概要
フィニュとは、国産MMORPG「Master of Epic」に登場するキャラクター。
いわゆる「ペット」キャラクターとして実装されており、連れ歩いて育成することもできる。
元々は2009年に発売された同作のライトノベル版のキーキャラクターであり、小説発売に連動してゲーム内にも実装された。
プロフィール
ケモミミのような形状のツートンカラーの青髪と、猫か猿のような細長い尻尾が特徴の幼い少女。
原作小説においては、同ゲーム中に登場する古代種族「モラ族」によって作り出された人工種族であることが示唆されており、尻尾の見た目や服装のデザインなどは彼らと共通する。
なお、モラ族の方は「小柄な猿人」とでもいうべき外見のため、まったく可愛くはない。
原作小説においては当初、精神的に未発達で会話もままならなかったが、
主人公達との交流を経て、最終的には人並みにしゃべるようになっている。
ゲーム中においては、ペットとしては一切のセリフを発しないが、
一部イベントなどで登場する際は、原作小説後の設定に準じて流ちょうに喋る。
旧フィニュ
原作小説の挿絵では文句なしに美少女な外見のフィニュであるが、実はゲーム内に最初に実装されたペットバージョンの外見は、お世辞にも可愛いとは言えないものだった。
端的に言えば粗悪な中国産フィギュアのようなヘチャムクレで、原作小説の「モラ族由来の人造種族」という設定も相まって「サル成分が強すぎる」などという声も聞かれたほどであった。
しかしそれから2年後、小説の二巻(前巻の続編)が刊行されるのに伴い、モデルのフルリニューアルが実施。
ようやく名実ともに美少女モデルとなり、MoEのマスコットとしての地位を確立していく。
そしてお役御免となった旧モデルは無かったことにされて歴史の闇に葬られた……
かと思いきや「フィニュから分離した悪の心が実体化した邪神」と称して常設のイベントボスに祭り上げられており、今でも元気な姿を拝むことができる。
ひっかく
実装当時(つまり旧モデル時)、フィニュのアタック技の名称は「ひっかく」であった。
攻撃エフェクトも、虎系モンスターの爪攻撃などと同様のエフェクトが出るモノで、仮にも美少女設定のキャラの攻撃技としては如何なものか……という技であったが、上記の通りモデル自体がアレな外見だったため、気にするプレイヤーは少なかったとか。
しかし2011年のモデルリニューアル時、さすがにリニューアル後の見た目には似合わないと思ったのか専用技「ポカポカ」(ポカポカ殴るようなエフェクトが出る)に変更された。
魔法少女フィニュ
原作小説2巻で登場した、現代の女の子らしい衣装に着替えたフィニュ、のデザインを流用した、ゲーム内ペット。
実は原作小説においては単なる着替えであり、魔法少女要素もとくにない。
それどころか原作小説2巻のフィニュは、キーキャラだった前巻にくらべて非常に存在感が薄く、活躍するシーンも無い。
(その割に、アンダーウェア姿の挿絵があったりする。サービス担当?)
一方ゲーム内においては何故か魔法少女として目覚め、ゲームの本格スタート地点である「ビスク中央」に常駐している。
ペットとしては課金ペットだが、無印フィニュとは別のペット扱いであり、同時に召喚することもできる。
おめかしフィニュ
フィニュの本作看板マスコットたる主要素にして、運営の定期的な課金圧力ネタ。
「おめかし」という衣装チェンジアイテムを与えることで、対応した別衣装へと変化させることができる。
おめかしには、定期的に再リリースされるゲームオリジナルのおめかしと、期間限定のコラボおめかしがあり、後者は、フィニュがコラボ先作品のキャラのコスプレをするものとなっている。
見た目だけでなく性能も変化し、中には別ペットと呼べるほどに変化するものもある。
また、いちど登録した「おめかし」はいつでも切り替えができるため、その日の気分で着せ替えることもできるなど、フィニュガチ勢にとっては実用・ファッションの双方から垂涎のアイテム。
関連キャラ
原作小説においてはいくらかの関連キャラがいるが、ゲーム中や攻略WIKIでの言及は少ないためここに記す。
フィニェ
原作小説における半身。時空のゆがみで引き裂かれて二つに分かれた同一存在。最終的にフィニュと融合して消滅した。
ゲーム中では長らく言及がなかったが、2016年に実施されたイベントでついに少しだけ言及された。
ダイダリウス
原作小説に登場する悪役。上記のフィニェとフィニュが融合するときの力を利用して世界を支配しようとしていた悪い魔法使いの爺さん。フィニュの実装当初、召喚アイテムの名前が「レガシーオブダイダリウス」だったのはこの辺りに由来する。
原作小説においては計画の失敗により時空の狭間に呑まれて消滅したが、2011年にフィニュ召喚アイテムが「フィニュの手紙」にリネームされたことで、ゲーム中からも存在が消滅した。哀れ。
テネーブル
2016年にゲーム内で実装された、フィニュを主役としたイベントの悪役担当。
上記のダイダリウスをセルフリメイクしたようなキャラで、フィニュ=フィニェを利用して己の野望を果たそうとする。
今でも家Age(ハウジングマップ)で時折叩き売られている「テネーブルの欠片」なる変身アイテムはこの時のイベント報酬で、装備すると小柄なゴーレム(ボス戦時、テネーブルが召喚する雑魚敵)に変身できる。
牡丹餅
魔法少女フィニュがマスコットとして連れているネズミ(上記画像左側)
これ自体もペットとして実装されている。
もとは原作小説においてフィニュを保護したパーティが飼っているマスコットキャラ的なネズミであり、その関係で、ゲーム中ではフィニュのオトモになっている。
なお、フィニュ絡みのイベントでは牡丹餅がイベント進行役として喋っていることが多いが、原作小説においては単なるネズミであり喋らない。
「魔法少女フィニュ」ともども、ゲーム版におけるオリジナル設定である。