?授業の参考にさせてほしい。」
『もちろん。はい、どうぞ。』
「…………。」
『あはは。そんなにじっと見られると、少し照れくさいね。』
「…………。」
『あ、あれ?その反応……。まさか、どこかに変な問題でもあった?』
「あったな。」
『あったの!?』
「いや、変な問題があるは、語弊があった。一部、僕があまり作らない種類の問題があったから……。」
「例えば……これだな。『もし今日を特別な日にするなら、なんという記念日にするか答えなさい』」
「正解がない問題の解答にどうやってあなたは点数をつけるんだ。」
『そんなの簡単さ。俺がいいなって思ったら、みんな花丸にしてあげちゃう。』
「自由だな……。」
『自由なのがいいんじゃない。さて、きみならこの問題になんて答える?今日という日になんて名前をつける?』
「それは……。…………。」
『……めちゃくちゃ真剣にかんがえてる。相変わらず真面目だなあ。』
ログスト史上初の2人きりの会話であり、平和に会話を続けられていることからTwitter上で4/19は『フィガファウ記念日』と言われ、サジェスト欄に表示される程に盛り上がった。
- 2023年
新年の催し(5)
1/9
覚醒キャラ
追加お願いします
- 4コマ
・SR【軍服の魔法使い】
「ファウスト様の従者」
・SSR【診療所の魔法使い】
「何かの骨」
・SSR【星影の儀の魔法使い】
「嬉しい驚き」
ファウスト
・SSR【軍服の魔法使い】
「なに軍?」
・SR【狩人の魔法使い】
「癒しのしっぽ」
・SSR【パーティの魔法使い】
「絡まれファウスト」
- スキル
・SR【軍服の魔法使い】
リーダースキル:もう期待は裏切らない
ミッションスキル:真っ直ぐな未来
・SR【輝く空の魔法使い】
ミッションスキル:お土産のぶどうジュース?
・SSR【星影の儀の魔法使い】
ミッションスキル:今は同じ立場で
ファウスト
- キャラ情報
ファウスト
育成カード
- イラスト
・(2020VD)【食べてからのお楽しみ】フィガロ
・(東エチュ)【酒瓶を手に取るのは】フィガロ
・(南ラプ)【絡みつく囁き】 ファウスト
- 特性
⇒『不器用』(イベント枠)
説明:「どこからでも切れます」という魅惑の言葉。彼はその言葉に惑い、苦しみ、その果てにハサミを使う者である。
・(魔法使いパーティ)【抱きとめた光は揺れ】フィガロ&【三日月沈む夜のしじまに】ファウスト
⇒『閑寂』『自尊心』『質実』『感傷』『高潔』『矜恃』
フィ:「物憂げ」「貫禄」ファ:「浄化」「愛着」以外の6/8の特性が同じになっている
・(2周年)【この出会いに祝福を】フィガロ&ファウスト
⇒『勇敢』
- 育成スキル
・SR【こちら側へようこそ】
雨粒のようなものさ
・SSR【酒瓶を手に取るのは】
いつか出会った希望
・SSR【たまには俺も諦め悪く】
浄化のプロに託して
ファウスト
・(中央エチュ)SR【かつて抱いた希望】
→フィガロの育成スキル「いつか出会った希望」と対になっている…?
・SSR【おまえに星露の加護を】
処方薬の中身は
特別ボイス
- 2020年
1/13 ファウスト 誕生日
フィガロ「誕生日おめでとう、ファウスト。若い頃の君に出会った時から、君の幸せを願ってる!っていうのは言い過ぎかもしれないけど、今よりもうちょっと、楽に生きてもいいんじゃない?」
6/5 フィガロ 誕生日
ファウスト「……おめでとう、世界一の卑怯者。言っておくが、これは褒め言葉だからな。それに、間違っていない」
ヒースクリフ「フィガロの誕生日か。フィガロはいいお父さんって感じで、親しみやすいです。でも、ファウスト先生とは仲がいいのか悪いのか、少し不思議な関係ですよね。大人の付き合いっていろいろあるのかな……」
12/15 ミチル 誕生日
ファウスト「ミチル、誕生日おめでとう。君が師事してるやつは…まあまあ腕がいい先生だと思う。だから強くなることに焦らなくていい。学びたいことがあるなら、僕も少しだけ力を貸そう」
- 2021年
1/13 ファウスト 誕生日
フィガロ「今日くらいは素直に祝わせてくれよ、ファウスト。こうしてきみがまた、仲間に囲まれて祝福されてるのを見ることが出来て嬉しいんだからさ。また適当言ってるって?……そんな訳無いだろ。ほら、笑って。誕生日おめでとう」
オズ「ファウストの誕生日か。先程、フィガロが今日は自分の弟子の誕生日だと楽しそうに語っていた。……私は事実を言ったまでだ。苦情ならフィガロに言え」
6/5 フィガロ 誕生日
ファウスト「南の国の優しいお医者さん魔法使いのフィガロ先生、お誕生日おめでとうございます。ふん、どうだ満足したか。満足したなら、早くおまえを待っている南の子たちのところに行ってやれ」
シノ「フィガロにルチルたちから誕生日プレゼントをもらったって、にやけ顔で自慢された。よっぽど嬉しかったんだろうな。……ファウストにも今度オレたちがプレゼントを贈ったら、にやけ顔で自慢してこいって言ってみるか」
5/16 レノックス 誕生日
フィガロ「誕生日おめでとう、レノ。南の国でお祝いしていた頃は、どこかまだ見つからない誰かさんを探していたような雰囲気があったけど、今はその誰かさんも一緒だ。長い間苦労した分、今日はあの子にもたくさんお祝いしてもらいなよ」
※公式修正 あいつ→あの子
9/8 ネロ 誕生日
フィガロ「ネロ、誕生日おめでとう。きみがいてくれるから、随分ファウストも肩の力を抜いて先生をできてるんじゃないかな?まあ、きみも彼に似て気負いやすいタイプだろうから今日くらいは羽目を外してみてもいいんじゃない?」
- 2022年
1/13 ファウスト 誕生日
フィガロ「ファウストは誕生日だなんだって盛大に祝ったりはしないでほしいのかもしれないけど、あの子なりに今日という日を楽しめているみたいで良かったよ。弟子の幸せそうな姿をまた見られて、少し安心してるんだ。はは、今更師匠面したらまた怒られちゃうね。」
6/5フィガロ 誕生日
ファウスト「フィガロ。せっかくの誕生日だ。呪い屋の僕なんかよりも、おまえを必要としている人はたくさんいるんじゃないか。……事実だろう。まあ、少しくらいなら酒に付き合ってやってもいいが……」
ネロ「誕生日おめでとう、フィガロ。その、美味い酒があるだけで、少し気まずい関係だったとしても話がしやすくなるときもあるんじゃねえかな。誰との話とはいわねえけどさ。……は?別に経験者とかじゃねえから。普通のことだから」
シノ「フィガロ、誕生日おめでとう。あんた、自分で気づいてるか?南の魔法使いたちと一緒にいる時、ふぬけた顔をしてるってこと。幸せそうで何よりだけど、ファウストとも仲良くしてやってくれよ」
- 2023年
1/13 ファウスト 誕生日
フィガロ「俺が何だかにやにやしてるって?そんなことないと思うけど……まあ、今日を迎えられたのが嬉しいからかもしれないな。だって、今日はきみの誕生日だからね。おめでとう、ファウスト」
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