ポーラ・ダルシニ
ぽーらだるしに
CV:寺田はるひ(ドラマCD)
当初は下級貴族の娘として登場。とある晩餐会の際に一族の代理として参加し、国王ウォルと出会ったのがきっかけで、右折平曲を経てウォルの愛妾となり、リィとも打ち解けていくようになる。可愛らしい印象を抱かせる女性で、謙虚かつ温和で働き者な性格。そんな人柄のためか、家庭的なところもあるからか、時折小犬といった小動物にたとえられることもある。
だが、愛妾となってからは、その謙虚な人柄や自ら調理場に立って、国王や知人の子息などのために料理をふるまうことを厭わない行動などについて、一部の貴族の者たちから陰口をたたかれていた。
相手の身分の低さや年齢、価値観の相違などで侮蔑することや、無自覚で相手に差別的な言動をとるといった様子も特に見せないからか、ウォルやリィに気に入られている他、シェラからも信頼を寄せられている。もっとも、シェラは彼女から様付けで呼ばれることに対し、思うところがある他、彼女に心を開いている人物からも、稀に謙虚すぎる事を少し心配されている。
そんな人柄なうえ、武芸や暗殺等に関する技能に深く精通しているという訳でもないため、自ら喧騒や言い争いの種を播くといったことは殆どない。
だが、本編が進むにつれて信奉ともとれるほどに慕うようになるリィに対する、度が過ぎた失言や暴言の類だけは話が別のようで、外伝では、ある子供の良くも悪くも直球的な発言を聞いた際、状況の悪さもあって、短めながら強い怒りを露わにした。
もっとも、番外編「ポーラの休日」にて、リィが変装や猫かぶりなどの演技の技能に長けていることに勘付いているかのような発言をしている辺り、盲信的というわけでもないようである。
外伝第三巻では、再びデルフィニアに舞い戻ったリィを始めとする主要人物による戴冠式によって、王女腹心の部下という扱いになる。