概要
マイロリとはホラー映画『ハロウィン(映画)』シリーズに登場するマイケル・マイヤーズとローリー・ストロードの非公式カップリング。
『ハロウィン(映画)』シリーズ全12作は1作目以降は設定がちょくちょく変わっており、全て話が繋がっている訳ではない。1978年に公開された1作目では刑務所から脱走したマイケルがハドンフィールドにて殺戮の限りを尽くす中巻き込まれてしまった被害者の1人としてローリーが描かれていたが、2作目『ハロウィンⅡ』ではその殺人鬼マイケルとローリーが血縁関係にあり、兄と妹であることが明らかになる。この設定は2作目の数々の続編で受け継がれていたが、2018年版『ハロウィン』ではこれまでの続編の設定が全て無かったことにされ、1作目の直接の続編として公開された。そのため2018年版『ハロウィン』に続く2021年『ハロウィンKILLS』、2022年『ハロウィンENDS』の3部作ではその兄妹設定は無くなっている。
シリーズを通して一貫しているのはマイケルがローリーを執拗に狙い続けていることであり、ローリーもまた最後の生き残りになっても諦めず打ち勝とうとする。そうしたお互いに殺意をぶつけあう関係性に惹かれるファンも少なくない。
リメイク版
2007年にロブ・ゾンビ監督によって公開された『ハロウィン』とその続編『ハロウィンⅡ』では過去作のおおまかな主要人物は変わっていないものの登場人物それぞれの設定や関係性が大きく変わっている。
例えばオリジナルではほぼ描かれなかったマイケルの幼少期がしっかり描かれており、殺人鬼になってしまった経緯など知ることができる。またローリーはオリジナルでは真面目で年齢よりも大人っぽい性格だがリメイク版では少しお転婆な年相応な女子高生として描かれている。そしてオリジナルと大きく異なる点はローリーに対してはすぐに殺そうとせず、マイケルのローリーに対する愛情が描かれている点であろう。幼少期でマイケルが家族を残虐に殺していくなか、まだ赤ん坊だった妹だけは殺さず抱っこして玄関の前で佇んでいる姿が非常に印象的である。(母親も殺されることはなかったが後に自分の息子のしでかしたことに耐えきれず拳銃によって自ら命を落としてしまう。)大人になったマイケルがたった1人の大事な家族、大事な妹であるローリーを求め次々とローリーに関わる者を殺害していき、ついにローリーと対面した時、自分とローリーの幼き頃の写真をローリーに突きつけるマイケルの姿にマイロリファンは堪らなかったかもしれない。
DBD
非対称オンライン対戦ホラーゲームDeadbyDaylightにてDLCとして1作目のマイケルとローリーがそれぞれ殺人鬼と生存者となって登場している。